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2024-10-27

後編 フランス語を学ぶドイツ人学生を受け入れる、フランスに住む日本人家庭


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Bonjour 

地域密着型「マイノリティとして生きる、普段着のフランス」へようこそ


レナが持参してくれた我々へのプレゼント
フランス語表記で トレビアン!



Bonjour
ボンジュー フランスからこんにちは!


フランスで起業、日本の町工場経営の経験を生かし、フランスでフリーランスのエンジニアとして活動しています !

前回に続き、留学生受け入れの一週間をお話しします。
前回↓

ベジタリアン、乳糖不耐症、ホームシック

レナは上記見出しの通り、食べ物に制限があります。これは事前に知っていたので、大変ではあるものの、おおきな問題ではありませんでした。
※乳糖不耐症とは乳製品の消化が普通の人より弱く、腹痛が起きるというもの。症状には個人差があるようで一つ勉強になりました。

スーパーのベジタリアンコーナーで視察も繰り返し……


それとは別に、彼女は非常に気遣いの出来る子、言い換えると遠慮が多く、自分が我慢するというヨーロピアンでは珍しいタイプの自己主張の少ない娘でした。
それと、これは14才全般に言えることですが、初日からホームシックになりました。
彼女のルーティンは我が家に帰着すると、まずお母さんにビデオ通話でコンタクトして、涙を見せながら数十分会話するという具合でした。

人生で始めて親元を離れて外国で暮らすという体験、そこには不安とさみしさが混在、そして母国語以外でコミュニケーションしなければならない、はたまた日本人家庭の違和感?
ストレス、色々あったと思います。
私も娘もどちらかというとホームシックとはほど遠い、家から出て遠くに行きたいタイプなので彼女のその感情は、実際に目にしてあらためて気づかされました。


水曜日の夜にフランスに着いて、木金と二日過ごしても、食欲は細く、我々の前では気丈に振る舞うも、だいぶホームシックにやられていました。

そんな状況だったので、到着二日後から先方の母親とこまめに連絡を取り、好きな食べ物を聞いたり、ストレスに関して共有したりと、気をもむ日が続きました。

週末の過ごし方

週末がやってきて、土日の二日間、どうやって過ごすか?
ストレスを取り除いてリラックスできるようにするにはどうするべきか?
あまり動かずにそっとゆっくり自宅で過ごす、その方が良いのか?

色々考えたのですが、土曜日は娘が親友と一緒にレナを連れてショッピングに行くという計画を立ててくれたので、その計画をサポートする側に回りました。
友人が来てくれて、一緒に我が家でランチを食べてもらい、意気投合。良い感じです。

そして街へ繰り出しショッピングへ。
しかし中学女子、友人が来たら二人は自分たちの買い物に夢中で、レナの家族向けのお土産などの買い物など視野にあらず。
ここは自分が軌道修正して、なんとか数件回ってフランスのお菓子、お母さんが好きなお茶の店、お父さんには地元フランスリーグのサッカーチームのオフィシャルショップへ行くなど事なきを得ました。


日曜日

この日は地元で行われている日本がテーマの展示会があり、でもストレスを考えて連れて行くかどうか迷ったのですが、本人に聞いたら「行きたい」と言ってくれたので、一緒に展示会へ。

ここで友人が茶道の体験会をやっていたので、お手前を頂く茶道体験をしてもらうことに!
この頃になると、だいぶ慣れがでてきて、生活ペースもつかめたようで、一安心。


夜はピザ屋に特注で頼んだベジタリアン乳糖不耐症用のチーズぬきpizzaを沢山食べてくれて一安心。

茶道の様子


乳糖不耐症の症状 腹痛

水曜日の最終日、 娘と一日学校で過ごす予定が、お昼にレナがおなかが痛くなり、彼女は家で休むことに。
娘は彼女を残して学校へ行ってしまい、彼女が一人で我が家に。
突然昼過ぎにそのことを娘から聞かされて、どのように対応すべきか思案した挙げ句、親と担任にはひとまず連絡。
その後、彼女を一人には出来ないので、急遽仕事を早退して我が家へ帰宅。
彼女の顔を見るまでは心配だったのですが、すでにドイツの親と連絡を取り合っていて、持参しているタブレットを服用した後で、腹痛は大丈夫とのこと。
人の子を預かっている身としては、一番肝を冷やした瞬間でしたが、無事に乗り切りました。
仕事が……💦

