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2019-12-20

フランス道路事情 Vol.1 「ほんぽあん」って何?

Bonjour 町工場社長の地域密着型ブログへようこそ 

今回から冠に「地域密着型」と加えました。今回は本文が長いので、与太話は次回に回しますね。
本題です。
今回は、

自動車、交通事情

について話します。
交通ルールに関しては、旅行、出張、もちろん赴任の方は是非知っておいて下さい。
自分もこれを知らずに危ない思いをしました。
大事なところで日本と違う部分があります。
お題は

  1. あると便利な携帯GPS
  2. Rond-Point ホンポアン(ランナバウト)
  3. Priorité à droite(右側車両優先)


長くなってしまったので、[3]については次回 Vol.2 でお話しします。


自動車事情ですが、欧州はディーゼルが一般的なので、フランスも例に漏れず普通車は80%程度がディーセルです。
そしてマニュアルが非常に多いです。欧州の中でもマニュアル率がきわめて高いのではないでしょうか?
中古車を探すときも、オートマ車を探すのは非常に困難です。オートマ希望の方はレンタカーを借りるときも注意してください。オートマ希望でもオートマ車が出払ってしまっているときもありますので、オートマ限定免許の方はしっかりレンタカー会社に伝えて下さい。そもそも受付担当者が「オートマ限定免許」という存在を知らない場合がありますので。


高速道路は最高速度が130㌔です。オートクルーズ機能は必須なので、借りるとき、または購入時には確認してみて下さい。
高速道路事情については以前の投稿で触れたので、そちらを参考にして下さい。

またオービス、こちらでは(レーダー)Raderと呼びますが、数キロオーバーで取り締まりの対象になるので注意して下さい。
このレーダー(ハダー・と発音します)は定位置型と、臨時設置やねずみ取り式の物があるので注意が必要です。


1,あると便利な携帯GPS




GPSアプリ「WASE」


携帯TELのGPSが使える環境であれば、アプリのインストールをお勧めします。
無料で使える中では、【WASE】ウェイズが非常に優秀です。自分も何年もこれを使っています。第三者の投稿によりレーダー位置など臨時の取り締まりも情報をリアルタイムにキャッチできます。こちらでインストールしても、日本語表示、アナウンスに対応しています。

WASE



有料版ではCoyoteなどが有名です。自分は使ったことがないので検索してみて下さい。


2.Rond-Point ホンポアン(ランナバウト)


つづいて欧州では一般的な「ランナバウト(Roundabout)」です。フランス語では「Rond-Point」(ホンポアン)と言われます。なんかおいしそうなお菓子の名前みたいですが!
信号機の設置が不要な交差点機能をもつ道路です。災害時や停電時でも機能するので日本でもこの仕組みを見直されていると聞きました。
日本の左側通行であれば時計回りに進むのですが、右側通行なので反時計回りに進みます。

非常に快適に通行できるシステムですが、初めは日本に無い仕組みなので慣れが必要です。ですが難しくはありません。
中に入っている車が優先なので、ホンポアンに近づいたら減速して、車が旋回している場合は通過するまで待ちます。車が自分の前を行き過ぎた、または途切れ目があれば侵入します。あとは出口を出るだけです。出るのに失敗したら、もう一周まわってから出口を見つければOKです。
田舎の小さなホンポアンから郊外の国道、幹線道路の大きなホンポアンまで様々あります。大きなホンポアンの場合、複数車線のタイプがあります。上記の図解のように、出口が半周以上先にある場合、出口付近までは中心よりを走り、出口に近づいたら一番外側に車線変更して出るのがスムーズです。こうすることにより、侵入待ちの車両の侵入を促進できます。
しかし慣れるまでは一番外側を走れば確実に出口にたどり着けるでしょう。ウインカーを出していないと、待っている車が急に割り込んでくる場合があるので以下を参照ください。

ウィンカーのポイントです。侵入するときは(右に曲がりながら侵入するのですが)ウインカーを出します。侵入してもそのままのウィンカーを保ち、出口に近づいたら右ウインカーに切り替えます。大きなホンポアンの場合、このウィンカーが侵入待ちの車に対して自分は出たいのか、まだ周回し続けるのかの意思表示になります。また中心車線から出口に向かうときも右ウィンカーに切り替えることで後続車への意思表示となるので右後方から来る車との干渉が避けられます。


パリの凱旋門の周りを走るホンポアンは有名で、交差する道路の数も多いいし、円周上の車線も多くあり、その上車線のライン仕切りがないので、一度入ると出るタイミングが難しく、混雑時はクラクションの雨あられとなります!




自分が通過したときの動画です。イケイケどんどんで根性決めて出口に向かわないと一生出られません(笑)
5番目の出口(このホンポアンでは半周以下の比較的入り口から近い出口)を目指すので、侵入時に前もって右側車線へ移動しておきました。内側に侵入してしまうと出るときに大変になってしまうので!それでも出口へ向かうために自分の前を横切る車が沢山いて冷や汗ものです!(路面が石畳を走っているのでカメラが振動でぶれています。)




長くなったので、Vol.1 はこの辺で!
Vol.2 では右側車両優先(Priorité à droite)のお話をします。自分はこれを知らずに危ない思いをしました。日本とはルール基準が全く違うので絶対にお伝えしておきたいです。

実走行を交えて動画でも紹介しています。
次回をお楽しみに!

