2019-12-31

フランスのポジティブ、ネガティブ TOP05!

Bonjour 町工場社長の地域密着型ブログへようこそ 

「地域密着型」という新しい"冠"を載せました。フランス関連のブログを調べてみると、「パリ発」のブログが目立ちます。地域性を持ったものが少ないので、レアな地サンテティエンヌ(Saint Etienne)から"おっさん目線"を意識して発信していこうという主旨の元、あらためてよろしくお願いいたします!

さて2019年も年末を迎えました。
今回は大いに私見を交えた 

"フランスあるある"「ネガティブ、ポジティブ」な点 TOP 5 

をお伝えしようと思った、、、のですが、5つに絞り切れなかったので、思いつくまま順不同でお伝えします。
得てしてこういう事例を並べると、大別して「フランス独自の物()」「欧州一般の物(EU)」「ラテン乗り()」「日本との比較(J)」に落ち着きますね。日本との比較においては、対アジアではなく日本がスペシャル(クレイジー?)な点もあるのでネガなのかポジなのか比較に苦しむものもあります。
カンタンな大別
() (EU) () (J)
を添えてお届けします。数が多いのでそれぞれの解説は別の機会にします。
あくまで私見です。大目に見てやってください!

<Nega>

  1. 行政手続き長い() / 日本では30分、仏では1週間⁈
  2. ストが多い() / 従業員の権利は絶大!
  3. 税金が高い(EU) / 消費税20%
  4. 犬のふん()() / 日本ほぼ「0」、犬天国フランス、 Partout そこら中...!
  5. 郵便物が予定通り届きにくい()  / 届かない荷物が一年に1回あるかな?
  6. レジが遅い() / スーパーのレジみんなのんびり待つ、だれも怒らない優雅さ?
  7. 冬は日が短い(EU) / 気持ちがなえる季節
  8. 担当者が変わると対応が変わる()() / 行政手続き、担当が変わると必要書類も変わる!(;^_^
  9. おおらか(エレベーター締まるボタン無い)() / 締まるまで待つ
  10. お店の接客態度が悪い(場合がある)() / 仕事は"嫌なもの""苦行"という概念
  11. 便座がない(ところが多い)() / "秘技"を開発しましたので次回ご紹介!
  12. バスがバス停に止まらない() / 田舎あるある?通り過ぎて降ろされます。
  13. 床屋()() / 耳のなかまで洗ってくれます。 
  14. トラブル対応遅い() / お湯が出なくても、修理屋さんを待たなければなりません!3日?5日?
  15. 外食高い()() / 牛丼屋があれば!と思うことしばしば!
  16. 観覧車の回転速度が速い() / 観覧?恐怖マシンだと思ふ!
  17. 薬がめっちゃ効く()() / まずは処方の半分の量から始めましょう!
  18. 機械トラブル多い()() / カードの読み取り不良、自販機とかよく金を吸い込まれる!
  19. 日曜日買い物できない() / 昭和40年代は日本もそうだったかな?
  20. 時間にルーズ() / ホームパーティーは遅れて訪問するのが礼儀!
  21. 公共交通機関 綺麗でない() / 高速鉄道TGV外観、いつも汚れている(笑)
  22. ごみ、タバコの投げ捨て多い() / 掃除する人がちゃんといる!

<Posi>

  1. 食べ物がおいしい() / 世界三大料理の一つ
  2. ワインがおいしい() / この土地で飲むのが最高!安い!無料の試飲会...
  3. 陽気 カラッと涼しい(EU) / 夏は暑いけど不快感はなし
  4. 風光明媚() / アルプス、ピレネー、地中海、肥沃な大地、連なる丘の風景..
  5. 高速道路130㎞/h() / アウトバーンはないけれど、車の移動ストレス「0」
  6. おおらかさ()/ 人のおおらかさに助けられること幾度
  7. Stagiaire(学生研修制度)() / 社会を知る仕組み、体験入社、中学生から
  8. バカンスが多い() / 会社、社会、国がしっかり廻る不思議!
  9. 夏は日が長い(EU) / 夏は大人も子供もハイテンション!花火大会PM11:00~
  10. ライフワークバランス()(EU) / 週35時間労働 "働く"意味を考えさせられる 
  11. 女性の高就業率() / 仕事ができて母親としての負担が少ない仕組み、相互扶助
  12. 育児環境() / 大学卒業まで基本教育費はタダ(無料)
  13. ビズ文化(頬と頬を合わせる挨拶)()() / 人の距離が縮まる
  14. 外国人に寛大() / 移民の国
  15. 交通渋滞が少ない() / 大都市以外はストレスフリー
  16. 補助が多い() / 子供、住宅手当、所得に応じて!進学お祝いい金毎年数万円/人
  17. 親日() / 親日国は多いと言われているけどフランスも例外なく
  18. 欧州諸外国に行ける() / 地理的優位性、欧州の真ん中
  19. 中高年が元気!() / すげー元気!ハツラツ!
  20. お店の挨拶() / マニュアルのあいさつではなく人としての挨拶
  21. 子供にやさしい() / 商業的匂いを感じない見守りの温かさ
  22. 部屋でかい() / 田舎だとなおさら!
  23. 遊戯、アトラクションの時間が長い()() / 日本の倍くらい?
  24. 銀行18h00まで開いてる() / 日本何時までだっけ?
  25. お酒を造れる!() / 地元の酒造では有料でオリジナルビールが作れる!

