今回から冠に「地域密着型」と加えました。今回は本文が長いので、与太話は次回に回しますね。
本題です。
今回は、
自動車、交通事情
について話します。交通ルールに関しては、旅行、出張、もちろん赴任の方は是非知っておいて下さい。
自分もこれを知らずに危ない思いをしました。
大事なところで日本と違う部分があります。
お題は
- あると便利な携帯GPS
- Rond-Point ホンポアン(ランナバウト)
- Priorité à droite(右側車両優先)
長くなってしまったので、[3]については次回 Vol.2 でお話しします。
自動車事情ですが、欧州はディーゼルが一般的なので、フランスも例に漏れず普通車は80%程度がディーセルです。
そしてマニュアルが非常に多いです。欧州の中でもマニュアル率がきわめて高いのではないでしょうか?
中古車を探すときも、オートマ車を探すのは非常に困難です。オートマ希望の方はレンタカーを借りるときも注意してください。オートマ希望でもオートマ車が出払ってしまっているときもありますので、オートマ限定免許の方はしっかりレンタカー会社に伝えて下さい。そもそも受付担当者が「オートマ限定免許」という存在を知らない場合がありますので。
高速道路は最高速度が130㌔です。オートクルーズ機能は必須なので、借りるとき、または購入時には確認してみて下さい。
高速道路事情については以前の投稿で触れたので、そちらを参考にして下さい。
またオービス、こちらでは(レーダー)Raderと呼びますが、数キロオーバーで取り締まりの対象になるので注意して下さい。
このレーダー(ハダー・と発音します)は定位置型と、臨時設置やねずみ取り式の物があるので注意が必要です。
1,あると便利な携帯GPS
GPSアプリ「WASE」 |
携帯TELのGPSが使える環境であれば、アプリのインストールをお勧めします。
無料で使える中では、【WASE】ウェイズが非常に優秀です。自分も何年もこれを使っています。第三者の投稿によりレーダー位置など臨時の取り締まりも情報をリアルタイムにキャッチできます。こちらでインストールしても、日本語表示、アナウンスに対応しています。
WASE
有料版ではCoyoteなどが有名です。自分は使ったことがないので検索してみて下さい。
2.Rond-Point ホンポアン(ランナバウト)
つづいて欧州では一般的な「ランナバウト(Roundabout)」です。フランス語では「Rond-Point」(ホンポアン)と言われます。なんかおいしそうなお菓子の名前みたいですが!
信号機の設置が不要な交差点機能をもつ道路です。災害時や停電時でも機能するので日本でもこの仕組みを見直されていると聞きました。
日本の左側通行であれば時計回りに進むのですが、右側通行なので反時計回りに進みます。
非常に快適に通行できるシステムですが、初めは日本に無い仕組みなので慣れが必要です。ですが難しくはありません。
中に入っている車が優先なので、ホンポアンに近づいたら減速して、車が旋回している場合は通過するまで待ちます。車が自分の前を行き過ぎた、または途切れ目があれば侵入します。あとは出口を出るだけです。出るのに失敗したら、もう一周まわってから出口を見つければOKです。
田舎の小さなホンポアンから郊外の国道、幹線道路の大きなホンポアンまで様々あります。大きなホンポアンの場合、複数車線のタイプがあります。上記の図解のように、出口が半周以上先にある場合、出口付近までは中心よりを走り、出口に近づいたら一番外側に車線変更して出るのがスムーズです。こうすることにより、侵入待ちの車両の侵入を促進できます。
しかし慣れるまでは一番外側を走れば確実に出口にたどり着けるでしょう。ウインカーを出していないと、待っている車が急に割り込んでくる場合があるので以下を参照ください。
ウィンカーのポイントです。侵入するときは(右に曲がりながら侵入するのですが)左ウインカーを出します。侵入してもそのままのウィンカーを保ち、出口に近づいたら右ウインカーに切り替えます。大きなホンポアンの場合、このウィンカーが侵入待ちの車に対して自分は出たいのか、まだ周回し続けるのかの意思表示になります。また中心車線から出口に向かうときも右ウィンカーに切り替えることで後続車への意思表示となるので右後方から来る車との干渉が避けられます。
パリの凱旋門の周りを走るホンポアンは有名で、交差する道路の数も多いいし、円周上の車線も多くあり、その上車線のライン仕切りがないので、一度入ると出るタイミングが難しく、混雑時はクラクションの雨あられとなります!
自分が通過したときの動画です。イケイケどんどんで根性決めて出口に向かわないと一生出られません(笑)
5番目の出口(このホンポアンでは半周以下の比較的入り口から近い出口)を目指すので、侵入時に前もって右側車線へ移動しておきました。内側に侵入してしまうと出るときに大変になってしまうので!それでも出口へ向かうために自分の前を横切る車が沢山いて冷や汗ものです!(路面が石畳を走っているのでカメラが振動でぶれています。)
Vol.2 では右側車両優先(Priorité à droite)のお話をします。自分はこれを知らずに危ない思いをしました。日本とはルール基準が全く違うので絶対にお伝えしておきたいです。
実走行を交えて動画でも紹介しています。
次回をお楽しみに!
A bientôt. ではまた!