2020-08-11

車のしっぽ ATTELAGE


Bonjour 町工場社長の地域密着型ブログへようこそ 

ヨーロッパ 牽引 カーライフ


今回はフランス、欧州でよく見る

「車のしっぽ/Attelage」

についてお話しします。
このしっぽ、車両の後部に付く「牽引用の治具」なのですが、非常にカーライフに浸透しています。この治具で「いろんな物を引っ張ってる」車をよく見かけます。
小さな物だと自転車のキャリア、大きな物だと住宅?、もといキャンピングトレーラーですね。 
以前から自分も装備したかったのですが、今回その機会に恵まれたのでインプレッションをお届けします。

  1. Attelageとは?
  2. 種類(サイズ、取り外しタイプ、電気配線)
  3. 免許と法規制
  4. 装備する方法
  5. 牽引装備の種類

1.Attelageとは?

(アテラージュ)馬と馬車を繋ぐ連結の意味の言葉ですが、現在は車の牽引の意味として使われています。
Attelage remorque(牽引トレーラー) 等とも呼ばれます。 


2.種類

サイズ
は1種類 Φ50mm、球状の寸法が規格化されていて、この1種類のみですが、メーカーや車種により「枝」の形状、取り付け方法が若干違います。


取り外しタイプ
枝の部分から取り外しが出来るタイプがあるのですが、工具で取り外すタイプと、工具なしで取り外せるタイプがあります。頻繁に取り外す用途がある場合は、工具無しで取り外しが可能な物が良いでしょう。

電気配線
2種類の配線形態があり、7 ,または13 Broches と呼ばれる配線の数を選びます。
テールランプとウィンカーを作動させなければならないため、この配線をします。
7 Broches   : 自転車キャリヤや荷台など、運転機能のための配線のみ
13 Broches : キャンピングカーなど、運転機能およびそれ以外に使う電源が必要な場合

3.免許と法規制

この「しっぽ」ですがフランスの場合、750kgまでの牽引または牽引車両との合計3500kg以下では普通免許【Permis B】で牽引が行えるため、非常にカーライフに浸透しています。(日本も750kgは同様)
以下に表を添付しますが、
3500-4250kgまでは、講習【B96】を7時間受ける義務があり、
4250kgを越える場合、あらたに牽引の免許【BE】が必要になります。
これら講習、免許関連は町の自動車教習所で行えます。



牽引の重量により、最高速度が変更されるので、注意が必要です。基本的には
50km→50km
110km→80km
130km→90km
ですが、現地での案内標識に従って運転して下さい。

また牽引の種類により保険の適用範囲が変わる場合があるので、こちらは加入保険の内容を確認して下さい。

4.装備方法

一般的にはオート〇ックスのような町にあるチェーン店の自動車アフターサービス専門店、「Norauto」や「FeuVert」などで取り付けが可能です。町の修理工場(ガレージ)などでも取り付け依頼できます。
バンパー内部の構造パーツを取り付け、または交換するため、加えて電気配線が必要なため、個人での取り付けは難しそうです。

チェーン店の場合、ネットで取り付け作業の予約が出来るので簡単です。
価格は車種によりますが、300-500€が一般的です。
価格は球部分の「固定式」が一番安く、次に工具での「取り外し可能タイプ」、工具無しでの「取り外し可能タイプ」の順となります。
配線種類により価格も異なりますが、キャンピングカーの牽引以外なら電気配線は7 Brochesで良いと思います。
ネットで無料の会員登録をして車種情報をあらかじめ登録すれば、自分の車種にあったAttelageを簡単に探すことが出来るので、価格の比較など行えます。取り付けを検討されている方は会員登録をお勧めします。

こちらのこの手の店舗で驚いたのが、店舗のPCで車両登録ナンバーを打ち込むと車検証(Carte Grise)と同じ正確な車種情報がネット上で確認出来ます。なので店舗で自車に対する「装備」の適応を知りたい場合、店員に車検証を見せてナンバーを伝えれば正確な適応が確認出来ます。このインフラ整備は非常に便利です。