A bientôt. ではまた!

2019-12-07

フランス 高速道路事情「なんせ130㎞ですから!」



Bonjour 町工場社長ブログへようこそ 

国内移動は電車、バス、近距離航空便と色々な移動手段がありますが、地方都市では車が貴重な移動手段となります。もちろん電車が無いところも多くあります。自分の町もリヨンから約1時間の距離であり、生活に車が欠かせません。その町と町を繋ぐのが高速道路、今回は

フランスの高速道路事情

をお伝えします。

  1. 最高速度
  2. サービスエリア
  3. オービス
  4. 料金所
  5. その他


1.最高速度

こちらは高速といえども無料の路線、制限速度が90、110㎞が多いです。


このマークが見えたらゲートでチケットを取ります。有料区間の始まりです。

悪コンディションの場合には110㎞/hの制限となります
有料区間は最高速度が130㎞/hで長距離移動がストレス無くできるのが良いところの一つです。90、110、130と言う区切りで設定されています。130㎞ です。
なんて素敵なんでしょう!!


2.サービスエリア


「Aire」この文字が見えたらサービスエリアの標識です。
有人と無人のサービスがあります。
イラストの通り、給油や食事のサービスがあります


「P」マークと「公園」のようなイラスト、ここは無人でトイレだけが使えます
この無人スポットはイラストの通り広い芝生や公園があったりと、自然と近い環境にあって場所により楽しめます。




有人スポットは車種ごとに駐車スペースが分かれます。普通車、トラック、キャンピングカーの分類です。キャンピングカーを楽しむ文化が根強いため、キャンピングカーに対するサービスは日本人の自分には新鮮です。

サービス満点
キャンピングカーエリアは長めの駐車スペースが多く確保されています。
一年中バカンスが取れる国ならでは!無料で付帯設備が使えます!




ガソリンスタンドはその場でカード決済できるタイプと、給油後に、支払いカウンターまで行って、申告するタイプがあります。自分が使ったポンプの番号を伝えると決済してくれます。ポンプ番号と表示価格をしっかり記憶しましょう!

給油種別の表示、上二つ(緑色の表示)がガソリン、下二つ(オレンジと黄色)がディーゼル用です。オレンジは軽油のプレミアム仕様ですね。使ったことありません!


欧州は普通車は半分以上がディーゼル車です。レンタカーを借りるときもディーゼルが多いと思います。間違えずに給油して下さい!左二つ(黄色、オレンジ)のノズルがディーゼル用です。

「Gazole」と書かれている場合があります。これがディーゼル用(軽油)です。
黄色のノズルです。

3.オービス

これが見えたらレーダーの速度自動取り締まり区間です。制限速度を数キロオーバーしただけでパシャリとやられるので注意して下さい。

道端にある自立式のこのタイプが一番多いです。二つあるのは各二車線のそれぞの対応用のようです。



市街地は制限速度が下がります。130㎞からほとんどが90㎞、70㎞と制限されます。この制限速度の変化をしっかり守れるかがポイントです。なので車載ナビまたは携帯のGPSアプリがあると便利です。そのせいかどうか分かりませんが、自分の印象ですが、制限速度をしっかり守るドライバーが非常に多いです。とは言っても130㎞で飛ばせれば急いでいてもストレス少ないですよね。



日本で言うねずみ取り、少ないですが時々います。携帯GPSアプリだと情報が拾えます。

覆面パトカーという物はいません。普通車に車載のオービスを積んでいると言うことは聞いたことがありますが、みんなしっかり速度を守っている車が多いので、日本ほど取り締まる意味が無いように思います。なにせ130㎞ですから!




ときどき期間限定、季節限定の据え置き型が設置されます。例年のおおきなイベントなどは事前の表示無しで置かれていることがあるので、注意して下さい。制限速度50㎞の道で自分はこれにやられました。



4.料金所

この標識「Péage」が見えたら料金所です。「自動の通過ゲート(日本語忘れた(^_^;)」、「カード支払い」、「現金支払い」を選び、そのゲートへ向かいます。いずれも無人です。


「自動通過ゲート」のマークです。
一番左がカード支払いのマーク、カードを挿入するだけで決済されます。




1.チケット挿入口、2.カード挿入口。
差し込んだカードが時々認識されないことがあります。機械の読み取りが日本より甘いです。そのときはカードの磁気部分をズボンの太ももの部分にゴシゴシこすりつけてから差し込むと認識されるときがあります。フランス流です!
支払後に3の「Reçu」ボタンを押すと領収書が発行されます。



首都圏を除いて、自動化ゲートの普及率は低いです。圧倒的に搭載車の数か少ないので、需要が低いようです。

5.その他

フランスは圧倒的にマニュアル車が多いです。大型の車以外はレンタカーもマニュアル車が多いので借りるときは注意して下さい!



出張でよく高速を利用するのですが、とにかく車が少なく、走りやすいので疲労やストレスがホントに少ないです。楽に巡航するためにオートクルーズ機能は必須です。
なにせ130㎞ですから!






サービスエリアからの景色


メーター誤差があるので読み値135で丁度130㎞




平地でもキリが多いので注意!





夜九時過ぎの日没





中央分離帯に紅葉の粋は計らい!

フランスの醍醐味はパリなど大都市だけではないのでぜひ地方も楽しんでみて下さい。
故障しない車でご安全に。


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