2020-04-04

フランス私生活から見たロックダウン、外出制限

Bonjour 町工場社長の地域密着型ブログへようこそ

今回はフランスで外出制限3週間を経過して、フランスの自分の日常生活の様子をお届けします。
日本がこれから同じ状況になるかどうかは分かりませんが、残念ながらCovid-19の先進国になってしまったフランス🇫🇷の自分の経験が、日本でこれから来るかもしれない外出制限のイメージに繋がればと思います。




  1. 外出制限
  2. 買い出し
  3. 散歩
  4. 自宅内での生活
  5. 生活一般





1.外出制限


政府の指定条項に基づき以下の条件で外出できます。
  • やむを得ない仕事での移動(テレワークができない仕事、医療従事者他)
  • 生活のための買い物
  • 健康のための散歩、犬の散歩、軽い運動 一時間以内、半径一キロ以内
  • 家族の面倒や人の援助をするための移動
  • 公共機関からの呼び出し
  • 公共活動への参加

かならず上記を証明する直筆のサインを書いた証明書(紙)に外出時間を書いて持参します。警察の検査があったときにこれを提示します。違反した場合は、罰金です。初犯は35€、でしたが135まで値上がり、今はいくらかな?あまりにも違反が多かったので、常に値上がりしていました。最高は禁固刑。

仕事場に行くときは会社が発行した証明書(仕事の必要性が掛かれた証書)も併せて持参します。
職場ではマスクの装着率ほぼゼロ。人間距離一メートル以上は保つものの、普通に会話がされています。なので仕事場から帰ったら、すぐに風呂に直行です。着ていたものは一応隔離しています。
庭がある家はいいですね。みな家庭菜園や庭の維持に精を出しているのが印象的です。自分はマンションなので、バルコニーでプランターをいじっています。しかし店舗が閉まっているので必要な物を買いに行けないため、プランターいじりも限度があります。残念。。
子供達は時々マンションのガレージの共用部で自転車遊び、ここは囲われているので警察の検査も及ばないと思います。日陰なので寒くて永く居れないんですがね(^_^;
夜間外出禁止と言うところも都市によってあるようですが、自分の周りではまだ聞いていません。

2.買い出し

制限当初はスーパーなど品物が品薄になっていた時期がありましたが、自分の印象では4〜5日で収まった印象です。自分は特に買いだめはしませんでしたが、落ち着いてから買い物に行って用は足りてました。

現在、食料の買い出しは週に二度ほどにして、必需品をまとめて買います。マスクは装着、手袋はしてません。。
スーパーマーケットの場合と、地元の商店の場合があります。

スーパーマーケットは人の出入りが多いので、開店時の「人の動きの少ない」ところを狙って行くようにしています。しかし同じ考えの人が多いようで朝は結構にぎわっています。隔離生活当初は開店前から長蛇の列ができていたらしいですが、自分は並ぶことがリスクにつながると思い避けました。

ショッピングカートは多くの人が触るのでできるだけ取っ手部分は触らないようにします。店舗からの通達で家族連れなど複数人での買い物は原則禁止なので一人で行きます。滞在時間を少なくしたいのでメモを片手に必要数だけ買って帰宅します。
レジは透明のプラスティックがおかれ、飛沫を遮ります。買い物客のマスク装着率は20%程度です。フランスとしては大きな進歩ですが、この値では残念ながら効果が無いですね。



地元の小売り商店の場合、空間が狭い、客同士がマスク未装着で会話していることなどがあり、必要以外は利用を控えることにしました。
高齢者は情報が少ないようで危機意識や感染リスクに関して寛容な印象です。大声で店員と話そうとして煙たがられていたりしています。


出店数は5件だけ、入場規制がひかれ、警察の監視下で買い物
4月4日マルシェの様子


週二回のマルシェ(朝市)はフランスでは自治体ごとに普及が進んでいるのですが、これも全国的に原則禁止になりました。しかし地方の町などで生活に欠かせない場合は市長の権限で営業を認可できます。自分の地元は警察出動の元、厳戒態勢で再開されましたが、客の感染リスクの意識がどうしても日本人から見ると低いように感じ、そのリスクが多いという判断で行くのをやめにしました。毎週活用していたので残念です。

買ってきたものは、すべてアルコールで除菌します。これも結構ストレスです。

大手スーパーは、ネットで注文して、ドライブスルーで引き取るシステムがあるので今後活用を検討中です!


