2022-02-05

フランス 免許不要の自動車運転制度 

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フランスからこんにちは!

日本の軽自動車は日本の規格で製造される最小のコンパクトカーの代表ですが、このコンセプトと規格に当てはめるためにさまざまな技術や試行がなされ、日本お得意の小パッケージに機能と空間を両立させた素晴らしい自動車であり、カテゴリーです。

フランスには規格の問題で軽自動車は輸入されていませんが、実はフランスにはそれにかわる小型車規格があり、日常目にすることがあります。
今回はこの規格と自動車を紹介します。

  1. 免許不要の自動車規格
  2. フランス超小型車メーカー


1. 免許不要の自動車規格

フランスでは14歳から乗れる規格があり、免許無し車両「Voiture sans permis」と呼ばれる超小型車が存在します。
  • 最高時速 45km/h
  • 出力   6kw 未満(ガソリンエンジンで50cc、ディーゼルエンジンで500ccに制限)
  • 車体重量 425kg 未満
  • 車体サイズ  長さ3m 、幅1.50m、高さ2.50m未満
  • 乗車定員 2人乗り

○1988年以前に産まれた人は免許無しで直接運転することが出来ます
○それ以降に産まれた人は、14歳になると講習を受ければ運転できます
中学校で受ける交通講習に加え、自動車教習所で受講するとAMと呼ばれる資格(免許)が与えられます。つまり現在の14歳はこの資格が必要になるのですが、7時間の講習の受講でそれを得ることが出来ます。免許取得の試験はありません。


14歳の若年層が運転できるわけですが、二輪を運転するよりも安全という社会風潮が存在します。また近い将来の「普通車の運転」の準備段階と捕らえられている傾向もあります。日本のような囲われた教習所は存在しないので、いきなり路上教習をすることを考えればワンクッションになりますね!
ネックは車両の価格が高いこと。
新車で100万以上します。中古でも球数が少ないので50万円前後になります

中古の球数がめっぽう少ないです 2010年式 82000km 

最高速度が45km/hなので、地方の幹線道路を走ると速度の遅さから後続車が数珠つなぎになります。フランスの県道でも90kmの道路も存在するので速度差がありすぎて危険とも思えるのですが、時々見かけます。若年層またはお年寄りの移動に使われる頻度が高いです。

原付スクーターも同じカテゴリなので、そう考えると日本は制限速度30㎞なので、45㎞で走れるのは快適かもしれません
※違反しても免許は存在しないので、いわゆるポイントシステムではないので、反則による点数が引かれることはありません!!!ココは日本とは大きく違います!

2. フランス超小型車メーカー


Aixam(エグザム)


フランス国内でのこのカテゴリーの先端メーカーです。1970年から製造を始めたArolaという会社が1983年に買収され、Aix-les-Bains and Automobile の短縮形であるAixamに変更されました。Aix-les Bains (エクスレバン)は南仏の地方の名称です。


エントリークラスのMinauto それに続くAccess、GT、Crossなどのラインアップ

Minauto


新車購入価格 9500€〜
リース 2000€の頭金 38€/月〜

ディーゼル 並列2気筒 473cc  

順次ディーゼルエンジンは100 %電動モーターへ移行しつつあります
ラインナップにある「D-Truck」は、重量カテゴリーに属し、別ライセンスが必要です



Bellier






ヴァンデにあるフランスのメーカーであり、2つのモデルを中心に販売を展開しています。免許無しの「B8シリーズ」 オープンカーもあるデザイン的に優れた車両です



Casalini






イタリアの免許無しカテゴリーのメーカーです。このカテゴリーは欧州で共通の免許カテゴリであり、フランス以外でも利用されています。

Chatenet






オートビエンヌにある免許無しメーカー、フランス全土に50カ所の営業所を展開している
CH40ジュニア

Citroën


日本でも知名度の高い電気自動車「ami」
家電量販店でも売られています
これまでの免許無しカテゴリーを大きく変えたデザインと存在感
個人カスタムも可能で、プラスティックパーツや色の選択が出来ます

