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2025-11-09

一時帰国 通話難民の救い パスポートで番号取得OK


お気軽に、シェア歓迎です!




Bonjour 

地域密着型「マイノリティとして生きる、普段着のフランス」へようこそ

フランスで起業、日本の町工場経営の経験を生かし、リヨン近郊サンテティエンヌでフリーランスのエンジニアとして活動しています !


ボンジュー(ルは言わない♡) 
🇫🇷フランスからこんにちは!

今回は海外在住者のための日本の携帯番号取得の紹介です
維持費が無料で携帯番号が持てる魅力的な内容です※1



昨今の手続きごとやweb上での申し込みではSNS認証が一般化され、例えば日本国内の銀行口座関連手続き、レンタカー利用、イベントへの申し込みなど携帯番号がないと実行できなかったり不便だったりします。

格安プランの携帯を契約するために住民票を一時的に入れ契約し、帰国時以外は月々の基本料金を掛け捨てにする、と言う方法があります。頻繁に帰国する人は良いですが、年1〜2回の短期帰国だと掛け捨て料金もバカになりません。

そこで維持費無料の携帯番号の取得方法です
電話番号を持つ、SMS受信(認証)を必要条件とします

今回の番号取得に関して、契約時の必要書類で以下の二つの選択肢で迷いました

Povo     日本の運転免許証、またはマイナンバーでWeb申請可能
Hanacell  日本の運転免許証、マイナンバーを持っていなくてもWebで番号取得可能

今回は私が契約した<一時帰国用Hanacell Japan SIM E-SIM>を主題に、Povo 2,0との比較を交え、わかりやすくまた客観視するため、一部AI情報も加えお届けします

(案件ブログではありません)

Hanacellを選んだ理由
Hanacell の特徴
Povo2.0との比較 Hanacellのデメリット




Hanacellを選んだ理由

私の場合、
年に1〜2回程度の帰国頻度なので、維持費をできるだけ安くしたい
通常のSNSのコミュニケーション、通話やメールの運用は日本のローミング用のE-SIM購入により、フランスで通常使用している携帯端末を使う
運転免許を失効、およびマイナンバーを持っていない
海外からネットで申し込みをして帰国してすぐに使いたい
日本の電話番号用の端末は着信通話、SMS受信がメインなので、高性能ではない「過去の端末」を用意して利用する(二台持ち)

が条件でした。
もし 運転免許証やマイナンバーをお持ちでしたらPovo2をお勧めします
その理由は後述します

Hanacell の特徴

  1. ネットで申し込みが簡単(ここから申し込むと5$のクーポンコードが自動でつきます).    日本の運転免許証やマイナンバーがなくても申し込める唯一のキャリア(2025時点) パスポートでOK
  2. 維持費がお得 ※1 初年度無料、ただし申し込み費用が69$(数年前までは40㌦だったようです)、2年目から維持費12$/年
  3. いつでも解約が無料で出来る
  4. 申し込み後、物理Simを空港カウンターで受け取れる(E-simも同様受け取りが必要)
  5. 開通手続きは至って簡単 すぐに電話番号、SMS受信が出来る状態に

1. 申し込み画面でパスポートをスキャンで身分照会が可能 簡単に申し込みできました。


2. 維持費無料と謳っています。着信やSMS受信に限ってはデフォルトで無料使用できるのですが、申し込み費用などが掛かるので、これらを月額の維持費に換算すると

初年度   69$/12ヶ月=5.75$/月
2年目から.   12$/12ヶ月=1.00$/月

着信、SMS受信のみであれば上記のみです。
上記にオプションでローミング費や通話発信費という契約が必要に応じてできるのですが、そのための費用が掛かります。後述します。

3. 契約期間の縛りがなく、いつでも解約可能ですが、上記で書いた費用が年契約なので、残った残月額は掛け捨てとなります

4. 申し込んだSIM(E-sim)を受け取るカウンターがある空港は以下の通り(本人パスポート必須)
成田空港 第1ターミナル
成田空港 第2ターミナル
羽田空港 10:00~20:00
羽田空港 早朝・夜間
関西国際空港
中部国際空港セントレア
仙台空港
広島空港
福岡空港
那覇空港

また海外の在住地へ発送してもらうことも出来るので、こちらを参考にして下さい
ただし必要書類が増えます(在留証明など)。ご注意を!

