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「無いナイ」シリーズと命名しようかと思っているのですが、前回は”閉まるボタン”が無いフランスのエレベータをご紹介しました。ボタンが無い、そこから見えるフランスと日本の違いについて書きました。
今回は「カーブミラー」です
普段の移動の足はマイカーがもっぱらです。地方都市のさらにその近郊に位置する自分の町はバス以外の公共交通機関がありません。
しかしサンテティエンヌまで行くと、バス以外に国鉄とトラムが町中を走ってます。
(→そんな辺境地では無いよ!と言いたいだけ!(^_^;)
サンテティエンヌのトラム、トラム網は拡充中です! |
その車の環境ですが、表題の通り「カーブミラー」がありません。
自分の町には信号もありません。これは欧州全般で環状交差点(ランナバウト)、仏語「ほんぽあん」が発達している影響で、交差点では信号が不要なんです。
ほんぽあんの過去記事はこちら!
🇯🇵環状交差点/🇬🇧Rounabout ランナバウト/🇫🇷Rond-Point ほんぽあん |
そして市内の交差点、または車道、県道しかり、見通しの悪いところにカーブミラーが設置されていません。いや、あるのは日本だけなのか?今回はそこには言及しませんが、フランスには無いんです、はい。
こっちの人、結構飛ばすし、ミラー無いと危ないかなぁと思うのですが、特別事故が多いというわけではありません。
この「信号」と「カーブミラー」がないだけで日本に比べて相当の節税になる?と皮算用をしてしまうのです。
なぜ無いのか?フランス人に聞いても分かりません。そりゃそうです。もともと無いんですから!
でも、聞くと往々に返ってくる言葉は「気をつけて走れば大丈夫だよ」と。
たしかに安全設備が無ければ気をつけなくてはいけません。反対に安全装備があるからといって飛ばしていいわけでもありません。
動画で道路事情をご紹介してます
日本人の方が慎重に運転する(主観です)のに、日本には沢山のミラーが設置されています!安全にするためにカーブミラーが予算計上されて、全国津々浦々整備されてきたことでしょう!
安全が確立され、事故も減ったことと思いますが、それと同時に快適に走ることが重要視されている、という風に思いを巡らします。「微に入り細に入り」配慮がなされる、誇らしい日本人の感性だと思います。
「不便が人を育てる」と言った人がいましたが、それはこちらに来て痛感することです。コンビニも無ければ、日曜日は全ての店舗が閉まるので、買い物は出来ません。
でも生活できます。無ければ無いなりにやるしかないんです。でも慣れると不便と感じなくなるんですね。でもコンビニが無いので、その不便さを補うために何か特別にしていることがあるかと自問しても、それは特別ありませんね。
話は飛びましたが、「無い」ことと、「有る」ことの価値、実際にその境遇になってみないと比べられませんが、比べるといろいろ面白いです。
「有る」ところから来ると「無い」と言ってしまいますが、元々「無い」ならそれが普通ですね。だからきっと、「無い」環境から来た外国人は日本の便利さを、日本人以上に大きな価値を持って体感しているでしょう。
国内でも生まれたときから「有る」場合と、「無い」から「有る」を知った人の価値観も違うでしょうね!
こっち、エスプレッソおいしいですが、たまには缶コーヒーも飲みたいなぁ。