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2023-08-04

フランスでファミリーキャンプ仕様の改造をしてみた(1)

Bonjour

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Bonjour 

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Bonjour ボンジュー

フランスからこんにちは!
ニッチなマイカーの改造ネタです
コロナをきっかけに、世界的にキャンプブームですが、欧州はもともとキャンプ文化があるので様々な「キャンプ」に出くわします




まず「キャンピング」という言葉
これは直接テントでのレジャーをさすのでは無く、一般的にはリゾート地で運営会社が管理する場所に、テントを始め、自動車用、キャンピングカー用、そして一般向けのロッジ(モビロム)が併設された場所で滞在を行うことを指します。


レストランもキャンプ場によってはありますが、一般的には自炊が基本、あわせてトップシーズンはロングステイ(一週間ほど)が基本
よってホテルに比べて滞在費は割安ですが、自炊なのでスーパーなどで材料調達が必要です。テントやキャンピングカーなど設備を持参すればロッジを借りるよりも安く泊まれます。
ロッジの場合、自炊設備や冷蔵庫、風呂、テレビ、エアコン、電子レンジなど、自炊用の鍋釜、皿やコップなど一揃えあるので、持参する必要は無いのですが、場所によって充実度はまちまちなので、我が家は道具完備で出かけて、ロッジを利用するキャンピング生活を何度かしておりました。
以前利用したロッジ(モビロム) 海とキャンプ場が直結したロケーション

設備の豊富さ、清潔感のある良いロッジでした



キャンピングの優位性は、先述したコストと、レジャー施設や海の目の前など立地が優れているので、遊びには事欠きません!
ただし通常は親は三度の食事の世話や洗濯など日常と変わらないシチュエーションなので、お財布と相談しながら計画的にレストランに行ったり外食をします。またキャンプ場で子供を預かり半日や1日の遊びのプログラムなども多く、親がくつろぐことも出来ます。

景色の良いロッジのベランダで、くつろぎながら自炊やBBQなど、家族で食事が取れるのは楽しいひとときです♡!!!私は大好きです!

バルコニーに常設されているBBQ設備



さて、そんな素敵な過ごし方もある一方、よりリーズナブルに、テントを張って硬派に滞在するたくましさを息子に教えるために、キャンプを始めました。キャラバンと呼ばれる牽引式のトレーラーハウスや高価なキャンピングカーがあれば快適に過ごせますが、自分が選んだのは自家用車のミニ改造とテント滞在の併用です。

さて、「ミニ改造」このコンセプトのアドバンテージは……

  1. ミニ改造に留めるため、車の日常使いを犠牲にしない
  2. 簡単準備でキャンプに出かけられる、簡単に日常使いに戻す
  3. お金を掛けない
  4. ローテク
  5. 寸法が自由に変更可能なので、使用用途に合わせてサイズや高さの変更が可能


あるYoutuberのベースモデルを参考に、改造を開始しました。トランク部分をキッチンおよび水廻りが使える、加えて非常時に備えて車内泊(2人)が出来る仕様です

1 . ミニ改造に留めるため、車の日常使いを犠牲にしない


アルムフレームによるシステム架台の製作、架台の車両への固定はベルトのみ

張りぼてを作ってボリューム感、取り付け取り外しの実用性を確認


スライドレールを固定するLアングルとM8ビス


指定寸法に切断済みのアルミ材を仮組み
スライドレールを取り付けてキッチンスペースを手前に引き出す構想 

この溝は、トランクを目隠しするシールド(ロールカーテンのような)が入る部分で、この寸法を元にアルミフレームのサイズを決めました。
この溝のおかげでシステムの脚は2本だけです!!


高さや位置はビスだけで可変が可能


車両への固定はタイダウンフックを利用したベルト固定のみ


2. 簡単準備でキャンプに出かけられる、簡単に日常使いに戻す

準備に関わる資材をカセット化し、カセットの据え置きのみでキャンプに出かけられるようにしました。結局日常使いにおいても架台を外さない方が、買い物時などトランクを有効に使えることが分かり、基本的に架台据え置きのままです

調理道具、調味料、消耗品、テント設営備品など






3. お金を掛けない

木造作で完璧に作り込む場合と、アルミフレームで架台を構成する場合を比較しました。
以下の点でアルミの勝利
コスト (今回の総制作費は30,000円ほどです)
手間 (切断やビス、切り込みなどは不要、切断されたアルミフレームの納期は一週間)
重量 (自分の試算では木造作に比べて約半分の重量)
ずぼらな測定でも架台をマッチさせるための構造体の寸法調整が可能



4. ローテク

アルミフレームを利用することで、木工用の新規工具を買わなくて済む
固定はM8のビスのみ
この仕様のフレームは売り切れたり販売終了する心配が無いので、半永久的に注文できる!

