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2020-01-18

機械専門用語の外国語を知りたい!こうすれば簡単に調べられる!!

Bonjour 町工場社長の地域密着型ブログへようこそ

前回、「機械用語辞典 フランス語」を始めたことをお伝えしましたが、機械専門用語の外国語をネットで調べる、または確認する方法があります。今回は自分が実践しているそれを紹介します。
日常語の場合、ネット検索やWIKIPEDIAをつかって色々なフランス語(外国語)を調べているのですが、専門用語になると正確な情報が見つけにくいです。
なので、それぞれの分野の専門サイトで調べることにしています。
総じて一対一対応で翻訳そのものが載っているところは多くありません。試行錯誤と複数の方法を並行して利用することになります。

今回紹介する内容は・・・

  1. 機械名(工作機械)
  2. 切削工具
  3. ツーリング
  4. 材料
  5. 要注意
  6. 最後に






1.機械名(工作機械):


これはメーカーサイトよりも中古機械サイトがベストです。一般的な呼称が掲載されているので、調べやすいです。写真が載っているサイトが良いですね。自分が求めているものを写真から当たりをつけて、その単語を再度GoogleやWIKIで検索し、正しいか確認します。「d'occasion machine outils」「中古 工作機械」と現地語で検索すればヒットするでしょう。Ex)フランス中古機械サイト



2.切削工具:



  • メーカーサイト 大手メーカーはグローバルサイトが多く、言語変換が簡単にできます。ただし工具などは呼称が複数ある物が多く、日本語でもそうですが、求めている物に正確に該当しているかどうか調べるのはなかなか難しいです。例えばSANDVIKのサイトは旋削、切削工具全般がラインナップされているので、似た用途でも区別されています。例えばねじ切りは、旋盤用のねじ切りとマシニングのねじ切りとありますが、区別されているので探しやすいです。
  • 販売サイト MONOタロウのような販売サイトをおすすめします。MISUMIは欧州において販売サイトが拡充されつつあるので工具はもちろん、機械部品一般の名称も探せます。2020.01現在、英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語が可能です。取り扱い品種も拡充方向です。

 

※SANDVIK HPから引用







3.ツーリング:

こちらもメーカー販売サイトからその国の言語サイトへ移動し、カタログなどから選べます。自分はBIG DAISHOWAのヨーロッパサイトでよくお世話になっています。

※BIG KAISER HPから引用





4.材料:


材料は便覧などが書籍化されているので、こちらを探せばもちろん日本語で探せます。主要海外規格の対照となります。ちなみに自分が使っているのはこちらです。


※楽天HPから引用
 
購入はこちらから






もしネット上で手っ取り早く探すのであれば、またまたMISUMIさんのサイトで規格対応を見ることが出来ます。
たしかカタログにも記載があったと思いますが今はどうでしょうか?
※MISUMI HPから引用


MISUMIさん感謝です!しかし自分の経験では上記の網羅に無いものも探す必要が多く、自力でネットで探しています。
「現地語の呼称+JIS」と言う風に検索にかけると、規格対照が見つかる場合があります。これに関しては掲載サイトが現地の材料メーカーや卸のHPだったりするのですが、鋼、非鉄、その他で扱いが違う場合が多いので、その都度良いHPを探したらそこをお気に入りに入れてため込みます。必要に応じてそのサイトで探す事が多いです。自分は20以上ため込んで使い分けています。
一つ「ロシアのサイト」ですが比較的万能で、良くまとまっているサイトがあるのでご紹介します。

[PRAMET]
http://pramet-tools.ru/doc/pramet-katalog-frezerovanie-2014-page334.html

日本規格名を検索ボックスに入れると該当ページになどたどり着けます。
※PERMET HPから引用



材料規格については以前の記事でもご紹介しています。




5.要注意


Googleで「機械用語 〇〇語 翻訳」などと検索するとヒットする翻訳サイトがありますが、自分が試した場合で言うと、全く違う翻訳が多かった物が多くありました。ようは用語を直訳しているだけで、実際の名前には等しくないという物でした。もし何かの方法で必要な用語が見つかったら画像検索することをお勧めします。正しいかどうか見分けが付きます。ただしForetという正しいフランス語の「ドリル」と言う言語を画像検索すると同音異義語の「森」と出てしまう事が普通なので「mécanique(機械)」などと一言付け加えると正しい物が表示されます!