5.牽引装備の種類

自分もそうですが、手軽に利用したいのがレジャー用の牽引、自転車やバイクなどですが、様々なタイプがあります。

  • レジャー装備用キャリア(自転車、バイク、車、ボート、馬 etc.)
  • 積載用キャリア(仕事で使われる資材類、装備etc.)
  • キャンピングハウス caravane

自転車キャリア、ワンタッチでしっぽに装着可能、最大4台まで積載可能なものが販売されています。折りたたみ式や、トランクが開けられるよう自転車積載のままキャリアが傾くタイプが人気です。高価な仕様だと盗難防止機能が付属します。


バイクを運んで、ロングバケーションの間、現地でバイクライフを楽しむ人もいます。


大型のキャンピングカーなどは、現地で小回りがきく移動が出来るよう小型自動車を牽引しているのも見かけます。


また個人のDIYや仕事での活用で、大きな建築資材を運んでいたり、それ用の機材を運んでいるのもよく見かけます。乗用車でトラック用途に使えるというのは便利ですね。
vacances シーズンでは大型のキャンピングカーをよく見かけますが、一般車がキャンピングトレーラー(Caravane)を牽引しているものよく見かけます。キャンピングトレーラーのレンタルなども普及しているので、「しっぽ」さえあればいつでもレンタル(重量により講習が必要)できるということになります。
ヨーロッパ 牽引 カーライフ

牽引で遠出をしても、サービスエリアなどは牽引車両に対応しているため、駐車スペースで困ることはありません。インフラも整っています。
ヨーロッパ 牽引 カーライフ
キャラバンcaravane用の駐車場案内


牽引装備を購入したら、ナンバープレートを取り付けなければなりません。これも先述した自動車アフターサービス店で依頼できます。15€ほどで、車検証を持ち込めば10分程度で製作完了です!それ専用の機械が各店舗にあり、その場で簡単に製作してもらえます。

店舗内の案内板

車検証(Carte Grise)を渡して待つこと10分、完成です。約15€


いかがでしたでしょうか?
日本の場合も免許不要の定義は同じですが、日常生活で目にすることは少なく感じます。牽引装備を「車検場に持ち込んでナンバーを取得する」という所は大きな違いかもしれません!

この万能しっぽ、今回は自車に取り付けたので、カーライフの幅が広がるのが楽しみです。
別の機会に「実用」のレポートもしたいと思います。
取り付け作業中 バンパー内部を剛性の高い専用品へ交換

取り付け完了、電気配線も設置済み

ヨーロッパ 牽引 カーライフ
自転車キャリア取り付け




最後に、馬がAttelageの語源である「馬車」で引っ張られるという、これもよく見かけます笑笑!!!



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2020-07-30

フランスで自動車購入2020 part-2 購入手続き

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Bonjour 町工場社長の地域密着型ブログへようこそ



自動車購入パート① 「七転び八起き」  をお伝えしました。コロナの影響はいかんともしがたいところですが、2月から”めげず”にやっと5ヶ月かけて購入直前までこぎ着けました。
今回は

「最後の一転び」と「購入諸手続」

についてお伝えします。

自動車ローン(最後の一転び)


Citroënの直系ディーラーでの購入でしたが、提示された自動車ローンが PSA financeというPSAグループ(Peugeot Citroënグループのファイナンス会社)、そう来仏当初の初めての車購入時にローンを断られた会社なのですが、ローン金利が提示されず(自分に対してだけなのか会社の方針なのか?)、しつこく頼み込んで担当者のPCの画面をスキャンした画像データをもらって、金利計算サイトで調べたところ、何と5.66%という高値でビックリ仰天 、それに加えて、オプションの2つの保険が義務でがっくり。。
  • [Passe sérénité]というものが義務で 8€/月 ほど掛かります。フランス人に聞いても詳しい内容が分からなかったのですが、調べたらレッカー代金や普段の生活でも家族に対して支払われる簡単な傷害もカバーする保険です。→故障時やアクシデント時に非常ベルを押せるシステムがあり、この加入により欧州全域で保証がカバーさせるらしいです。任意保険で通常まかなわれるので必要ないと判断。
    赤ボタンは事故や緊急時用、黒ボタンは故障時に近くの
    シトロエンディーラーへ繋がるようです。

