交通事情の第二弾、これは絶対知っておいて欲しい
フランス交通ルール!
前回のVol.1に引き続き、Vol.2 をお届けします。まずはじめに車載カメラの動画で解説します。
3. Priorité à Droiteプリオリテアドワット(右側車両優先)
このルール、日本ではなじみがありません。
自分もこれを知らずして危ない思いをしました。
- 標識、停止線のある交差点
- 標識の無い交差点
3−1. 標識、停止線のある交差点
フランスは右側通行ですね、あなたは信号のないT字路の交差点を直進するとします。日本ではもちろん直進車が優先ですね。ところが、フランスの場合右から交わる車が右折の場合、そちらが優先となります。直進車は右から来る右折車に進路を譲らなければなりません。日本の感覚が染みついた自分は減速せず直進してしまったので、危うく右から来た右折車両と接触しそうになりました。そのときは「一時停止しない無謀な車だな!」と腹を立てたもんですが、実は自分はT字路の直進車両ですが、減速して進路を譲らなければならなかったのです。
図を持って詳しく見てみましょう!
①この先の交差点は交差する相手の進路が優先 |
②交差する路線に対して、自社の進路が優先 |
標識の説明です。なんとなく図の雰囲気で意味がおわかりいただけると思いますが、説明の通り、図①は相手が優先、図②は自分が優先です。
右側通行の路肩右側に自立して設置されています。
③
図③の場合、標識「X」がある場合、減速して接近し、右側からくる車両がある場合は譲ります。これはわかりやすいと思います。停止線が無くてもこの標識があったら減速して下さい。
次に
3−2.停止線や標識が無い交差点
です。
④ |
赤「1」の車両は右から来る緑「3」が優先となります。赤「2」は「1」が自分の右側から来ているため譲ります。緑「3」は右から接近車両がないので優先的に進むことができます。
⑤ |
⑥ |
自車本線が優先 |
もし標識が無い場合、緑「3」の車線との交差部に白線など敷設されていない場合は赤「1」ではなく緑「3」が優先となります。標識のある無いにかかわらず、右から交わる道路に白線が無ければ減速しましょう。もし車両が接近してきたら譲ります。自分が緑「3」の場合、この場合交差点に停止線がないので右折であれば一時停止無しで進めることになります。日本で慣れていると、停止せず突っ込むのは勇気が要りますね!
高速道路の合流などはもちろん白線(破線)が敷設されているので直進 赤「1」が優先となります。
⑦ |
図⑦の場合
これは前回Vol.1で紹介しました(Rond-Point)「ほんぽあん(英・Runーaboutらんなばうと)」ですが、図中にある白線の停止線と標識により円内通行車両が優先となるので、侵入車両は減速して接近し、交差車両が無ければ進入できます。円内周回から出るときは、一時停止の必要はありません。ウィンカーのルールなどありますので、今一度Vol.1を確認してみて下さい。
⑧
図⑧の場合、
優先標識および停止線の無いこのようなホンポアンは珍しいですが、小さい町中などは時々見かけます。この場合は右車両優先(Priorité à Droite)が適用されるので、円周周回中でも注意して下さい。
A 黄色優先 B 赤優先(白線あり) C 黄色優先 D 赤優先(白線あり) |
AやC のように交差道路の視界が悪く、車の有無の判別がしづらい場合があるので注意が必要です。
BやDは交差する道路に白線があるので、黄色は一時停止が必要となります。
国道や高速道路では基本的に標識や白線が整っているので、T字路であっても、Y字合流であっても直線車両が優先のところがほとんどです。しかしながら県道や市内の道路などでは白線の敷設が無い交差点が頻繁にあるので注意して下さい。小さい道で交差点にさしかかったら標識の有無と白線をチェックして下さい。この指示が無ければ右側から合流する車両が優先と覚えておけば間違いありません。
出張時など、レンタカーで市内や小さい町などを通過するときは是非注意して下さい。
フランスはパリだけじゃ無いですからね!!地方の田舎も良いですよ。風光明媚なフランス、自分はフランスでの運転が大好きです!
ぜひ安全運転でフランスを堪能して下さい!
日本大使館の交通ルールページを紹介します。
もし本記事で内容の不備やご指摘がありましたらどしどしコメント下さい。
機会を作って動画でも案内したいと思います!
BLOGランキングに参加しています。よろしければ右上のボタンをクリックしていただけると励みになります。よろしくお願いいたします。
それでは!
A bientôt.
0 件のコメント:
コメントを投稿