フランス語に関しては自分が鋭意進めている「機械用語辞典 フランス語」サイトでこれまでの経験を公開しますので、ぜひご利用下さい。現状でこの辞書内に無いものは今紹介した本ブログの方法で見つけることが出来ると思います。



6.最後に


フランス語に関してもうひとつ、自分が使っている辞書(仏日英)があります。フランス語、日本語、英語という記述で、非常に便利なのですが、初版が40年以上前で、現在は売られていません。中古書籍の扱いを探せばまた買えるかもしれませんので必要のある方はこちらを探してみて下さい。ただし日本語からの検索は出来ません。またCADCAM関連など最新の用語は掲載がありません。
AMAZONで検索してみて下さい。出版社など詳細データが手に入ります。
レビューは自分が書いています! ※AMAZON HPから引用


各メーカーさんの取り組みには頭が下がります。FA用語ですが優れた翻訳サイトがあったので付け加えておきます。
キーエンスさんのFA用語
https://www.keyence.co.jp/ss/translation/
フランス語が無い、残念・・・(笑)

専門用語のフランス語情報、または翻訳サイトなどがありましたらぜひ情報を下さいませ。自分の辞書も精度を上げた利用価値の高い物に進化させたいと思います。ご協力よろしくお願いいたします。

それではまた!
À bientôt.

2017-10-06

材料規格の壁

日本で仕事をしていたときには知らなくても困らなかった世界における

金属の材料規格・海外規格

に関する情報をお届けします。
これまでは海外規格に触れる機会はまれでした。
海外のエンドユーザーはいましたが、材料支給だったり、普通に指定JIS材を国内調達していましたのでこれほど規格の種類が多いことすら知らず、気にすることはありませんでした。

  1. フランスおよび欧州の規格の現状
  2. 実務上での規格の壁
  3. 仕上げ処理との関連
  4. 規格の表記 JIS対応
  5. 切削の違い



1.フランスおよび欧州の規格の現状

材料だなの表記も数種類
こちらではもちろんフランス規格NFが多いのですが、さすが地続きです。図面によっていろいろな国の規格が混在しています。










欧州規格EN、国際規格ISO、ドイツ、イタリア、ポ−ランド、スペイン、ロシア、英国・・・
欧州以外でも大市場のアメリカや中国規格もあり、その多さを改めて思い知ります。



2.実務上での規格の壁

フランスで引き合いを頂いた物を日本に依頼して作ることもあるわけですが、そこで立ちはだかるのがこの規格の壁です!
海外材料規格対応表なる物があるので、相当材料としてJIS品を代用できる物もあるのですが、実際には代用できない物も多く、とくに熱処理に関する材種は差異が多いです。

3.仕上げ処理との関係

なので「熱処理」「表面処理」が絡むと、日本発注は厄介になります。
相当材料をこちらフランスで処理した場合、本来の性能が出るのかどうかは分かりません。逆のパターンで、こちらから材料を支給した場合、日本での処理は現実的には不可能です。
切削は出来ても、現地材は現地で処理という方法でまかなわないと対応できない可能性があります。

4.規格の表記 JIS対応

ともあれEU圏内で通貨をはじめいろいろな物が共通であるにも関わらず、EU仕様もありながら各国の規格も存在するなんとも複雑な現状です。
表記も数字だけだったり、アルファベがやたら長かったり、覚えるのに苦労します。いえ、今のところ覚えられません!
たとえば日本の「SUS304」がフランス規格の「Z7CN18-09」です。
JISの場合、表記の特徴で、アルミ、鉄系、ステンレスの見分けはつきますが、こちらの表記では判別は難しいです。

※ミスミHPから引用

上記は日本の対応表なので、大まか対応材が網羅されていますが、海外規格の材料からJIS相当を探した場合、無いものも多く、一つの壁となっています。

5.切削の違い

現在いろいろな材料を削っていますが、いまのところ切削自体で困るような物は日本と比べて特別ありません。昨今の刃物は優秀ですね!
ワイヤーカットで検証できていないので、電気条件などは気になるところです!