  • [Assurance Décès client]、これはローン支払者が死亡したときの担保なので、他のクレジット会社でも必要です。約15€/月
トータルで「高すぎる」という判断になり、銀行に自動車ローンを依頼することにしました。

銀行サイトにて、金利を目安として調べられます。
「新車か中古か?中古なら何年落ちか?頭金金額、支払い回数など」簡単な情報を入れるとおおよその利率が調べられます。
調べたところ3%そこそこ、まぁこれは宣伝用なのですが、5.66%は越えることは絶対ないと判断、あわせて余計なオプションをのぞけるメリットを見越して銀行に依頼。
ところが、銀行の担当者、自分も知っている人なのですが、コロナの影響で貸付相談が忙しく、また地方アルアルの5支店掛け持ちで動いているため、レスポンスが悪く予約さえ取り付けられない始末。
3週間待ちましたが予約が取れないうちに納車予定日の7月3日(金)を過ぎてしまい、しかたなくPSAファイナンスへお願いすることに!

しかしこちらも審査期間などが二週間ほどあり、納車は7月末になるとのこと。
ローン審査がOKの後、ナンバー登録と納車整備が行われる手はずです。

個人的に夏のバカンス前までには絶対に必要だったので、すがる思いでPSAに懇願。なんとか申請は無事に通って予定より一週間早く納車に至りました。

フランスのバカンス前、「7月」は色々な機能が停止したり、遅れたりするので手続きごとなどは要注意です!!!フランス初心者の皆さん!
例えば「担当者が早めのバカンスに行っちゃった!」とかで納車が間に合わないっ、なんてこれまでフランスで培った「野生の勘」が頭をよぎりましたがそんなこともなく、運がよかったです!!!笑笑

ちなみに銀行ローンだと
  1. Credit classique
  2. Location avec option d'achat
2種類から選べるようです。

1は普通のローン
2は簡単に言うとリース 

なのですが、最後の買い取りオプションの金額を設定できるので、金利を加味してどちらがお得か比較検討できます。この比較をしたかったのですが、今となっては無効となりました。

PSAクレジットは最低6ヶ月の支払い以降であれば一括返済可能なので、借り換えを今後検討するつもりです。

購入手続き

購入にあたり「会社名義」だったので以下の書類が必要でした。
  • RIB 銀行口座証明書(頭金など支払い用)
  • 直近の決算書(ローン用)
  • KBIS 会社の登記証明
  • 社判
  • 免許証コピー
全ての書類はメール転送でOK!
社判は、ローンおよび購入のための「契約書」に直筆サインと共に必要なので、これだけ納車当日に持参しました。沢山押すので、もしなければ作ることをオススメします。

ナンバープレート

右下 赤丸数字が県番号、数字の上が地域圏のロゴになります

ナンバープレートは各県の番号を選べるシステムです。
以前は日本のように住民票がある住所の県番号になるのですが、システムが変わって現在ではどこの県番号でも自由に選べます(なんじゃそりゃ???)

パリのある[île-de-France]も選べたのですが、地元の[42Loire]にしました。
左が旧[Rhône-Alpes]のロゴ。 [Auvergne]と地域圏が統合されたため、
デザインが新しくなりました。
右の「山のロゴ」Auvergne Rhône-Alpes になりました。


自分の県は42 Loire、LYONは69です。Loire県、LyonのRhône県は
「Auvergne Rhône Alpes地域圏」に属するので同じロゴが載っかります。
パリのあるîle-de France地域圏は8つに分かれていて
パリは75です。

