2020-08-30

陸路「フランスーイタリア」を繋ぐ [Fréjusトンネル] 

Bonjour 町工場社長の地域密着型ブログへようこそ 

フレジュストンネル フランス イタリア

「トンネルを越えるとそこはイタリアだった!」・・・フランスは多くの国と国境を接しているのですが、そのうちの一つ「イタリア」へ陸路(自動車)で国境を越えるためのトンネルが二つあります。どうやって国境を越えれば良いのでしょうか?今回はそのうちの一つ、リヨンからトリノに向かうための

「Fréjus(フレジュス)」トンネル

をご紹介します。

フレジュストンネル フランス イタリア


目次

  1. 位置
  2. トンネル概要
  3. 料金と車両規定
  4. 通行ルール
  5. 通行方法

1.位置

フランス側からアルプス山脈を越えるとイタリアにたどり着けるのですが、今回トリノに行く必要があり利用してきました。

フレジュストンネル フランス イタリア

フレジュストンネル フランス イタリア
リヨンからトリノまでは約3時間半300kmの距離です。3.5時間を可能にしているのが「Frejus」トンネルです。

フレジュストンネル フランス イタリア

2.トンネル概要

1980年に開通、「フランス国道 N543 , イタリア T4」上のアルプス山脈を越えるための全長13キロメートルの世界で9番目に長いと言われているトンネルです。
トンネルを抜けると、そこは「イタリア」です!!!
トリノに向かう際に、トンネルを通らず無料の山岳ルートを選択できるのですが、Googleの計算では約1時間余計に掛かります。

3.料金と車両規定

通行料金ですが、一週間以内であればお得な「往復券」を買う事ができます。一般乗用車 往復で57.8€(2020年現在)、なかなか結構なお値段です。
フレジュストンネル フランス イタリア frejus

車両のクラス規定 1 または2
フレジュストンネル フランス イタリア frejus
その他のクラス、トラックなど詳細はこちら

4.通行ルール

最高速度と車間距離が規定されています。また緊急時に備え、ラジオをつけて最新情報を聞くことが必要です。

フレジュストンネル フランス イタリア frejus

  • 最高速度 70 km/h
  • 車間距離 150 m
  • トンネル内ラジオ フランス語、イタリア語、英語でガイダンスが流れます。FM107.7

5.通行方法

フランス側からトンネルに近づくと、料金所の前に検問ゲートがあります。シェンゲン指定国同士なので、入国に関わる特別な検問は通常ありませんが、国家行事(サミット)や国賓などの動きによって検問が実施されることがあります。

フレジュストンネル フランス イタリア frejus

検問所 このときは特に査察官はいませんでした。
ただしなにかトラブルがあったらしく、ここで数十台の車両が10分程度待たされました。
検問所 特に人はいませんでした

フレジュストンネル フランス イタリア frejus
検問所の100m先にある料金所ゲートの通行表示がずべて「×」になっていました。


フレジュストンネル フランス イタリア frejus

料金所前の電光掲示板は「交通情報ラジオ」と「最高速度」「車間距離」の遵守を掲示しています。

フレジュストンネル フランス イタリア frejus

料金所です。人が窓口で対応します。往復かどうかを確認されるので、返答します。フランス語、イタリア語または英語で応対可能です。カード払い、現金払い、一部のクラスはフランスあるある「小切手」も使えるようです。


フレジュストンネル フランス イタリア frejus
料金所を越えてからいよいよトンネルです。

フレジュストンネル フランス イタリア frejus

トンネル内、二車線の対面通行です。最高速度と車間距離を守りながら走行します。
ラジオでは3ヶ国語で注意喚起を促します。
トンネル内に国境があり、小さな看板があるのですが、チャンスを逃し、写真は撮れませんでした。

フレジュストンネル フランス イタリア frejus
連続する黄色ランプの中に青色ランプが一定間隔で配置されているこれが、車間距離150Mの目安です。

イタリア側からの復路は、往路で買ったチケットを料金所で見せれば通行可能です。くれぐれもなくさないようにしないといけません。  




いかがだったでしょうか?国境を越えると言うことで、やはり緊張はするのですが今回は無事に通れました。実はこれで3回目の通行になるのですが、特別な検問はこれまで経験ありませんでした。しかし検査を受ける人やトランク内をチェックされるなどの光景は見たことがあります。くれぐれも積み荷などには気をつけたいところです。
今回は夏のバカンス中、第2派コロナ感染者が徐々に増えつつあるときで、フランスおよびイタリアの入国条件などを事前にチェックしましたが,特別な条件はありませんでした。

これからFrejusを利用する方に向けてですが、「Fréjusトンネルサイト」があるので、事前に通行に関する情報をチェックするのは良いかもしれません。工事の情報やWebcamで現在のトンネル出入り口付近の通行状況を動画でチェックもできます。冬場は雪の状態や天候チェックは有効でしょう。

今回は夏のトリノ日帰り日程でしたが、現地で雹に降られ、とんぼ返りの行程でした。フランス雹害から今度はイタリアで・・・今回は粒が小さかったけど、ご勘弁を、はい!

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それでは À bientôt ! (あ びあんとぅ!)

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