Bonjour
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フランスからこんにちは
フランス代表がワールドカップで決勝まで進みました。非常に盛り上がっていますが、この中継を見て感じるフランス、欧州におけるスポーツでのメンタリティーと価値観の違いについて自分のこれまでの経験からお話しします。
ココにこうやって書こうと思ったのは、自分の子供が通うテニススクールでフランス人の子供がどのようにスポーツに向き合っているか?周りの大人がどのように教えているか?日本人の子供がそこで何を感じるのか?を見ることが出来たからです。良いか悪いかの批評ではなく、違いを感じてもらえたら、またそこから何が生まれるのか考えるきっかけになればうれしいです。
シュミレーション行為
サッカーでシュミレーションという行為(反則)があります。実際にはファールを受けていないのに、わざと転んで審判へ相手のファールを訴える、という行為です。ゴール前で反則がもらえると即ペナルティーキックに繋がるので得点できる可能性が高まります。欧州、南米、アジアでもサッカーではよく見るシーン、勝つために手段選ばず……日本でもそういうプレーの認知は高まったし、日本人選手でもやる場合があると思うのですが、日本選手のそれと比べるとそのあからさまなやり方、スローで見ると誰も触っていないとか、そういう行為を欧米のプロ中のプロがやっていると個人的にはうんざりします。
Triche(インチキ)
さて、うちの子供達は娘も息子もテニススクールに通っています。これは日本にいたときから続けています。とは言っても日本の生活は幼稚園以下しか経験が無いので、それがどの程度いまの生活に影響しているか分かりませんが、ことあるごとに感じることは日本人の親から教えられる日本的な精神性(メンタリティー)は今のところ非常に強いです。ただし「郷に入れば郷に従え」、ここフランスで生きる上ではフランス人のメンタリティーを理解することも重要だし、そうなっても良いと思っているし、そうあるべきだと思います。
さてテニススクールでの一コマです。子供達がレッスン内で模擬の試合をします。一般的にテニスの場合、審判がいない場合は、相手のボールが入っているかどうかの判断は打った本人ではなく、相手が判断します。
うちの子どのたちは小さい頃からテニスの心得があるので、同年代のレベルに比べると少しうまいです。なので対戦相手はうちの子供に勝てないことを悟ると、判定を"しらっ"と改ざんするんです。全員ではありませんが、判定を改ざん(Triche)する場面は私もよく見ます。
- 負けたくないという意地
- どんな手段を使っても勝つという欲求
この行為が正しいかどうかはココでは言及しませんが、子供が「勝ちたい」という欲望、意思をはっきり手段を使って表現するという精神性はフランス生活の中ではうなずける部分もあります。高学年や大人がこれをやっていたら??? となりますが!!
日本における子供のスポーツのメンタル
日本では部活やクラブで「スポーツをする」ということはまず「礼や規律」を重んじる、学ぶ。そこが第一歩。スポーツを通して運動技術以外のもの(精神性)を学ぶという「もう一つの目的」がそこにはあります。
自分が印象的だなぁと思う日本でよく見る低学年のテニススクールの光景ですが、まず始めにレッスン開始前に並んでから「こんにちは」というコーチと生徒の「礼」から始まります。
レッスン中に子供が怒ってボールを蹴飛ばしたり、ラケットを投げる場面もよく見ますが、怒られることはありません。(※フランスには部活はないので、クラブスポーツと部活は単純比較出来ない場合が多いです)
さてここまで書いたのは
- トップサッカー選手のシュミレーション行為
- 子供のスポーツ現場でインチキをして相手に勝とうとする行為
- 日本の場合はスポーツを通して勝ち負けの前に礼や精神性を学ぶ
- 自分は絶対にTricheはするな!
- 相手に、「Tricheしてもこいつには勝てない」と思わせるように、ルールの中でどんな技を使ってでも相手に勝ってこい!
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