自動車保険

納車に当たっては自動車保険の事前加入が必要です。
ディーラーとの売買契約が完了した時点でディーラーから提示される車種情報の書類があるのでこれをスキャン、免許証のコピーと共にメールで送って保険手続きを依頼します。
自分の場合は前車から引き継ぎ、同じ保険会社で保険を依頼、一切直接コンタクトしていませんが、メールでのやりとりで済んでしまう仕組みはラクで良いです。

しかーし、納車日に保険証書(Carte vert)が間に合わないというおまけがありました。
ネットでのやりとりで返事がなかったのでおかしいと思っていたら、案の定、書類が届いていないのではなくて手続きが完了していなかったようです。
「野生の勘」役立たず!(^_^;
納車手続き中の現地から電話したら、保険会社が裏技を使ってくれて、なぜか納車が無事完了しました。間に合わなかった場合の臨時の保険でもあるかのような対応でしたが定かではありません。その場で書いたような紙一枚がディーラーへ送信され、ディーラーがOKしてくれたので良しとします。。。!!!?
トラブル頻発も、なんとかなるフランス、ケセラセラ、恐るべし!!!

自動車登録証

Carte Gris(カートグリス)とよばれる車の登録証書です。購入時にディーラーから渡されるはずなので、本証は必ず携行が必要となります。コピーを取って保管しておくとまさかの盗難時や、手続きごとなどに便利です。ナンバープレートは県庁、CarteGrisは国で発行されるのですが、自分の場合は中古車で前オーナーがこの販売店だったので名義変更した物が再発行されます。発行が間に合わなかったので、ナンバープレートの発行証明と名義変更の証明書を渡されて、これが本書発行までの代わりの書類となります。
1〜2週間で届くようです。

ステッカー フロントガラス

前回公害規制について書いた記事の公害規制規格のCrit'airの表示が義務化で、このステッカーを添付します。自分の場合はすでに貼ってありましたが、もしなければお店で頼むか、個人でも政府サイトで発行が出来ます。3.11 €

また自動車保険が契約されると保険証(Carte vert)が発行され、半券を車のフロントガラスに提示、貼ることになっています。


納車整備

やはりディーラー販売店なので、油脂類、タイヤ、車内清掃、エアコン、花粉フィルターまで交換してくれました。このきめ細かさはディーラー直系ならではだと思います。日本人感覚からすると驚きはないですが、フランス感覚になれてしまうと「フィルターの交換なんて素敵すぎる!」なんて感じてしまいます。

「納車」が7才の創作意欲を沸き立てたようです!
エンブレム、ミラー、ハンドル、シートベルトも完備

以上いかがだったでしょうか?
一台目は地元のガレージ(修理工場)で買ったので、記憶では「車代金の小切手とKBIS(会社登記証明)」だけ渡して手続き終了、保険は直接ガレージと保険会社がやってくれて自分は何もしませんでした。と言うか出来なかったので(^_^;
今回はディーラーだったので違いが大きく、色々勉強になりました。つぎは5年後か10年後か?
公害規制により情勢が変わると思われますが、次の自動車は電気自動車になってしまうとすれば最後の内燃機関?
気が早いですがそうなることもあながち遠い話ではなくなるかもしれません。


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2020-07-29

フランスで自動車購入2020 part-1「七転び八起き」

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今回は

納車まで5ヶ月掛かった自動車購入の顛末 パート①

とあわせて、中古車の選定方法をお話しします。
なぜ5ヶ月も掛かったか?
言うまでも無く「コロナ危機」の影響でした。
これまで使用していた車が昨年ひょう害に遭い(過去記事)、保険での被害申請のタイミングとコロナが同時に訪れて、悪いタイミングで買い換えをしなければならなくなりました。本音はこのタイミングで買い換えはしたくなかったのですが、保険の申請に期日があり、やむなくその判断をしたタイミングですぐコロナ危機、ロックダウンに見舞われ、次の車を購入しなければならないタイミングとなりました。「一転び」

