2019-12-05

CARGLASSでガラス交換!


Bonjour  町工場社長ブログへようこそ

[Carglass]

というサービスがフランスにはあります。フランスに住んでいる方なら、車を利用されている方は知っている方が多いと思います。このサービスは自動車のガラスを専門に取り扱うサービスです。走行中に飛び石でガラスにひびが入ってしまい、交換を依頼しました。保険適用なのでタダです。実は以前にも後部ガラスを割ってしまったのですが、このときは店舗に持ち込みました。半日ほどで修理完了でした。
今回も持ち込む用意はあったのですが、会社まで来てくれるというので待つことにしました。
一台のバンが登場、よく見るロゴとカラーの車です。


オペレータ1名でやってきて準備を進めます。

ガラスを固定している縁取りを手際よく外します。

内側から吸盤を固定します。小さい吸盤にはワイヤーが引っかけられ、

それを釣りのリールのような物で巻き取りながら、そのワイヤーが縁ゴムをずらしてガラスを外します。

新品のガラスに縁ゴムを取り付け・・・

押し込めば取り付け完了です。

天気の良い日に無事完了です。所要時間 1時間ほどでしょうか?
欧州はガラスが割れた車がよく走っています。割られることが多いからでしょうか?勝手な推測ですが、そうやって現地に根付いたサービスが生まれるんですね。そういう意味では日本では流行りにくいかもしれませんね?
冒頭で話した、1回目の後部ガラス破損は自宅ガレージの自動開閉扉にぶつかって割れちゃったのですが、自己負担覚悟でいたら、保険で直していただきました。なんか大した原因説明もしていないのに保険屋さんが良くしてくれましたね。日常で日本に比べて不便なことも多いですが、こういう「おおらかさ」に助けらるのは感謝ですわ。

ありがとうフランス!Vive la France !!


2019-12-04

フランスを歩く!

Bonjour 町工場社長ブログへようこそ

「フランスを歩く」というと紀行番組さながら大げさに聞こえますが、田舎町の近所をちょっくら歩いてきました。車では伝わらない

徒歩の風景を紹介

します。

  1. 町の人口規模
  2. 徒歩スタート




1.人口規模

「田舎」と言う響きは少々微妙で「人口一万人の町」と聞くと、日本から見ると「村」の規模ですが、こういう町が多いです。なにせ日本の約二倍の国土に約半分の人口と聞けばその規模感、密度感が伝わると思います。


  • 1位 パリ 220万人
  • 2位 マルセイユ 86万人
  • 3位 リヨン 51万人
  • 4位 トゥールーズ 47万人
  • 5位 ニース 34万人
  • 6位 ナント 30万人
  • 7位 モンペリエ 27万人
  • 8位 ストラスブール 27万人

我が町 Roche-La-Molièr (ロッシュラモリエール)は中核都市のSaint Etienne(サンテティエンヌ)(15万人ほど)に隣接した立地です。大都市では無いというだけで、フランスでは一般的な中小規模の町です。他の町もそうですが、一歩離れると自然が多いので徒歩で景色を楽しめます。

2.徒歩スタート


自宅からの眺め。自宅の立地はCentre Ville(町の中心街)からすぐです。Centre Ville は別の機会に紹介します。

この辺の特徴は山間の自然に近く、起伏に富んだ土地です。平坦な場所は少ないですね。


写真ではわかりずらいですが、家を出てすぐ坂道です。
ゴルフボール大の雹が今年降ったのですが、そのときはこの下り坂の終点にヒョウが転がっていき溜まったりもしました。
(雹害による雹の堆積)




小さい工業団地を抜けます。




近所のスーパー(Leader Price)前です。


普段は車で下の道を使っています。今日は車の少ない裏道を歩きます。


ここから裏道、小さな住宅街を抜けます。

山では無い、大きな丘が連なります。

空はどこでも同じはずなのに、雄大です。

車が一台通れるほどの小道です。

両側が牧草地です。


起伏の多さ故、このあたりは放牧が多いのですが、乳牛では無く肉牛が多いのも、その土地の特徴にあるそうです。

いつも通る道路の下を抜け、

丘を登ります。

遠くの景色が見えるほどの標高なってきました。

サンテティエンヌ(Saint Etienne)市を望む




ときどきワイルドな馬の落とし物があります!

遠景の果てもやはり丘



目的地に到着!
約5km、標高差130m、約1時間のプチハイキングでした。





それでは。

À bientôt.