3.散歩


一日、または二日に一回は散歩をします。1時間、1キロ以内という制限付きなので、近所を散歩するのが限度です。一般の公園は閉鎖されています。住宅街を散歩しますが、幸い近所に芝生の空き地があるのでそこまで行って軽い運動です。やはりまばらではありますが人が来るので、お互いに間隔をあけるようにします。人との接触がないので、マスクは付けません。
帰宅後は手洗い、うがい!マンションなので、共有部の扉やボタンを触るため、自宅ドアノブなどを消毒です。。


4.自宅内での生活

掃除は普通にしますが、掃除機のフィルターはこまめに洗うようにしています。
自分は仕事場へ行って保菌リスクが高いので、軽い隔離状態、一人で寝ています。(笑)
マスクはもうだいぶ前から手に入らないので、会社の支給品3枚を使いまわしています。

携帯電話は一番触るので、こまめにアルコール水でフキフキ消毒、これもストレス。

子供は学校からほぼ毎日宿題が出ます。メールで送られてくるこの量が多いのなんの!小4レベルになると、一日机に向かっているような量です。これはストレスですね。併せて自分の場合は夫婦日本人家庭でフランス語が堪能なわけではないので、例えば歴史の宿題で子供が分からないと言うとそりゃ携帯と辞書片手に大騒動に発展します。フランスの歴史を親がネットで調べてから子供に伝える・・果てしないスパイラル(^_^; 本来学校で教わることを、知識の無い人間が教えるってどのくらい大変か?子供もストレスですが、親も同じです。併せて子供達は常に学校でフランス語環境にいたわけですが、それが一切なくなるので、できるだけフランス語のテレビを見せるようにしています。


5.生活一般

外出していないので、周りの状況はなかなか見えないのですが、知る範囲で以下の通りです。

食料品
食料品に関する商店は営業しているが、営業時間の短縮、売り場面積、取り扱いの縮小などが見られます。
園芸店は、ペット関連部門(餌販売など)は動いているが、園芸部門は閉鎖、現金支払いができず、カードのみと言った具合。

食料品以外の店舗
よく行くスポーツショップ、日曜大工店、営業見合わせ
レストランももちろん見合わせ、テイクアウトは出来るようですが、まだ利用していません。

銀行
こちらも窓口業務を限定で行っているが営業時間または営業日の縮小。機械は使えます。

公共施設
公園、スポーツ施設は閉鎖

物流
欲しいものをネットで購入しようとしますが、物流も縮小されているので、遅れる、または届かないなど、混乱しています。ネットでベースミニアンプを注文して本体は届くも、別売りのACアダプターは3週間待てども届かず。こんな感じです。

病院
地元の一般医は診療所閉鎖なので、非常時は公共の電話診療を受診します。

子供達は体を動かしたくでうずうずしていますが、病院に行かなければならない怪我をされると感染リスク含め一大事になるので、「あれダメ、これダメ」と言わなければならず、言う方も言われる方もストレスです。

公共料金
支払いを遅らせられるなどの配慮があります。
会社として支払う社会保険、税金の支払いも同様の措置です。

学校
基本閉鎖されていますが、医療従事者などの子供達は預かってくれます。なので教師も彼らのために交代で出勤しています。


今こうして日常生活が送れるのは、そのバックグラウンドを支えてくれている人たちの労働のおかげです。政府、行政、医療、物流、小売り その他。感謝しかありません。


自分の生活環境目線での小さい範囲の話となりましたが、3週間経つと目に見えないストレスが少しずつ押し寄せてきます。日常生活のストレス、生理的なストレス、将来に対する不安のストレス。

菌やストレスにおびえるのではなく、この菌との戦いに勝てるよう、知恵 を絞って対応していきたいと思います!

それでは。 À bientôt ! あ びあんとぅ!

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