2月

昨夏の雹害から8ヶ月が経とうとしていた2月にようやく保険のひょう害の保証手続きが開始されました。3者から一択、「修理」か「売買」か「そのまま」か?
価値ゼロの車に3000ユーロの値段が付いたので売買を決定。次の車探しも開始してディーラーなどを回り始めました。
フランスで初めて購入した[Peugeot 207SW outdoor]
 よく見えませんが、外装は雪平鍋状態、プラスティックパーツは破損したまま
保険会社の回答待ちだったので、保護テープが痛々しいです。

3月

保険会社へ申告して売却手続き開始、引き渡しのタイミングを待っている間にロックダウンが始まり(二転び)全停止。
また運悪くそれに合わせて車のサスペンションが故障(三転び)、修理にも持ち込めず、持ち込めても売買が決定してる車にお金をかけたくない状況でした。
自分はロックダウン関係なく仕事に出る状況が続いたので、パートナー会社の社用車を借りることに。これが新車で申し分なかったのですが、ロックダウン中なのでどこにも行けず、売買申請の保険会社の返事も来ず、悶々とした日々を送りました。はたして申告はしたが有効期限は過ぎたし、有効なのか??(四転び)

4月

出かけられないのでネットの中古車市場で物件さがし。見に行くことは出来なかったが、価格が下がっている店が続出。風向きが変わってきました!
中古市場で車を探す場合おおよそ3パターンが主流です。
  1. ウェブ中古車情報サイトで探す
  2. LEBONCOINで個人売買
  3. 地元のガレージに依頼
1.Le  Centrale と言うサイトが情報量も多く、検索方法も豊富です。


検索情報が豊富なので、重宝しました。アカウントを作ると、自分の検索情報を保存でき、その情報にヒットする新着情報が来るとメールで案内が届きます。最終的にこの案内のおかげで自分の最終決断の車にたどり着けました。

検索情報の一例です。上記以外の検索情報もまだ沢山有ります。

という具合です。こちらはディーゼル車が主流なので、ガソリン車を探すのが困難。あわせてマニュアル車がほとんどなので、オートマを探すのも困難です。この洗礼はなかなか選択範囲を狭めてくれて、挫折しかけます(四転び)。
しかし今回はオートマ限定免許の妻が運転が出来るようになることが大前提でしたので諦めずに探し続けます。
日本でもそうですが、価格と合わせて「車検の有無」と「保証期間」を確認して下さい。
  • Garantie 保証 保証内容は販売店により異なりますが、保証期間がないところもあるので注意して下さい。最大で12ヶ月が主流です。
  • contrôle technique 車検 non requis は購入後に車検が必要なので車検代が必要です。車種や状態によって異なりますが、諸経費数百€と交換部品代。  
  • 所有者数Première main déclaratif とNombre de propriétaireの数が違う場合があるが、ディーラーなどで一時所有した場合、カウントする場合としない場合があるので数が異なることがある。
  • 馬力指数Puissance Fiscaleは、排気量や馬力を元にした税金算定や社用として使用した場合の請求金額の基礎係数になる数値で、数値が大きければ係数が大きくなるが、馬力と一対一対応ではないので直接的な関係はない。
  • 公害規格レベルについてはこちら過去記事参照
 
2.LEBNCOIN(ルボンコアン)という日本で言うメリカルみたいなサイトがとても根付いていて、車はもちろん、家も買えます!友人はこれを利用して上手に買い物していますが、外国人の自分には高価な買い物を個人売買ですることは、まだハードルが高いです。しかしながら専門業者も出展しているので、<1>の専門サイトも利用しながらLEBONCOINも利用して情報収集していました。ここも同じくアカウントを作って検索条件を保存し、新着情報をメールで受け取れます。

専門サイトよりも絞り込み要素が少ないですが、価格の比較などには使えます。
専門業者も出展している!レアな車を探すには良いかも!

