2016-09-11

Paris 同時テロと展示会出展

渡仏一ヶ月後に、大きな事件に見舞われます。
欧州活動の一つに展示会出展があります。
2015年は、11月17~20日にParisでおこなわれるMIDEST2015にAS-MECA BERNARD、由紀精密、Quleadと共に参加予定でした。

http://www.midest.com/




中小サプライヤーによる展示会で、欧州を中心に、中東・北アフリカ・アジアを含め、1000社以上の企業が参加しています。

11/13、開催準備日の前々日に、パリ同時テロが起こりました。
日仏で出展準備を進めていたのですが、日本チームの渡仏直前に起こりました。
搭乗まで一日に満たないタイミングで、参加か否かの決断に迫られました。

・通常通り出展
・日本チームは来仏せず、フランスチームだけで出展する
・展示物だけ並べて、会場には立たない
・出展取りやめ

情報が錯綜し、パリ現地の生情報を入手するも、国家非常事態宣言も発令され、予想がつかない状況に追い込まれました。
出展料が返還されないかもしれないが、出展という選択肢はあまりにもリスクが大きいと判断し、参加を取りやめました。
展示会自体は開催されたのですが、出展者、来場者ともに望むべき効果は得られなかったと思われます。

2015年は二度の大きなテロがフランスで起こりました。そして違う視点で見守りました。

一度目の1月に発生した「シャルリーエブド」のテロは、日本でメディアの情報を頼りに見守りました。外からの目線でフランスの安全を憂いていました。

二度目の今回は現地滞在後に起こった、そして巻き込まれる可能性があったかもしれない事件です。

そして現地フランスにいて感じたこと。
・危険は隣り合わせであること。
・ヨーロッパ、そして世界の現実を思い知ると同時に、日本がより安全であるということ。しかし日本もかつては戦争もしたし、本土空襲や地上戦に巻き込まれました。その上で今の安全があるということ。
・危険の度合いというのは比較や計り知ることはできませんが、日本においても地震などの自然災害、オウム真理教サリン事件、原発問題など、危険は他人事では無いこと。
改めて見ると完全な安全はどこにいても無いということです。

渡仏後に大きなテロが起こったために、フランス・ヨーロッパを危険視する風潮があり残念でなりません。
しかしテロ後も時間はいつも通りに流れ、人々は生活し、経済は動きます。
感覚的に言うと、日本でサリン事件は起こったけど、普通に生活している感じです。
きっとそのとき日本に滞在していた外国人達はみな母国から安否を気遣われ、母国では不安な時間を過ごしたのだろうと思いを巡らせました。

危険について現地で感じる情報は、引き続きここで発信していきます。

0 件のコメント:

コメントを投稿