購入は約6000€(約¥80万)〜 
リース契約は、年間契約料3500€(¥46万)と月額19€(¥2,500)の利用料が必要です


Jiayuan

中国の新興メーカー
City Fun

Ligier/Microcar リジェ ミクロカー

上記2メーカーが一つのブランドとなり、4車種をラインナップするこのカテゴリーの中では多様なメーカーです
JS50

Due



Renault

Twizy45
amiが発売されたときに比較されたことでご存じの方も多いでしょう
電動シティーコミューターとしてのコンセプトで製造されています


いかがだったでしょうか?小型カテゴリーが電気に置き換わり、今後この流れは今後続くと思われます。地方での移動の利用、都市部でのコミューターとしての機能、両方に利用価値があり、環境に優しい新しい形が構築され定着するのか興味をそそるところです。自分は地方暮らしですが、このカテゴリーはよく見ますし、電動の「Ami」も目にするようになりました。子供のテニスクラブの送り迎えで親が送り迎えをするのが一般的ですが、その駐車場でAmiを運転する中学生がいたので、そういった利用用途に使う人がいることも分かりました。
価格が下がれば自分も通勤に利用したいと思うのですが、今後に注目です!
しかし日本の軽自動車の性能と効率はこのカテゴリを遙かにしのいでいると思います。高速道路も走れるし、居住空間も全く比較にならないくらい優れていると思います。価格も安いし、高性能すぎて市場があれるので絶対輸入されないでしょうね、残念ながら!
suzukiのJIMNNYは人気ですが、1.3cc以上のラインナップです!


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2022-01-28

フランスにおけるドローン規制と登録制度

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趣味でドローンを飛ばしてフランス地元の景色や自然を配信しています。
昨今のドローン人気、増加に伴い、世界的にそれぞれ国や地域で航空法に基づくドローンの法整備が進んでいます。
フランスは基本的にEU🇪🇺の法に準拠するのですが、EU内でも各国それぞれの規制があり、大差はないのですが確認する必要があります。

今回はその「規制、ルールの確認」と「機体登録手続き」「民事保険 responsabilité civile 」について簡単に紹介します。
今回は自分が所有する250g以下にカテゴライズされる一番小さい機体を例に記します。
以下に紹介する内容は、フランス政府HP上で、それぞれ自分の機体に該当する選択肢を進むと表示される仕組みなので、わかりやすいです。他のクラスの機体も一問一答の順を追って確認出来ますので翻訳機能を使って確認してみて下さい。

  1. 政府の規制および情報(9項目)
  2. パイロット(所有者)の登録 番号の発行
  3. 民事保険
  4. 飛行スポット確認アプリ


1. 政府の規制および情報

フランス政府のページを示すマリアンヌのロゴ 


手順
まず初めに国で定められる規制のページがあるのでここを見ます

選択肢
  1. 2021年以前購入かまたは以降か
  2. 機体にCEカテゴリーが識別されているか否か?
  3. 該当のドローン重量(㌘数)をクリック
以上の操作で該当する規制のページが開かれます

DJI mini 2 250g未満に該当するドローンの政府ページ説明を以下に要約します

関連情報

1)2023年以降、CE準拠のカテゴリーに基づき、全てのドローンがクラス分けがされる予定
2)レクレーションドローンに指定されるルール(日本と大差なし)
  • 人の上を飛ばないでください
  • 最大飛行高度(高さ120メートル)を尊重する
  • デバイスを見失ったり、夜間に使用したりしないでください(有視界飛行)
  • 市街地の公共スペースにデバイスを飛ばさないでください
  • 飛行場の近くでデバイスを飛ばさないでください
  • 原子力発電所、軍事用地、自然保護区など、機密性の高い場所や保護された場所を飛行しないでください。
  • 関係者の同意なしに映像を配布したり、商業的に利用したりしないことにより、他者のプライバシーを尊重します。
  • この活動の実践のためにあなたが保険をかけられている条件を確認してください
  • 疑わしい場合は、民間航空総局(DGAC)に確認してください。
3) 最低年齢