MISUMI製なら業務向けの品質なので安心して使えます




5. 寸法が自由に変更可能なので、使用用途に合わせてサイズや高さの変更が可能

アルミフレームとは、機械業界で使用する装置の類いを構成する場合、安く丈夫に作るための手段の一つで、上記で述べたように固定位置がレール上でスライドできるため、固定位置の調整が可能です。なのでキャンプ用途や運搬資材の変化に伴い機能の位置を変化させることがビスのみで行えます。これは自分の職業がら取り入れた独自の思想です!!!

キッチン用のスライドテーブルは取り外し可能タイプを選択したので、取り外してスペースを確保、車中泊が可能になります

写真はまだスライドテーブルがついたまま、足下が狭いので取り外します。
取り外し可能なスライドレールなので、ワンタッチで復旧可能です



自分が参考にしたベースモデルがこちら

長くなったので、具体的な機能と使い勝手を引き続き(2)でご紹介します

 UTK42

UTK42

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2022-03-20

フランス町工場が建てた「ゴルドラック像」

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ゴルドラック GOLDORAK (グレンダイザー)

France TV

ここで詳しく説明するまでも無いくらい、フランスでは日本のポップカルチャーが人気です。アニメの中でもフランスでは 
「ゴルドラック」 
日本名 グレンダイザー

がロボットアニメの始祖、シンボルとして君臨しています。

1975年に 日本で放送が開始されてから、1978にフランスで放映が開始されます。
日本では永井豪氏によるマジンガーゼットの三作目にあたる本作が、フランスでは最初に放映されました。
これまでロボットアニメというジャンルが無かったフランスでは、初めてづくしのストーリーやヒーローが受け入れられて人気となります。視聴率70%なんていう情報も流れるくらい流行したようです。
会社の同僚でも、世代が違っても「ゴルドラック」の名前を一度は聞いたことがある人が多く、リアルタイム世代(現在の40、50代)は相当影響されたようです。
ロボットヒーローなので、玩具やカードなど、それぞれ思い入れのある品もあったようで、未だにはまっている人も少なくなく、同僚は日本から「超合金」を購入していました。

ゴルドラック像



そんなグレンダイザーが浸透したお国柄、ある町のシンボルとしてゴルドラックの像があります。今回そこに行ってきました。



Thiersという人口1.3万人の小さな街、ドイツのゾーリンゲンと並んで刃物の生産で有名な街です。ここの街の入り口にある環状交差点の「オブジェ」として立っています。


地元のある町工場によってこの像は2018年に建てられました。7メートル、2㌧の像は、街へのクリスマスプレゼントとしてココに2ヶ月間だけ立つ予定でしたが、そのシンボル性と存在感が感動を呼び、未だに立ち続けています。



製造元の「Fer ou Refer」
板金、製缶がメインの零細企業です。現在は一人で経営されているようです!HPはかっこいい!!



▼フランスは環状交差点が発達しており、欧州の中でも一番多いとされています。


▼環状交差点 町ごとにシンボルや街を紹介するオブジェが置かれているので、車で巡るとこれを見るのもまた楽しみの一つです!
そんな面白いフランス環状交差点「ホンポアン」を少しずつ紹介しています。



▼検索すると多くの情報が手にはいりますが、
ゴルドラックのフランスでの人気ぶりを紹介した記事です



実は……これを見に行った裏話、「男達に強制外出指令」、そのなれの果てです(^_^;



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2021-09-18

Renault トラックの前身 Berliet 社(ベリエ)の軌跡を訪ねる

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今は無きフランス自動車メーカー「BERLIET」ベリエ



去る2016年
ご縁があって、リヨン近郊で現在の「ルノートラック」の前身のメーカー、「BERLIET」(ベリエ)という今はなき自動車メーカーの展示を見る機会をいただきました。私設管理の展示で倉庫に保管されている物を見学します。なので、一般公開されていません。末えいのお孫さん直々の解説付きで百台以上を見てきました。(2020年より基金が運営する展示に変わりました。しかし博物館ではなく、基金による所蔵展示となります⇒ブログ最後にリンクを案内します)
トラック、特装車、軍事車両が主事業となるため、時代に翻弄され、経済動向やニーズの変化で様々な必需車両を製作してきた歴史は面白かったです。自分のお気に入りは、クラッシックカーのトラックと世界一巨大なダンプ!
クラッシックカーのトラックは商用という枠組みでなく、しっかりデザインされていました。