お別れパーティー

その夜は、学校主催のお別れ会、みながオードブルを持ち寄っての夜のパーティーでした。

30秒で無くなったSUSHIの盛り合わせ

パーティーのオードブル用に妻が勤める寿司屋の盛りあわせを持参。
レナは食べ物に制限があるので、スペシャルメニューを別盛りに。

SUSHIは子供たちに人気で一瞬で無くなってしまいましたが、彼女の分を別で渡したので、親しい友達と共有しながら楽しそうにその夜を過ごしていました。


そのときにドイツ側の先生と話す機会があっていろいろ心配だったことを話したら、「レナはすごく良い家庭に受け入れられてわたしはラッキーだった と言ってましたよ」と告げられ安堵とうれしさがこみ上げてきました。

娘の頑張りがよかった。
来年ドイツに行くのが楽しみらしい!


他の家庭の一週間の様子も聞くことが出来たのですが、やはりホームシックや食べられない、コミュニケーションが取れないなど最後まで馴染めなかった生徒も少なくなかったようです。そりゃ13、4才で成長もまちまち、納得です。

最終的にレナのお母さんとも色々情報交換できたし、親たちも国際交流が出来て個人的にも良い経験となりました。
私個人的には、我が家自身が国際交流の道半ば的な印象を持ちつつ日々のフランス生活を過ごしているので、こうやってドイツ人のレナちゃんをホストファミリーとして受け入れ、「良い家庭だった」と言われたことは、我々家族が一つ成長できたという実感、そして娘の頑張りが実を結んだという実りある一週間でした。

来年は我が家の娘の番ですが、ホームシックはゼロ、居心地が良かったらまた別の機会に遊びに行くそうです💦

実はレナが馴染めなかったらお父さんが途中でフランスまで迎えに行くというシナリオもあったくらい、地続きならではの異国体験が比較的簡単に出来る環境は日本とはだいぶ違います。こういった異国や言語、文化に触れられるのは大人も醍醐味の一つですし、子供の成長の過程でこういった経験が出来るのは尊いと感じます。

↓海外で子育てをする醍醐味

それではまたお目に掛かりましょう!!
À bientôt !!
アビアントゥ



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2022-08-27

「日本人家庭」的フランスバカンス2022 その①

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Bonjour 

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フランスからこんにちは!
バカンス旅行記です。フランス在住日本人家庭が、フランスのバカンス習慣にもまれて鍛え上げられた感覚で、どこを選んで 何をしたのか?
2022年で6年目、バカンス的には5回目ですが、どんな旅をして何を感じたのか、書いてみようと思います。

実はフランス初年度は出かけませんでした。どこに行って良いか分からず仕事してました(^_^; 日帰りで湖に出かけただけでした。

2年目、日本に帰国ぜすにフランスで夏を過ごすことを決めました。子供達がやっとフランス生活に慣れはじめたところで日本に帰るのは酷というか、もっとフランスで楽しい思いをさせたかったのです。
そこから今年まで、日本には2回しか帰れていません。というのもまさかのコロナの影響で3年帰国出来なかったのは想定外でした。
そのかわり欧州バカンス魂が磨かれて「バカンスを過ごす心意気?」が少し身についたと感じています。

さて今回選んだのは「山」Pyrenéesピレネー山脈と「海」スペイン。

アルプスを二度ほど経験 してすっかりトレッキング(Randonnée)の魅力に取り憑かれたので、今回はもう一つのフランスの山脈を代表する「ピレネー山脈」を目的地にしました。ここでアルプスよりも野性味あふれる奥地の湖を歩く、撮影する、というのが自分のテーマでした。

宿を取ったのはトレッキングの目的地から車で30分ほどの「Saint Lary Soulan」という小さなスキーリゾートです。


街は小さいですが、スキー場、そして多くの自然に囲まれた立地。
街の在り方ってその場に行ってみないと見えないことが多いですよね。十分下調べしたのですが、思ったとおりこじんまりとしていますが、雰囲気のある素敵な街でした。フランス人に聞いても知らない人が多かったのでちょっと心配だったのですが、街は小さいけど観光地化が過ぎていない親しみが持てる街でした。
計5日間の滞在 主にしたのは