ドローンを飛ばすには、14歳以上である必要があります。

ただし、次のいずれかの場合、年齢に関係なくドローンを使用できます。

  • ※あなたは自分でドローンを作りました、そしてそれは250グラム未満の重さです。16歳以上のリモートパイロットが同行します。
4) パイロット登録

ドローンにカメラが装備されている場合は、DGACにオンラインで登録する必要があります。

▼パイロットの登録は以下から可能です

リモートパイロット航空機ユーザー向けの公開ポータルサイト


登録の最後に、FRA +13文字の形式のオペレーター番号が提供されます。この番号をドローンに表示する必要があります。ドローンが地上にあるときは、番号が読み取れる必要があります。

ナンバーをテプラで貼ってみました


トレーニングを受ける必要はありません。ただし、「オープンカテゴリーA1 / A3トレーニング」を受講することをお勧めします。トレーニングは、AlphaTangoポータルサイトで実施できます。(何回でも受験可)

5) 飛ばせる範囲

フランス大都市圏のレジャードローンの制限区域の地図は、オンラインポータルサイトで参照できます。

6) 飛行高度

高度は120mです。一部制限区域では50mに制限されます(※飛行制限区域は以下で紹介するアプリで確認出来ます)


7) ドローンの識別

800㌘以上の機器は電子信号装置を搭載し、ドローンを民間航空総局(DGAC)に登録する必要があります。登録せずにドローンを飛ばすと、750ユーロの罰金が科せられます。登録の有効性は異なる場合があり、取得した証明書に示されています。最長5年です。

ドローンが登録されたら、登録番号をドローンに付ける必要があります。登録番号を付けずにドローンを飛ばすと、750ユーロの罰金が科せられます。

管理の場合、登録証明書をすぐに提示できない場合、38ユーロの罰金が科せられます。

8) プライバシーの尊重
ドローンがそれらに関するデータを記録する可能性のあるカメラまたはセンサーを備えているかどうか、ドローンの周りの人々に通知する必要があります。

人を認識または識別できる画像(顔、ナンバープレートなど)を許可なく保存することはできません。

画像の配布は、関係者またはプライベートスペース(家、庭など)の場合は所有者の許可が必要です。商業目的または趣味目的で撮影された画像を使用することはできません。

プライバシーが侵害された場合、同意なしに人々の画像や言葉をキャプチャ、記録、または放送することにより、1年間の懲役と45,000ユーロの罰金が科せられます。

9) 夜間飛行
夜間は、照明器具を装備していてもドローンの使用は原則禁止されています。安全規則に違反し、飛行禁止になった場合、1〜6か月の懲役、15,000〜75,000ユーロの罰金が科せられ、ドローンが没収されます。


2. パイロット(所有者)の登録 番号の発行

政府HPの上記中に記載のある指示事項「機体登録」を以下の手順で行います

リモートパイロット航空機ユーザー向けの公開ポータルサイト


アカウント作成
 個人情報を入力します

機体情報入力
 機種、重量、機体番号など
すぐその場で13桁の番号発行

3. 民事保険

250g以下のレジャー目的のドローンにはいまのところ保険の義務はありません。しかし民事でのトラブルの場合、保険がカバーしてくれるので、多くの人が加入しているのが現状です。
人気のある保険が以下となります。フランスで一般的な住宅保険のマルチリスク対応型保険の場合、小型ドローンの民事保証を行ってくれる場合があります。保険会社に聞いてみると良いです。

年間23€からの民事保険 


4. 飛行スポット確認アプリ




政府のポータルサイトと併せて、人気があるサイトがこの「Drone-Spot」です。携帯アプリもあり、非常に便利です。飛行禁止区域を確認するだけでなく、ユーザーによる実際の飛行履歴から飛行できるポイントを探すことが出来ます。世界地図になっているのですが、情報が多いのは欧州メインです。日本でも一人のユーザーが飛行履歴を登録していました。
携帯アプリで簡単に目的地のコンディション(天気、気温、日の出日の入り、風速、気圧、湿度 etc)確認出来るので便利です。



最後にドローンに関する世界各国の情報ソース

少し長くなりましたが、250㌘以下のドローン規制について書きました。一番規制の少ない250以下のカテゴリーです。上記を踏まえれば、欧州で飛ばすことも可能です。参考にしていただければ嬉しいです。
各法規は更新されるので、かならず最新の物を参照下さい!