2017-10-06

材料規格の壁

日本で仕事をしていたときには知らなくても困らなかった世界における

金属の材料規格・海外規格

に関する情報をお届けします。
これまでは海外規格に触れる機会はまれでした。
海外のエンドユーザーはいましたが、材料支給だったり、普通に指定JIS材を国内調達していましたのでこれほど規格の種類が多いことすら知らず、気にすることはありませんでした。

  1. フランスおよび欧州の規格の現状
  2. 実務上での規格の壁
  3. 仕上げ処理との関連
  4. 規格の表記 JIS対応
  5. 切削の違い



1.フランスおよび欧州の規格の現状

材料だなの表記も数種類
こちらではもちろんフランス規格NFが多いのですが、さすが地続きです。図面によっていろいろな国の規格が混在しています。










欧州規格EN、国際規格ISO、ドイツ、イタリア、ポ−ランド、スペイン、ロシア、英国・・・
欧州以外でも大市場のアメリカや中国規格もあり、その多さを改めて思い知ります。



2.実務上での規格の壁

フランスで引き合いを頂いた物を日本に依頼して作ることもあるわけですが、そこで立ちはだかるのがこの規格の壁です!
海外材料規格対応表なる物があるので、相当材料としてJIS品を代用できる物もあるのですが、実際には代用できない物も多く、とくに熱処理に関する材種は差異が多いです。

3.仕上げ処理との関係

なので「熱処理」「表面処理」が絡むと、日本発注は厄介になります。
相当材料をこちらフランスで処理した場合、本来の性能が出るのかどうかは分かりません。逆のパターンで、こちらから材料を支給した場合、日本での処理は現実的には不可能です。
切削は出来ても、現地材は現地で処理という方法でまかなわないと対応できない可能性があります。

4.規格の表記 JIS対応

ともあれEU圏内で通貨をはじめいろいろな物が共通であるにも関わらず、EU仕様もありながら各国の規格も存在するなんとも複雑な現状です。
表記も数字だけだったり、アルファベがやたら長かったり、覚えるのに苦労します。いえ、今のところ覚えられません!
たとえば日本の「SUS304」がフランス規格の「Z7CN18-09」です。
JISの場合、表記の特徴で、アルミ、鉄系、ステンレスの見分けはつきますが、こちらの表記では判別は難しいです。

※ミスミHPから引用

上記は日本の対応表なので、大まか対応材が網羅されていますが、海外規格の材料からJIS相当を探した場合、無いものも多く、一つの壁となっています。

5.切削の違い

現在いろいろな材料を削っていますが、いまのところ切削自体で困るような物は日本と比べて特別ありません。昨今の刃物は優秀ですね!
ワイヤーカットで検証できていないので、電気条件などは気になるところです!




2017-09-29

フランスのパートナー

2012年から始まったフランス視察、第2回目の一期一会のご縁から現在のパートナーに発展した「AS-MECA BERNARD社」の紹介です。

HPはこちらから
まさしく我々と同じ町工場です。
場所はサンテティエンヌとの市境に位置する小さな工業団地にあります。

1981年 AS-MECA社として創業(ASは創業者のAlain SOWAのイニシャルです)
1996年 Bernard社と統合、現在の形となる
2016年 日本の町工場とのアライアンス「ACT」に参加
現在に至ります

切削加工において試作や小中ロットが中心ですが、一部で量産品も手がけます。
旋盤、マシニング、研磨、溶接までを自社で手がけ、それ以外の加工は外注との連携によって完成品として製品を納めます。
加工にとどまらず、装置も含めた組み立ても手がけます。

核、軍需、船舶、エネルギー、輸送、航空機産業など、多方面へ向けた製造を行っています。原発が盛んであること、そして軍需が業界の下支えとなっている印象はフランスらしいところで、その仕事の需要は多くあります。
顧客は、大手メーカーの一次請けが最も多く、営業力と顧客との歴史が強みの一つです。

従業員数は18名、私のような社内外注的な立場の会社が2社同居しています。


創業者で現社長のAlain SOWAは親日家で、そんなことも我々と手を組んだきっかけです。
地元のコミューンで副市長職をしており、町工場の社長でありながら広い視野を持った彼の人望もこの会社の特徴です。自分にとって、そして自分の家族にとっても最大のバックアップをしてくれる頼もしい仲間でもあります。奥様は我々のために日本語を習っていて、家族ぐるみでコミュニケーションを取っています!
日本のウィスキーが大好きです!


現場はとにかく明るく陽気で、自分はいつも元気をもらっています。
日本の視察を通じて、品質管理、生産管理など日本の良いところをすかさず吸収して社内改善活動を積極的に行っています。
先にリンクを紹介したHPは新卒入社の社員による製作です。日本のHPにはない「フランスらしさ」が感じられると思いますがいかがでしょうか?!
日本で一番有名なフランスの町工場にしたいのですが、競争相手がいなさそうなので、もうすでに一番かもしれませんね!