今回は写真がないのですが、実際に暮らして感じることを列挙してみました。写真がなくても伝わることが多かったのではないでしょうか?
それぞれの項目にそれぞれの"私的ドラマ"があるのですが別の機会に詳しく紹介していきます。

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それでは À bientôt ! (あ びあんとぅ!)

2019-12-20

フランス道路事情 Vol.1 「ほんぽあん」って何?

Bonjour 町工場社長の地域密着型ブログへようこそ 

今回から冠に「地域密着型」と加えました。今回は本文が長いので、与太話は次回に回しますね。
本題です。
今回は、

自動車、交通事情

について話します。
交通ルールに関しては、旅行、出張、もちろん赴任の方は是非知っておいて下さい。
自分もこれを知らずに危ない思いをしました。
大事なところで日本と違う部分があります。
お題は

  1. あると便利な携帯GPS
  2. Rond-Point ホンポアン(ランナバウト)
  3. Priorité à droite(右側車両優先)


長くなってしまったので、[3]については次回 Vol.2 でお話しします。


自動車事情ですが、欧州はディーゼルが一般的なので、フランスも例に漏れず普通車は80%程度がディーセルです。
そしてマニュアルが非常に多いです。欧州の中でもマニュアル率がきわめて高いのではないでしょうか?
中古車を探すときも、オートマ車を探すのは非常に困難です。オートマ希望の方はレンタカーを借りるときも注意してください。オートマ希望でもオートマ車が出払ってしまっているときもありますので、オートマ限定免許の方はしっかりレンタカー会社に伝えて下さい。そもそも受付担当者が「オートマ限定免許」という存在を知らない場合がありますので。


高速道路は最高速度が130㌔です。オートクルーズ機能は必須なので、借りるとき、または購入時には確認してみて下さい。
高速道路事情については以前の投稿で触れたので、そちらを参考にして下さい。

またオービス、こちらでは(レーダー)Raderと呼びますが、数キロオーバーで取り締まりの対象になるので注意して下さい。
このレーダー(ハダー・と発音します)は定位置型と、臨時設置やねずみ取り式の物があるので注意が必要です。


1,あると便利な携帯GPS




GPSアプリ「WASE」


携帯TELのGPSが使える環境であれば、アプリのインストールをお勧めします。
無料で使える中では、【WASE】ウェイズが非常に優秀です。自分も何年もこれを使っています。第三者の投稿によりレーダー位置など臨時の取り締まりも情報をリアルタイムにキャッチできます。こちらでインストールしても、日本語表示、アナウンスに対応しています。

WASE



有料版ではCoyoteなどが有名です。自分は使ったことがないので検索してみて下さい。


2.Rond-Point ホンポアン(ランナバウト)


つづいて欧州では一般的な「ランナバウト(Roundabout)」です。フランス語では「Rond-Point」(ホンポアン)と言われます。なんかおいしそうなお菓子の名前みたいですが!
信号機の設置が不要な交差点機能をもつ道路です。災害時や停電時でも機能するので日本でもこの仕組みを見直されていると聞きました。
日本の左側通行であれば時計回りに進むのですが、右側通行なので反時計回りに進みます。

非常に快適に通行できるシステムですが、初めは日本に無い仕組みなので慣れが必要です。ですが難しくはありません。
中に入っている車が優先なので、ホンポアンに近づいたら減速して、車が旋回している場合は通過するまで待ちます。車が自分の前を行き過ぎた、または途切れ目があれば侵入します。あとは出口を出るだけです。出るのに失敗したら、もう一周まわってから出口を見つければOKです。
田舎の小さなホンポアンから郊外の国道、幹線道路の大きなホンポアンまで様々あります。大きなホンポアンの場合、複数車線のタイプがあります。上記の図解のように、出口が半周以上先にある場合、出口付近までは中心よりを走り、出口に近づいたら一番外側に車線変更して出るのがスムーズです。こうすることにより、侵入待ちの車両の侵入を促進できます。
しかし慣れるまでは一番外側を走れば確実に出口にたどり着けるでしょう。ウインカーを出していないと、待っている車が急に割り込んでくる場合があるので以下を参照ください。