<お届けまでのめやす>
  • アメリカ:2~5営業日
  • イギリス:通常2営業日
  • 中国、台湾、香港、フィリピン、カナダ、ニュージーランド:8~15営業日
  • オーストラリア:15~30営業日
  • ロシア、ベラルーシ、ウクライナ:現在、配送を停止しています。ご了承ください
  • その他の国:約5~15営業日
    ※国によっては15営業日以上かかることがあります
    ※カナダポストのストライキの影響により、カナダへの配送が15営業日以上かかる可能性があります
<利用可能な身分証明書>
下記の証明書以外は受付けられません。また、氏名・住所が配送先と異なるものは受理できません。


5. Web上での開通手続きにおいて、物理SIMの場合、SIM本体に付随するカードに電話番号が記載され、SIMシリアルナンバーがあるのでそれを入力する必要があります。捨てたりなくさないように注意!



参考URL 






Povo2.0との比較 Hanacellのデメリット

  1. Povoの方が維持費が安い
  2. 海外からだとSMS認証が不可能
  3. 通話用の発信に費用が掛かる
  4. データ使用は割高

1. PovoはGigaを買う(トッピングと呼ばれる)ことが必須で、これを180日以内に行わないと、通達後に自動的に解約となる。
ただし、このトッピングは一番安い価格帯が330¥なので、番号維持用にトッピングを購入、Gigaを使用せずとも番号が維持できるという点ではHanacellより断然安く番号を維持できます。(約110¥/月)

2. 海外からWebで日本の何かを申し込む、銀行口座の認証などにSMS認証が受けられるのがPovoでありHanacellがそれが出来ません。

ただしよくあるサイト自体が海外からのアクセスを拒否する場合が少なくないので電話がSMS認証できても、その前にサイトにアクセスするための別途有料VPN契約や、無料のVPNを探して接続する必要がありそうです。
「一時帰国中のみ電話を使う」という前提では、Hanacellではデメリットにはならず。

3. それぞれ電話を掛ける、メッセージを発信するためには費用が掛かります。(以下AI提供)


上記の表を簡単にまとめると、

  • Povo 通話契約をするためにはGiga(ローミング)と同時購入が必要(通話のみの購入はない)
  • Hanacell 従量制 0063を頭につけて発信すると、国内0,65㌦/分、海外へも0,65㌦/分という料金で実現可能

4. 最安3Gで29㌦ 一般に売られている一時帰国用SIMに比べて割高です。わたしは二台持ちを前提として、
  • 普段使用している海外携帯へ日本のe-simを購入(普段通り自分のアカウントでSNS、メールなど運用できる) 例5G 15日間 2000¥
  • 一方、2台目の国内通話用携帯はwifi環境下以外ではローミングを利用しない、SMS認証専用の用途(銀行など手続き用)
という使い分けをしています。





いかがでしたでしょうか?
使う内容や期間によってどちらがお得とは一概に比較出来ませんが、紹介した二つが大きく違うのは
  • Hanacellはパスポートで番号が持てる
  • Povoは海外でもSMS認証が出来る。しかし国内免許証またはマイナンバーカードが必要
といった大きな特徴があります。
両者とも、国内格安キャリアとの比較では、これも帰国頻度とその使用目的によりますが、国内正規キャリアの使用していない期間の「掛け捨て」をどのように見るか?
契約の簡便さ、全体の出費の比較では今回紹介した両者に軍配が上がるはずです。

申し込みする場合、こちらから申し込むと5㌦のクーポンコード(優待券)がもらえます。
ご利用下さい







参考
HanaCell はアメリカの通信会社(Mobal)が作ったサービス
目的は「海外在住者が日本の番号を維持できるようにすること」
20年以上の運営歴を持つニッチ・専門型ブランド