  1. 町歩き
  2. SPAでリフレッシュ
  3. トレッキング

1町歩き

滞在方法がAIR BnBのアパート。センター街にほど近い場所で歩いてアクセスできる環境です。親は毎日炊事洗濯ですが、街へ繰り出して地元の食材を買うのも楽しみの一つです。

家族向けのアパート 余裕のあるひろさ 子供達も一部屋を独り占め



センター街のアイコンの噴水


スキーリゾート地らしい町並み


お肉屋さんで物色、フランスの肉屋は楽しいです!

スライスしてもらい、買ってすぐ食べる醍醐味!


夕食は郷土料理ガルビュール(野菜煮込みシチュー)を買い込んで自宅で調理


町歩き途中、雪解け水の川で涼をとる

あちこちにアクティビティがあって心ここにあらず



2 SPAでリフレッシュ

街をあるくと色々なアクティビティが紹介されています。子供が喜ぶアクティビティを探しながら街をぶらつきます!
川や自然を使ったアクティビティは沢山あります

ロバのアクティビティも!

結局我々が選んだのはSPA。暑かったので水に入りたいという子供の要求でプールに行くことにしたのですが市営プールは人が多すぎたので、少し値が高いがSPAへ
気に入ってしまって二日連続……これも長期で滞在できる余裕かな(^_^)

塩素くさくない水で軽い水泳ができました

3 トレッキング

自分の希望だったトレッキング。事前にコースを下調べしていざ出発、しかし夕方から雨予報。
強行したけど、予定の湖へは交通規制で車でたどり着けず……急遽トレッキングコースを短縮、変更するが雨は予報どおり降ってきて道半ばで引き返すという残念な結果に!

本来車で通過するはずだった湖 Lac d'Oredon、
夏期の交通規制のためココに車を止めて別のトレッキングコースを歩きます

ピレネーは石が多いくて険しいと聞いていましたが、その通りでした

二つ目の湖に到着、ここで降雨、あえなく引き返しました

トレッキングコースは以下のサイトで探すことが出来ます。サイトは色々あるので自分が使っている一つの例です。距離、高低差、難易度、経過時間が記され、便利です。
ここで行きたいGPXデータをダウンロードして、GoogleMapのMyMapに保存すれば、現地で携帯片手にナビとして使うことが出来ます。
今回は①で降雨、引き返しました

こういったトレッキングやハイキングが非常に盛んなので、家族連れや、若い人、熟年のかたも沢山歩いています。まだ歩けない幼児を父親が「専用のかご」で背負ってトレッキングしている人が多くて、愛好の度合いがよく分かります!





いかがだったでしょうか?
アルプスとはひと味違った野性味あふれる山と自然、私は大好きです!

これまでこちらでバカンス感覚をみがいてきわたわけですが、総じて言えるのは、旅行といっても長期滞在(約一週間)なので、出かけるという感覚では無く、「そこに短期で住む」というのが正解です。短期に住むと何が起こるのか? そこで暮らすだけで「非日常」を手に入れられるのです。
非日常って日常ではないすべてが該当してしまうのですが、同じ「生活」というサイクルの中で日常と違った新鮮な感覚を得ることが出来るのです。

観光地を回って見聞を広げるのも一つの旅の形です。
一方でその土地に目的があっても無くても一定期間 家族でそこに住む、というのは自分の中で新しい感覚が研ぎ澄まされる感じがするのです。

日本に居て長期で滞在……というと学生時代の「合宿」を思い出します。自分はテニス部だったので、毎年夏に山中湖で一週間の泊まり込みの合宿、特訓をするのですが、朝から晩までコート上でしごかれ、疲労困憊の思い出が強く残っています。それと同時にいつもと違う土地で生活をして、毎朝湖畔のランニングから始まるルーティーンは、なにか合宿生活のなかで「特別」を感じる、新しい何かが芽生える瞬間だったのかなぁとおぼろげに今回の旅行と重ねて考えています。

「長い……」と強調するバカンス話は日本の方へ向けての発信でちょっと心苦しいのですが、欧州スタンダートのこの習慣で、彼らは「長期間の過ごし方上手」です。そりゃそうですよね、子供の頃から鍛えられるわけですから!