3.地元のガレージで探してもらう
前回の車の購入はこの方法でした。渡仏した当初、ディーラー直系の中古車店で車を決定し、購入しようとしたら、ローンが組めず買えなかったという顛末でした。会社名義で購入のため、半年以上の売り上げ実績がないとローンが組めず、まぁ当たり前の話ですがローン申請条件に当てはまりませんでした。でやむなく知人に頼んで、歩いて数分のガレージを紹介してもらい、現金一括で激安中古車(207 SW)を購入しました。しかしながら近所で購入したため、車検や修理など地の利を生かすことができ、フランス生活に不慣れな自分にとっては大助かりしました。代車もタダで出してもらえるという、新参者にとっては有りがたいお店、購入方法でした。アフターサービスを優先するなら地元のフランス人の口コミで紹介してもらうというのが安全だし、長期間の安定したサービス早く安く受けられるのは魅力です。

5月

もらった名刺と、物件条件を印刷、持参した資料

ようやくロックダウン解除がはじまり、すこしずつ近場から攻めることに!ロックダウン明けで人が動き始める、公共交通機関は感染リスクが高いという「憶測」によって、買え控えていた人が購入し始める。また夏のバカンス前に購入、または買い換え?という色々な要素が相まって中古市場が動いているようでした。日曜日も営業する販売店がでているほどでした。(通常、日曜日は商店やサービスはほとんど休みなのがフランスです。地方では徹底されています!
オートマ車の検索ヒット数が少ないので、100㎞程度の距離は普通に出向きます。地元サンテティエンヌ、リヨン、Givoirなど5件以上は廻りました。廻り始めて店の特色が色々あり、値段が安ければとっぽい感じの移民系の店が多く、高いとそれなりの店構えとサービスがあることがよく分かりました。もう後半では検索上手になっていて、「ネットの写真」は体よく撮影されているのですが、「Googleマップのストリートビュー」で店の立地を確認すれば、大体どんな感じの店か手に取るように分かるようになりました!笑

6月

アヌシー近郊で物件を見つけ、約200㎞先まで足を伸ばそうと予定してた矢先、前日に売れてしまったという連絡がありあえなく断念(6転び)。最有力候補だったのに無念。
心折れかけましたが、仕切り直して今度はクレルモンフェラン(150 km)まで足を伸ばして3件見学。この時点で10件以上廻っていましたが、色々店で話をすると、購入に関する条件やローンの利率など最新の情報が分かるので良い勉強になりました。しかし良い物件見つからず。
そして連日そこまで遠くへ足を延ばしていたにもかかわらず、例の情報サイト「Le Centrale」から仕事中にメールがあり、なんと職場から15分の距離に物件が!その晩に立ち寄ったところ一目惚れで即決購入に至りました。納車予定日は7月3日(金)に決定!
購入条件の「オートマ」「7シーター」見つけました。
À Montrond les bains

そしてこのあともう一転び!
少し長くなったので、最後の一転びは次回記事、購入手続きの詳細と併せてお伝えします。


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2020-07-15

フランス 自動車購入と公害規制 2020年

Bonjour 町工場社長の地域密着型ブログへようこそ

先日の記事で「雹害による自動車の転売」を書きました。売ってしまったので個人的にはつぎの車を買わなければならないのですが、自分が一番気にしたのが今後の公害規制に関する情報です。

欧州はディーゼル車の割合がこれまで多く、環境保護、健康被害に起因する公害に関する規制が年々強化されています。
パリでは2024年のオリンピック開催に向け多くの規制が先頭を切って施行される見通しです。
今回は簡単に

現在のフランスにおける自動車公害規制

についてお届けします。

ディーゼル車

2020年現在、新車販売のディーセルの割合は30%強となります。年々ディーゼル車販売は減少傾向です。しかしながら中古車市場はこれまでのディーゼル車需要の割合を反映して大多数がディーゼル車です。自分も中古市場で探しているのですが、ハイブリッド、ガソリン車という検索では台数が少なく、良い物件に当たりづらいのが現状です。
フランス登録車両の内訳 ディーゼル車とガソリン車の比率推移
社用車は含まれないデータなので、実際のディーゼル車の割合はもっと上がります
(🇫🇷流通3500万台の中で、自分の実感では8割近くがディーゼル車)

国別ディーゼル車の割合 年別  ベルギー、スペイン、フランスはとりわけ多いです

軽油価格の毎月の推移  ここ数年高値が続いていました
2020 3月くらいから値下がりしています。コロナの影響でしょうか!