  1. 歴史背景
  2. 1900年〜 創業当時の自動車メーカーとしての生産群
  3. 戦時による特装車や軍事車両、後にトラックメーカーとして名をはせる時代
  4. 基金ホームページ アクセス


1.歴史背景

創業者マリウス・ベリエにより1899年に誕生、1970年ごろまでメーカーとしては存続していました。フランスのガソリンエンジン自動車メーカーの起源です。エンジンメーカーから発祥し、そのエンジンは堅牢で構造がシンプルという信頼を海外を含め勝ち取りました。

ボディの製作が始まり、トラックや産業用車両が登場しますが、そののち二回の戦争に翻弄されます。

1916
第一次世界大戦で堅牢なエンジンが評判を得て政府からの戦争特需の注文が増大し、工場を新設、事業を拡大します。しかし戦後受注は一気に途絶え、経営の危機に瀕します。


戦後、次の戦争までの間、積極的に新製品や開発が続き、メーカーとして確固たる地位を築きます。ディーゼルエンジンに舵を切るのもこのタイミングでした。


1940年代
第二次世界大戦 イギリス、フランスがドイツに宣戦布告し戦争が始まりますが、一部の工場が地理的にドイツに近かったこともあり一時占領地になってしまいました。そのため連合軍から爆撃を受け工場が一部生産できない状態に。その後 共産主義に協力した罪を着せられ、創業者であるマウリス・ベリエは投獄されます。戦後2年間の投獄の後、1949年に死去

戦後1950年以降は国の経済復興の上昇気流に乗り、経営もバランスを取り始めます。
しかし労働者による全国的なストライキにより会社が揺らぎます。経営陣は去り、会社は占拠され、労働者が勝利を勝ち取ります。

1970年まで一定の生産を保ちますが、つぎはオイルショックによる世界的な経済危機に翻弄され、政府監督下の元、1974年にルノーの子会社によって買収されます。1980年には完全にブランドが姿を消すこととなります。

2.1900年〜 創業当時の自動車メーカーとしての生産群

乗用車メインに商用車なども生産する時代、二度の世界大戦中にラグジュアリーカー644やDauphineシリーズを開発するが、二度目の戦争で戦時需要の会社へ
創業当時にしか見ることの出来ない一般大衆向けのラグジュアリーカー644

Dauphinシリーズ、オープントップも多くラインナップされた

1905年 HP60 
アメリカとの提携でライセンス生産を行ったが、技術が流出するなど問題を抱えた

3,戦時による特装車や軍事車両、後にトラックメーカーとして名をはせる時代

様々な時代の需要に応えるトラックを製造、多くのバスも手がけた。トラックは個性的な物が多く、大型化、走破性を極めた4輪駆動、当時石油採掘のサハラ砂漠での需要に応えるために開発されたBerliet 100Tなど




100T 700馬力の当時最大のダンプカー
1957年、サハラ砂漠の石油採掘に関わるプロジェクトにおいて、このトラックが製造されました。全部で4台が製造されたが、その後の受注や開発には繋がらなかった。

1902年(明治35年)日本との縁、どういういわれでこの写真があるのか分からなかったのですが、おそらく世界展開の営業の一環だと思われます。

様々な技術開発を行う中の変わり種、蒸気機関による自動車

軍事用に作られた水陸両用自動車

昔のアクセル(青部分)はこんな形でした

1923年にすでに電気自動車を開発、静かに徒歩のスピードで走る霊柩車
エンジン音が葬儀を邪魔しない仕様


写真を元に展示内容を紹介しています


4,基金HP アクセス

博物館は存在せず、末えいの子孫と雄志による基金が保存と不定期な展示を行っています。しかし見学出来ないわけではないので、HPの開催予定を確認すれば申し込みをすることが出来ます。見学場所はリヨン近郊です。

Fondation Berliet 
ここには様々な情報とトラックの歴史があります。一般的に紹介されていない情報が満載です
ネットショップ 




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