最後に実践者の例も踏まえたわかりやすい動画を紹介します。


 UTK42

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2020-08-11

車のしっぽ ATTELAGE


Bonjour 町工場社長の地域密着型ブログへようこそ 

ヨーロッパ 牽引 カーライフ


今回はフランス、欧州でよく見る

「車のしっぽ/Attelage」

についてお話しします。
このしっぽ、車両の後部に付く「牽引用の治具」なのですが、非常にカーライフに浸透しています。この治具で「いろんな物を引っ張ってる」車をよく見かけます。
小さな物だと自転車のキャリア、大きな物だと住宅?、もといキャンピングトレーラーですね。 
以前から自分も装備したかったのですが、今回その機会に恵まれたのでインプレッションをお届けします。

  1. Attelageとは?
  2. 種類(サイズ、取り外しタイプ、電気配線)
  3. 免許と法規制
  4. 装備する方法
  5. 牽引装備の種類

1.Attelageとは?

(アテラージュ)馬と馬車を繋ぐ連結の意味の言葉ですが、現在は車の牽引の意味として使われています。
Attelage remorque(牽引トレーラー) 等とも呼ばれます。 


2.種類

サイズ
は1種類 Φ50mm、球状の寸法が規格化されていて、この1種類のみですが、メーカーや車種により「枝」の形状、取り付け方法が若干違います。


取り外しタイプ
枝の部分から取り外しが出来るタイプがあるのですが、工具で取り外すタイプと、工具なしで取り外せるタイプがあります。頻繁に取り外す用途がある場合は、工具無しで取り外しが可能な物が良いでしょう。

電気配線
2種類の配線形態があり、7 ,または13 Broches と呼ばれる配線の数を選びます。
テールランプとウィンカーを作動させなければならないため、この配線をします。
7 Broches   : 自転車キャリヤや荷台など、運転機能のための配線のみ
13 Broches : キャンピングカーなど、運転機能およびそれ以外に使う電源が必要な場合

3.免許と法規制

この「しっぽ」ですがフランスの場合、750kgまでの牽引または牽引車両との合計3500kg以下では普通免許【Permis B】で牽引が行えるため、非常にカーライフに浸透しています。(日本も750kgは同様)
以下に表を添付しますが、
3500-4250kgまでは、講習【B96】を7時間受ける義務があり、
4250kgを越える場合、あらたに牽引の免許【BE】が必要になります。
これら講習、免許関連は町の自動車教習所で行えます。



牽引の重量により、最高速度が変更されるので、注意が必要です。基本的には
50km→50km
110km→80km
130km→90km
ですが、現地での案内標識に従って運転して下さい。

また牽引の種類により保険の適用範囲が変わる場合があるので、こちらは加入保険の内容を確認して下さい。

4.装備方法

一般的にはオート〇ックスのような町にあるチェーン店の自動車アフターサービス専門店、「Norauto」や「FeuVert」などで取り付けが可能です。町の修理工場(ガレージ)などでも取り付け依頼できます。
バンパー内部の構造パーツを取り付け、または交換するため、加えて電気配線が必要なため、個人での取り付けは難しそうです。

チェーン店の場合、ネットで取り付け作業の予約が出来るので簡単です。
価格は車種によりますが、300-500€が一般的です。
価格は球部分の「固定式」が一番安く、次に工具での「取り外し可能タイプ」、工具無しでの「取り外し可能タイプ」の順となります。
配線種類により価格も異なりますが、キャンピングカーの牽引以外なら電気配線は7 Brochesで良いと思います。
ネットで無料の会員登録をして車種情報をあらかじめ登録すれば、自分の車種にあったAttelageを簡単に探すことが出来るので、価格の比較など行えます。取り付けを検討されている方は会員登録をお勧めします。

こちらのこの手の店舗で驚いたのが、店舗のPCで車両登録ナンバーを打ち込むと車検証(Carte Grise)と同じ正確な車種情報がネット上で確認出来ます。なので店舗で自車に対する「装備」の適応を知りたい場合、店員に車検証を見せてナンバーを伝えれば正確な適応が確認出来ます。このインフラ整備は非常に便利です。