最後に宣伝ですが、空撮動画を共有します。フランスの地方の一部を切り取った空撮です。
Bon drone ! 良い飛行を!


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2022-01-26

コロナウィルス罹患記録(続編 後遺症) 2022 フランス

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前回「罹患(りかん)」について述べました。
罹患後の症状や経過などをシェアしました。罹患のイメージを全く持たなかった自分への戒めでもあるのですが、得てして病気になってからその本質を知ると言うことは全般的にあると思います。この嫌な時代、この手の危機は誰にでも降りかかるので、罹患前、もしくは罹患した人にとって少しでも参考になれば幸いです。

今回は

後遺症について

です。
前回も触れていますが、症状は人によって大分異なります。自分も基礎疾患は無かったですが、未だに完治していません。

一例として参照下さい

  1. 胸の痛み
  2. 鼻の痛み
  3. 無臭覚
  4. ぶり返す頭痛や発熱
  5. 最後に


1,胸の痛み

喉の痛みから始まった症状ですが、その痛みが段々下へ降りてきました。歩いたりすると息苦しさを感じます。
緊急外来にて血液検査、心電図検査を行ってもらいましたが、大きな要因は見当たりませんでした。パラセタモール系の点滴を打って要観察となりました。

引き続き胸の痛みは治まらず、今度は主治医(フランスは主治医制で、通常ここから専門医に紹介して貰います)に相談、CTスキャンの紹介状を書いて貰い、撮影へ。
結果、大きな要因は見当たらなかったのですが、これから主治医の判断を仰ぐタイミングです。


血中飽和酸素濃度と脈拍数が数秒で計れます
自宅で胸が苦しいときなど、重症化するかしないかの判断ができず、酸素飽和濃度計(上記写真)を買いました。血中酸素濃度を計れる機器です。この値の変化で症状の悪化を判断出来ると思い、毎日数回計測し、記録しました。
数値が90〜93を切るようなら入院が適切であるという自分のボーダーラインを決め、判断の目安にしました。痛みがあるときはどこまで重症化しているか、進行しているのか自身で判断が付きません。フランスでは薬局で簡単に買えるので一つあると良いかもしれません。

2,鼻の痛み

鼻の奥がツーンとする痛みが一日中続きます。これが頭をぼーっとさせたり、ひどくなると頭痛が始まります。息を吸うたび鼻の穴を通る空気が痛みを倍増させます。調べると細菌性の仕業による炎症とあり、ウィルスの罹患の影響が残っている物と思われます。


3,無臭覚

上記の鼻の痛みにより、臭覚を感じなくなりました。幸い食欲はあり、味覚は残っているのですが、香水の匂いを感じることが出来ません。
一般的に「鼻うがい」で洗浄することが多少の効果があるという記述を見て1日2回実践、気持ちが良くなるので続けました。

効果があったかどうかは確信できませんが、痛みが治まり始めました。いずれにせよ一時でも楽になるのでお勧めです。薬局で専用ボトルが買えます。


4,ぶり返す症状

あるときは状態が落ち着くのですが、改善に向かっていると思うと、また熱や喉の痛みが再来するというケースを何度も経験しました。
明らかに風邪の症状とは違い、そして典型的な後遺症であると言うことが後から分かりました。無理はせず、少しでも安全側の判断をお勧めします。

5,最後に

適切な特効薬がないので、痛み止めなどが一般的です。ドリプランや鼻スプレーを処方されましたが効果は今ひとつでした。なので鼻うがいや酸素濃度測定など出来ることを実践するのみであるという思いです。

ネットで「コロナ後遺症」と調べると、色々な症状が出てきます。実際、現在進行形で起こっていることなので原因も不明、治療法も不明で憂鬱になります。知ることは良いのですが、病床で心も病んでしまうといけないので、ほどほどに!
このリスクと一生付き合っていく事がコロナに罹患するという事と自分に言い聞かせて、こういう心配やリスクを背負わない意味でも、「ただの風邪」とあなどらず、予防と対策に注意をはらって欲しいと思います。

下記はフランスで「Covid Long」と呼ばれる主に後遺症について書かれている記事です。
後遺症について実体験や、症状などが詳しく書かれています(仏語)。


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