Bonjour
地域密着型「マイノリティとして生きる、普段着のフランス」へようこそ
フランスではじめて眼鏡を作りました。10年間 日本で作った眼鏡を使い続けて不便は無かったのですが、老眼が入ってきたため購入を決断。
またフランスでは日本と大きく違って保険適応なので負担額が全然違います。とは言っても日本でも格安眼鏡店(Zoff)等の台頭で眼鏡を作る価格は安くなったと感じていますが、フランスに住んでいる以上、フランスで作ってフランスでメンテナンスをする覚悟を決めました。
いわゆる公的医療保険(Assurance Maladie)と民間補足保険(mutuelle)の両方がその対象になります。
mutuelle
流れをステップごとに解説しますね。
1. 視力検査と処方箋の取得
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眼科医(ophtalmologiste)に受診して処方箋(ordonnance)をもらう必要があります。Carte Vital と身分証明書(滞在許可証など)を持参しましょう。Doctolibなどでネットで簡単に予約できます。ophtalmologisteで検索すれば予約できるでしょう。
自分の場合は比較的大きな眼科で流れ作業的に「検査作業」〜「診断結果説明」とそれをれ別の担当医がついてもらう感じでした。45分くらい掛かりました。それぞれの待ち時間が長かったです。ここで処方箋を紙でもらえますが、メールでも送信されました。保険対象なので無料です。
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処方箋の有効期限は年齢により異なります:
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16歳未満 → 1年有効
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16~42歳 → 5年有効
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42歳以上 → 3年有効
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最近はopticien(眼鏡店)でも視力測定が可能ですが、保険適用のためには医師の処方箋が必須です。
2. 眼鏡店(opticien)での選択
店をネットで探してネットで予約できます。予約してからその時間で行くのをお勧めします。探す基準は人それぞれですが、自分の場合は人気のフランスメーカーの取り扱いがあるところを探しました。FLEO、JULBO、LACOSTE あたりは少しスポーツよりですがスタイリッシュな物が多く、個人的には好きです。しかし好きなフレームに巡り会えず、チェーン店の店舗ですが品揃えの良さそうな大きな店を選び、結局当たり障りない日本でも買える「OAKLEY」を選びました。好みのフレームを店舗のサイトでお気に入りなどに仕舞っておけば、自分の好みを写真付きで説明しやすく、店舗で話が早く進むでしょう!
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お気に入り画面を携帯で表示しながら話を進めました |
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処方箋を持って眼鏡店へ。処方箋が「老眼」となっていれば、自動的にレンズは遠近両用「verres progressifs(ヴェール・プログレシフ)」になります。
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レンズ(verres)とフレーム(monture)を選びます。度付きのサングラスを作る場合レンズの形や湾曲具合で自分の視力に会わない場合があるので、店舗で調べる必要があります。自分は二つ同時に作りたかったのですが、気に入ったサングラスの形に自分の視力が合わなかったのであきらめました。その代わり眼鏡を調光機能付き(verres photochromiques(フォトクロミックレンズ)にしました。
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店側が見積もり(devis)を作成し、保険適用後の自己負担額も説明してくれます。私の場合はメーカーフレームにこだわり、さらに調光機能のあるレンズ(紫外線で色がつくタイプ)にしたので総額100ユーロ払いました。友人はスタンダードのフレームとレンズで一度に二つ買うと安くなる店舗のセールも利用して、40€で二つ作りました。
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フランスでは近年「100% santé」という制度が導入され、一定の基準を満たす眼鏡は完全無料(自己負担ゼロ)で作れます。
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指定範囲外のブランドフレームや高性能レンズを選ぶと差額自己負担が発生する仕組みです。
3. 保険の仕組み
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レンズとフレームに対して定額(非常に低額)しか払いません。
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例:大人用フレームは2.84€しか返金されないことも。
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実際にはこちらが重要です。
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契約プランによって、返金上限額が決まっています(例:フレーム150€まで、レンズ片眼200€まで)。
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100% santé対応プランなら、指定範囲内の眼鏡は追加負担ゼロ。よくあるのがブランドフレームではなく、店舗が販売する無印ノンブランドがそれに該当します。これは店舗でゼロプランを置く義務があり、かならずゼロフレームが存在するようです。
4. 精算方法
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通常はtiers payant(第三者支払い制度)を利用し、眼鏡店が直接保険とmutuelleに請求。後日メールで詳細が届きます。
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ユーザーは差額(mutuelleでカバーされない部分)だけを支払います。私の場合は100€、結構高い方だと思います。
5. 受け取り
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完成まで数日〜1週間程度。
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引き渡し時にフィッティング調整もしてもらえます。日本人(私は特に)の場合、欧州のフレームが鼻の高さに合わないことが多いので、フレームと鼻当てが一体のプラスティックフレームより、ブラケットが独立していて調整可能なフレームの方が良いと感じています。個人差があるので、店舗で試着をお勧めします。

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