5.牽引装備の種類

自分もそうですが、手軽に利用したいのがレジャー用の牽引、自転車やバイクなどですが、様々なタイプがあります。

  • レジャー装備用キャリア(自転車、バイク、車、ボート、馬 etc.)
  • 積載用キャリア(仕事で使われる資材類、装備etc.)
  • キャンピングハウス caravane

自転車キャリア、ワンタッチでしっぽに装着可能、最大4台まで積載可能なものが販売されています。折りたたみ式や、トランクが開けられるよう自転車積載のままキャリアが傾くタイプが人気です。高価な仕様だと盗難防止機能が付属します。


バイクを運んで、ロングバケーションの間、現地でバイクライフを楽しむ人もいます。


大型のキャンピングカーなどは、現地で小回りがきく移動が出来るよう小型自動車を牽引しているのも見かけます。


また個人のDIYや仕事での活用で、大きな建築資材を運んでいたり、それ用の機材を運んでいるのもよく見かけます。乗用車でトラック用途に使えるというのは便利ですね。
vacances シーズンでは大型のキャンピングカーをよく見かけますが、一般車がキャンピングトレーラー(Caravane)を牽引しているものよく見かけます。キャンピングトレーラーのレンタルなども普及しているので、「しっぽ」さえあればいつでもレンタル(重量により講習が必要)できるということになります。
ヨーロッパ 牽引 カーライフ

牽引で遠出をしても、サービスエリアなどは牽引車両に対応しているため、駐車スペースで困ることはありません。インフラも整っています。
ヨーロッパ 牽引 カーライフ
キャラバンcaravane用の駐車場案内


牽引装備を購入したら、ナンバープレートを取り付けなければなりません。これも先述した自動車アフターサービス店で依頼できます。15€ほどで、車検証を持ち込めば10分程度で製作完了です!それ専用の機械が各店舗にあり、その場で簡単に製作してもらえます。

店舗内の案内板

車検証(Carte Grise)を渡して待つこと10分、完成です。約15€


いかがでしたでしょうか?
日本の場合も免許不要の定義は同じですが、日常生活で目にすることは少なく感じます。牽引装備を「車検場に持ち込んでナンバーを取得する」という所は大きな違いかもしれません!

この万能しっぽ、今回は自車に取り付けたので、カーライフの幅が広がるのが楽しみです。
別の機会に「実用」のレポートもしたいと思います。
取り付け作業中 バンパー内部を剛性の高い専用品へ交換

取り付け完了、電気配線も設置済み

ヨーロッパ 牽引 カーライフ
自転車キャリア取り付け




最後に、馬がAttelageの語源である「馬車」で引っ張られるという、これもよく見かけます笑笑!!!



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それでは À bientôt ! (あ びあんとぅ!)

2016-07-26

VISA申請

海外で長期滞在して仕事をする上ではVISA(ビザ)が必要です。

VISA:滞在国が発行する入国許可証です。
このビザを取得して、入国します。

滞在許可証:これは入国後、居住する県が発行する滞在のための許可証です。
これを発行して貰わないと、滞在し続けられません。

まずはじめに在日フランス大使館でこのVISAを取得するため申請をします。
VISAにも色々種類があるのですが、自分は「Compétences et talents」(コンペタンス・エ・タラン)というVISAの取得を目指しました。

(※フランス大使館HPより引用)


このVISAは簡単に言うと、経験や能力を滞在国で発揮してその国の経済活動に貢献する
というものです。
技術職である、フランス法人の代表になるという部分が該当します。
3年間有効なので、他のVISAに比べて更新時期が長い利点があります。
また家族が同行できるため、自分が取得できれば家族のVISA申請も容易に行える予定です。
サルコジ政権時代の政策の一環で、フランス経済に取って有効なタレント・技術を多く取り込むための比較的新しいタイプのVISAです。

