2020-07-15

フランス 自動車購入と公害規制 2020年

Bonjour 町工場社長の地域密着型ブログへようこそ

先日の記事で「雹害による自動車の転売」を書きました。売ってしまったので個人的にはつぎの車を買わなければならないのですが、自分が一番気にしたのが今後の公害規制に関する情報です。

欧州はディーゼル車の割合がこれまで多く、環境保護、健康被害に起因する公害に関する規制が年々強化されています。
パリでは2024年のオリンピック開催に向け多くの規制が先頭を切って施行される見通しです。
今回は簡単に

現在のフランスにおける自動車公害規制

についてお届けします。

ディーゼル車

2020年現在、新車販売のディーセルの割合は30%強となります。年々ディーゼル車販売は減少傾向です。しかしながら中古車市場はこれまでのディーゼル車需要の割合を反映して大多数がディーゼル車です。自分も中古市場で探しているのですが、ハイブリッド、ガソリン車という検索では台数が少なく、良い物件に当たりづらいのが現状です。
フランス登録車両の内訳 ディーゼル車とガソリン車の比率推移
社用車は含まれないデータなので、実際のディーゼル車の割合はもっと上がります
(🇫🇷流通3500万台の中で、自分の実感では8割近くがディーゼル車)

国別ディーゼル車の割合 年別  ベルギー、スペイン、フランスはとりわけ多いです

軽油価格の毎月の推移  ここ数年高値が続いていました
2020 3月くらいから値下がりしています。コロナの影響でしょうか!

中古車 購入方法

自分の周りで一般的に中古車購入に利用されている方法が
  • Leboncoin(個人売買サイト) メリカルみたいなサイト
  • Centrale(自動車販売サイト) 
  • 自分が信頼を置くガレージ(修理工場)に探してもらう
です。
個人売買でもLeboncoinのサイトでローンが組めたり出来るようですが、個人対個人の場合金額が張るので、慣れないとリスクが多いので外国人にはお勧めできません!
Centraleは登録台数も多く、絞り込み検索が細かく設定できるのでオススメです。もちろん公害規制レベルの絞り込みも行えます。
今回購入にあたり、多くの店をまわりましたが、値段が安いところは保証期間が短いまたは保証無し、ちょっと店がとっぽい(移民がやっている)!などやはりリスクが多いので、ディーラー直系の中古車販売店または口コミのお店が良いと思います。自分の場合は1台目の車は口コミで紹介してもらった地元の小さな修理工場、今回はディーラー直系の中古車店です。

Crit’Air, Euro規格

中古車サイトで車種情報欄で必ず目にするのが公害規制レベルの認定の情報です。
Euro規格と呼ばれる二酸化炭素排出量を基準とした規格があり、その基準を元にしたフランス規格がCrit'Airです。
2020年現在、Euro圏内では[Euro6]というレベルが採用されています。
Centraleサイトより 車種別情報 型式、登録年、走行距離など日本でのおなじみのデータの他に、欧州規格Crit'Airが掲載されます。

Crit'Airのステッカーの表示が義務付けされています。ウェブサイトで申請、購入が可能です。


Crit'Air分類の詳細(政府サイトより)

現在、欧州ではEuro6が適応されているので、
  • ガソリン車の場合はCrit'Air1(2011,01月以降の車)、
  • ディーゼル車の場合はCrit'Air2(2006,01以降の車)
が購入に適しているという判断になります。
しかしながら各都市では独自の法整備や都心部への入場制限などが行われているので、都度情報を確認する必要がありそうです。現在でも公害レベルが高い日には臨時の入場制限や速度制限も行われています。

Wikiより転載

今ディーゼルは買いか?

自分は当初ハイブリッド車を購入するつもりでしたが、良い物件が見つからず、ガソリン車に切り替えました。しかしながら見つけることが出来てもすぐに売れてしまったり、コンディションが悪かったり、あわせてオートマ車が絶対条件だったと言うことが重なりディーゼル車へ変更しました。
2023年にはラグビーワールドカップが主要8都市で開催されます。我が町SaintEtienneサンテティエンヌも開催場所になっているのですが、近隣のLyonもまた開催地となっています。全国でここまで近接した開催場所はなく、多くの外国人の来訪に伴い、国際イベントなので公害規制もはじまると思われます。
また政権の交代などで法整備が変わる可能性も多くあるので、現状の情報だけでディーゼル車が今の買い?に適するのかどうかははわかりませんが、Crit'Air2であればここ5,6年は大丈夫であろうと言うのか自分の判断です。現在政府の補助金制度で電気自動車への補助など積極的に行われていますが、規制によってディーゼル車の下取り価格が下がるということは起こりえると思います。自分は乗り潰す覚悟で買ったのですが、「ディーゼル車 買い換え補助金!!」とかでたらまたそのときに考えます。

車は移動のための一つのツールとして位置づけられているので、車にお金をかけないのがこちら流です。「日本は毎週洗車するんでしょ?」「靴脱いで乗るんだよね?」「車にお金かけるらしいね!」なんて聞かれたことがあります。結構なポンコツが沢山走っていますが、今後は様変わりするのでしょうか?
倹約生活、そのかわり趣味やバカンスにお金をつぎ込む、バカンス期間が長いお国柄ですね!

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それでは À bientôt ! (あ びあんとぅ!)

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