中古車 購入方法

自分の周りで一般的に中古車購入に利用されている方法が
  • Leboncoin(個人売買サイト) メリカルみたいなサイト
  • Centrale(自動車販売サイト) 
  • 自分が信頼を置くガレージ(修理工場)に探してもらう
です。
個人売買でもLeboncoinのサイトでローンが組めたり出来るようですが、個人対個人の場合金額が張るので、慣れないとリスクが多いので外国人にはお勧めできません!
Centraleは登録台数も多く、絞り込み検索が細かく設定できるのでオススメです。もちろん公害規制レベルの絞り込みも行えます。
今回購入にあたり、多くの店をまわりましたが、値段が安いところは保証期間が短いまたは保証無し、ちょっと店がとっぽい(移民がやっている)!などやはりリスクが多いので、ディーラー直系の中古車販売店または口コミのお店が良いと思います。自分の場合は1台目の車は口コミで紹介してもらった地元の小さな修理工場、今回はディーラー直系の中古車店です。

Crit’Air, Euro規格

中古車サイトで車種情報欄で必ず目にするのが公害規制レベルの認定の情報です。
Euro規格と呼ばれる二酸化炭素排出量を基準とした規格があり、その基準を元にしたフランス規格がCrit'Airです。
2020年現在、Euro圏内では[Euro6]というレベルが採用されています。
Centraleサイトより 車種別情報 型式、登録年、走行距離など日本でのおなじみのデータの他に、欧州規格Crit'Airが掲載されます。

Crit'Airのステッカーの表示が義務付けされています。ウェブサイトで申請、購入が可能です。


Crit'Air分類の詳細(政府サイトより)

現在、欧州ではEuro6が適応されているので、
  • ガソリン車の場合はCrit'Air1(2011,01月以降の車)、
  • ディーゼル車の場合はCrit'Air2(2006,01以降の車)
が購入に適しているという判断になります。
しかしながら各都市では独自の法整備や都心部への入場制限などが行われているので、都度情報を確認する必要がありそうです。現在でも公害レベルが高い日には臨時の入場制限や速度制限も行われています。

Wikiより転載

今ディーゼルは買いか?

自分は当初ハイブリッド車を購入するつもりでしたが、良い物件が見つからず、ガソリン車に切り替えました。しかしながら見つけることが出来てもすぐに売れてしまったり、コンディションが悪かったり、あわせてオートマ車が絶対条件だったと言うことが重なりディーゼル車へ変更しました。
2023年にはラグビーワールドカップが主要8都市で開催されます。我が町SaintEtienneサンテティエンヌも開催場所になっているのですが、近隣のLyonもまた開催地となっています。全国でここまで近接した開催場所はなく、多くの外国人の来訪に伴い、国際イベントなので公害規制もはじまると思われます。
また政権の交代などで法整備が変わる可能性も多くあるので、現状の情報だけでディーゼル車が今の買い?に適するのかどうかははわかりませんが、Crit'Air2であればここ5,6年は大丈夫であろうと言うのか自分の判断です。現在政府の補助金制度で電気自動車への補助など積極的に行われていますが、規制によってディーゼル車の下取り価格が下がるということは起こりえると思います。自分は乗り潰す覚悟で買ったのですが、「ディーゼル車 買い換え補助金!!」とかでたらまたそのときに考えます。

車は移動のための一つのツールとして位置づけられているので、車にお金をかけないのがこちら流です。「日本は毎週洗車するんでしょ?」「靴脱いで乗るんだよね?」「車にお金かけるらしいね!」なんて聞かれたことがあります。結構なポンコツが沢山走っていますが、今後は様変わりするのでしょうか?
倹約生活、そのかわり趣味やバカンスにお金をつぎ込む、バカンス期間が長いお国柄ですね!

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