※申請者としての条件は
・高等教育機関修了者(学士、修士、博士)
・全ての分野における、資格を備えた専門職(高いレベルでの経験を証明することを前提とする)
・経済的な計画を有する投資家
・独立事業者:自由業、アーティスト、作家、スポーツ選手、など
・海外にグループ企業を持つフランス法人の取締役・重役
・フランスにおける系列会社または支店の最高責任者
(※フランス大使館HPからの引用)

必要書類は多岐にわたります。
(必要書類リストダウンロード フランス大使館HP⇒http://goo.gl/ReRBdG

その中で自分が苦心したのは

①自分の経験や能力を証明する証明書
②事業活動を始めるにあたり、その計画書

でした。

①は幸いにも、フランスのパートナー会社の社長が一筆したためてくれました。頭が上がりません!
②は計画書の作成と合わせて新会社の定款なども必要になり、登記準備と合わせて進めなければなりませんでした。

自分の準備と平行して、由紀精密がフランス法人設立を進めていたため、フランスのスタッフにより弁護士との仲介をしてもらい、フランス語での定款作成の目処をつけることが出来ました。
ちょうどこのタイミングに7月後半のヴァカンス開始時期がかさなり、弁護士ももちろんバカンスに行ってしまうので、ヴァカンス前に目処をつけるべく苦心した一幕もありました。早速フランスならではの洗礼です(^_^;
いずれも自分一人ではなし得ませんでしたが、仲間の存在・助力に助けられました。

そして大使館へ受付のアポを取り、申請に行きます。書類の不足・不備などがあっても訂正してくれないため、受付窓口には完璧な体制で臨まないと行けません。
ビザ申請料金は99ユーロ相当の日本円。支払は現金のみ。ビザ申請が却下された場合でも料金の返金は不可です。



申請後、町工場による特異な進出形態であったこともあり、大使館で別途プレゼンさせて貰ったりと想定外の手続きも経たのち、9月1日の申請から2週間ちょっとの9月17日にVISAを取得しました。一つハードルを越えることが出来ました。

フランスの入国許可証VISA 
ステッカーのようになっていてパスポート内に貼られます

この取得を受け、予定した入国日から起算して3ヶ月以内に入国しないといけません。
この結果を踏まえて、入国日決定、エアチケット購入、そしていよいよ入国です。
入国後は滞在許可申請を行います。
À bientôt !

2016-07-22

生産終了、そして資産売却

株式会社ダイショウ(有限会社大昌製作所)は約半世紀にわたり、製造で事業を営んできました。

1967年 創業当時の第一期工場

1983年 創業から16年後に現工業団地へ移転


今回の挑戦のため、日本でその製造を一時的にやめる決断をしました。
町工場、ものづくりは工場インフラ、工作機械、工具やその他の設備があってはじめてお金を稼ぐことが出来ます。生産休止の決断をした瞬間インフラと設備の重さに、改めて気づかされます。





おそらく、製造で起業した1代目の工場経営者は苦労してそのインフラを整えるわけで、その重みを理解していますが、自分は2代目です。そのインフラに最初から守られていたわけで、今までその上であぐらをかいていたとさえ感じました。


SNS中で仲間の町工場での製造風景の投稿をみると、うらめしく思うくらい、生産から離れること、自分の手から設備が無くなることは恐怖でもありました。


しかしそれらの設備に関してはCmonoCに引き継がれ、今後何かしらの形で今回の挑戦に関わってくれるので、少しですが安心材料ではあります。

設備の移籍先の一つとなったCmonoCの「株式会社Quleadクリード」新工場

渡仏に先立ち、自分は「Compétences et talents」(コンペタンス・エ・タラン)という滞在許可書を取得してフランス事業を目指します。


自分の経験と多少の能力しか持っていけません。
結局のところ、フランスに設備が無いと物は作れないのですが、同業のパートナーの存在でそれが実現可能となります。




心境的には包丁一本で外国に店を出す料理人の心境とはこういう物か、と勝手に想像します。


自分に出来ることは、単純明快です。
町工場で養った経験を進めるのみです。
退路を断った進出計画
一人の限界もあり、一足飛びには行きませんが、一歩一歩あゆみを進めます。