その延長上に、「こと上手」と自分は言っているのですが、事をオルガナイズする力、に長けていると感じています。観光地を回る訪問上手ではなくて、一つの場所に留まっていても、楽しむ力がたくましいという意味です。

家族とのふれあいと過ごす時間の量がタップリあるので、何をするのかはその人、家族次第。お金を掛けなくても楽しめる、思い出を作る方法は沢山あるんですね♡
こういう部分に、それぞれの国や地域の「家族のあり方」の違いの要素があるのではないか?と気づかされます!



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2022-02-18

🇫🇷フランス フードトラック TypeーH

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🇫🇷サンテティエンヌからこんにちは
自宅近所のマルシェが開催される広場に毎晩「フードトラック」が
来ることになりました
「Le DEM'S Truck」
ハンバーガーショップです


週末以外は毎晩お目見えします

チラシを貰ったのですが、フランス産の肉、ベルギーレシピのフレンチフライ、パン屋さんのバンズ、と書かれていてそそられる内容です(^^)



▼お値段は、妥当な内容ですが、美味しいかどうか?


通りがかったときは準備中で、おじさん一人で準備していました
見た目はおいしそう、とくにトラックは行けてます


日本でもフードトラックで見かけるフランスの旧車 シトロエン Type-H のフードトラックです
だいぶ車にお金が掛かっていそう、外装のカスタムぶり、
車高を落としたり、白いエッジのタイヤなど、オーナーは車好きっぽいです


我が町には数少ない外食テイクアウト屋さん

一度は試してみる予定ですが、「この町客少ないから他へ行こう……」とならないと嬉しいのですが(^_^;

美味しかったらね!


▼このType-H 欧州でも人気のトラックです



▼今年から復刻版が現れて、販売されます
イタリアのベンダーが「Type-H」ブランドを現代版としてによみがえらせるそうです




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2021-12-17

フランスで本格餅つき!

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#フランスに無いものはつくる

2021年始の本ブログで「フランスで餅つきが出来ないか?」の提案をしました。コロナの影響で日本に帰れない、帰らない日本人、日仏カップルの家庭、子供達に日本文化を味わって貰う良い機会だと考えたのがきっかけでした

お正月が終わり、月日は流れ、夏休み
やっぱりコロナは収まらず日本に帰れない、帰らない家庭が続出したので、みんなで集まって夏祭りをやりました。みんなが本気になれば日本より日本らしい祭りだ出来ることを立証した楽しいひとときでした(^0^)
餅つきがしたい、子供達に餅つきを経験させてあげたい
その思いが友人に伝わってからすぐに返事が来て、「実家に道具があるから作ってみるよ!」と頼もしい返事。
友人のお父さんがチェンソーと手作業で仕上げた臼と杵がこちら
木の皮が付いていて手作り感満載、安定性に欠けるけど、持ち運びできるためのサイズです



素晴らしい出来です
そして初餅つきも成功の一報をもらい感無量


そして11月のある日、彼の実家の餅つき体験に呼んでもらいました
さぁ、本当に餅をつく日
彼の友人達も集まって、フランスで餅つき体験
臼や杵の出来は完璧で材料も餅米の下準備も完了
ホントはココが一番大変だったことをよく理解しました
なにせ日本の自宅で餅つきなどしたことが無かったので、その準備の大変さを良く理解できておらず、勉強させてもらいました



餅のお供は
ノリ、醤油、大根おろし、きなこ、あんこ、瓶詰めのえのき
素材が手に入らない海外環境で、あの手この手でかき集めてそろえられた「逸品」たち


かけ声と共に、フランス人も、子供も、大人も餅つき体験ができて、その味を堪能




これを次回はサンテティエンヌで子供達を集めて実行するのみ
その報告が出来るよう、コロナ過ですが、年末年始を楽しみにしたいと思います!!



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