これから日仏町工場の新しい未来を作るために、タッグを強化して新しい価値を創り出す事に力を注いでいきます。


2016-11-17

滞在許可証申請

入国後に一番初めに手を付けた準備が、滞在許可証の申請です。
県庁ごとに手続き方法が若干異なるのですが、当方が所在するLoire(ロワール)県は以下のような流れです。

①滞在許可申請のための、アポイントを取るための資料を県庁へ郵送

②返信を受領後に、申請書を提出しに県庁で出向く

③レセピセ(仮の滞在許可証)受理 →県庁へ出向き、整理券をもらって長時間待って受領

④本証受理 →上記同様、出向いて直接受理

滞在許可証本証 プラスチックのカードです。carte de sejour と
よばれたりしていますが、表記はtitre de sejourです。
苦労して取得した命の次に大事なカード!! 


滞在許可証を受理して初めて法的に滞在し続けられるわけですが、法人登記に際して現地在住として代表就任するために、やはり滞在許可書の本証が必要でした。

これは現地に渡って後で分かったことなのですが、レセピセ(仮の滞在許可証)では登記人の滞在証明として効力を持たなく、本証でないとだめなことでした。

一刻も早く法人業務を進めたく、登記準備も出国前に済ませ、あとは法務局へ申請するだけの状態に整ってたので、レセピセの受領を機に登記をする予定でしたが、想定外の遅延要素でした。

受領できるまでの期間は、地域、タイミングによって異なるので一概には言えませんが、フランスのお役所の手続き時間は我々日本人の想定外外外...の時間がかかります(;^_^

第①段階の、アポイント取りのための郵送後、一か月以上音沙汰がなく、不安にかられる日々でした。
・初めての郵送だったので、ちゃんと配送されていないのではないか?
・返信が何らかの事情で届いていないのではないか?新居のポストには一度も郵便が届いた経過がないので、引越ししたての住所にちゃんと届けてくれているのか?郵便局に疑心暗鬼!
・いろんな人に相談すると「調べたほうがいいよ」といわれたり「フランスだからもうちょっと待ってみたら」など両方の意見があり。。。

結局、原因はわからないまま、ある日会社に直接電話がかかってきて申請に行くことに。。そのあとはとんとん拍子に進みました。
最終的に受領までは、自分は3~4か月と見込んでいましたが、結果約6か月弱かかりました。自分の読みは甘かったですが、周りの多くの助けがあってこの期間で取得できたことに感謝です。

レセピセと呼ばれる仮の滞在許可証

いろんな例が散見していました。
長い例だとレセピセの有効期間が半年なのですが、その有効期間を過ぎても呼び出しがなかったり、催促したら再度レセピセを発行された例なども聞きました。
また自分より後から申請して自分より早く受領された例もありました。

申請内容が違えば単純な比較ができませんが、移民の申請数、時期、内容、社会情勢(今回はテロなど・・)も大きく影響していると思われます。

自分の場合は想定より若干時間はかかったものの、周りの協力もあり、無事受領できました。



次は法人登記です。

2016-09-22

TOLERATOR

フランスの製造現場のレアグッヅを少しづつ紹介していきます!
現場目線での情報発信!がんばります。。

第一弾、はじめはコレ!

「TOLERATOR」 トレラトー


はめあい軸穴交差を一目で確認できるこれ。
手のひらサイズで、ダイヤル式になっています。


ダイヤルを回すと、公差規格が回転して、お目当ての公差が出たら、あとは対象径を見比べるだけ。
シンプルだけど、携帯出来て、便利です。

自分は携帯の公差アプリを使っていましたが、この「TOLERATOR」は範囲が広いのが特徴で、見たことない公差も入っています。

【DESCRIPTION(スペック)】
・φ500㎜まで
上下2か所の白い公差欄が回転します
・約6400の公差
軸だけですが、書き出してみます。
a9-13 b8-13 c5-13 cd5-10 d5-13 e5-10 ef3-10 f3-10 fg3-10 g3-10 h1-16
js1-16 j5-8 k3-13 m3-10 n3-11 p3-10 pr5-9 r3-10 s3-10 t5-9 u5-10 v5-8
x5-11 y6-10 z6-11 za6-11 zb7-11 zc7-11
※穴も同様の公差あり





・対象規格の表示
DEUTSLAND DIN7160/61
SCHWEIZ VSM 58401/02
USAS B4J
OSTERREICH621.753.2
ESPANA UNE5023
ITALIA UNI6388
ISO R.286
ENGLAND BS4500
FRANCE PNE 02105-118
BELGIQUE NBN 138
SVEDEN SMS2101-58
PORTUGAL NP190
HOLLAND NEN2800
JAPAN JIS B0401

うちでは検査室、現場の両方で使っています。

ARBRE(仏)、SHAFT(英)、WELLE、ALBERO・・・とEUの多言語で書かれているところもいいですね。
EUの加工をするなら一台持っておきたいですね~。もちろん日本でも使えます!
日本へのお土産にもいいかもしれません。

おなじ構造で、「タップ、スレッドバージョン」と、「測長規格バージョン」が存在します。
また今度詳しく調べてみます!