ウィンカーのポイントです。侵入するときは(右に曲がりながら侵入するのですが)ウインカーを出します。侵入してもそのままのウィンカーを保ち、出口に近づいたら右ウインカーに切り替えます。大きなホンポアンの場合、このウィンカーが侵入待ちの車に対して自分は出たいのか、まだ周回し続けるのかの意思表示になります。また中心車線から出口に向かうときも右ウィンカーに切り替えることで後続車への意思表示となるので右後方から来る車との干渉が避けられます。


パリの凱旋門の周りを走るホンポアンは有名で、交差する道路の数も多いいし、円周上の車線も多くあり、その上車線のライン仕切りがないので、一度入ると出るタイミングが難しく、混雑時はクラクションの雨あられとなります!




自分が通過したときの動画です。イケイケどんどんで根性決めて出口に向かわないと一生出られません(笑)
5番目の出口(このホンポアンでは半周以下の比較的入り口から近い出口)を目指すので、侵入時に前もって右側車線へ移動しておきました。内側に侵入してしまうと出るときに大変になってしまうので!それでも出口へ向かうために自分の前を横切る車が沢山いて冷や汗ものです!(路面が石畳を走っているのでカメラが振動でぶれています。)




長くなったので、Vol.1 はこの辺で!
Vol.2 では右側車両優先(Priorité à droite)のお話をします。自分はこれを知らずに危ない思いをしました。日本とはルール基準が全く違うので絶対にお伝えしておきたいです。

実走行を交えて動画でも紹介しています。
次回をお楽しみに!

A bientôt. ではまた!

2019-12-19

クリスマスマーケット(Marchés de Nöel à Saint Etienne)

Bonjour 町工場社長ブログへようこそ

今日は地元

Saint Etienneのクリスマスマーケット

の様子をおとどけします。
あくまでおっさん目線で!



クリスマーケットってなんぞや?
クリスマスはフランス(欧州)にとって日本の正月と思っていただければおっさん的に理解が早いかと思います。
日本も正月三が日は家族や親せきとゆっくり過ごすのが一般的ですよね。
フランス人にとっての「正月」、、ということにします、ここでは。
そしてこの「クリスマスマーケット」フランス語で言うと「Marchés de Nöel(マルシェドゥノエル)」は出店(でみせ)が出てクリスマスの雰囲気を味わうところ、置き換えると正月の神社、寺"詣で"みたいなものですwa。"詣で"はしませんけどね。


11月に入ると市庁舎前で臨時観覧車の準備が始まります


11月に入ると出店やアトラクションの準備が始まり、11月月末くらいからでしょうか、出店がオープンし、大晦日の深夜までにぎわいます。地域によりその特色は違いますが、おおむね出店が出て、子供は的屋のブースで遊んで食べて、大人は食べて呑んで雰囲気を楽しみます。
churros(チュロス)の屋台

定番のチュロス、断面が星形の細長いドーナツです、おっさん的に!揚げたての熱々をほおばるのがサイコーです 
この時期は週末は駐車場、市内公共交通機関が無料になるなど、サービス満点です!



フランスあるある観覧車、ゴンドラの"側"がない吹きっさらしのダイナミックさ。日本の観覧車はゆっくり回って一周終わったらおしまい、フランスは高速回転で5周ほどします。最後の一周、乗り降り時は速度が急激に落ちるか停止します。上空で止まられるとそれもスリル満点です。。。大人5€、子供3€ くらい!? ゴンドラによっては真ん中の支柱を中心に、ゴンドラ自体が手動で横回転します!おそろしや。。


観覧車上空からみたマルシェの様子、白い小屋が屋台です!



サンテティエンヌの場合は、一か所ではなく、市庁舎前と県庁前、そしてその他に場所が散らばっています。臨時のスケートリンクもありました。


出店は日本のそれよりバラエティーが豊富です。飲食はもちろんありますが、色々なものが売られています。
子供向けあるある

何でしょう、木工やさん チェスコマなども置いてました


風呂アメニティ

七宝焼き?風のアクセサリー

これは外せない定番のホットワイン2.5€、白、赤、ロゼ、ジュースもあり!
ワインは甘めですが独特のおいしさと、体が温まります。


焼き栗

立ち飲み屋、生ガキと白ワインで一杯、サイコーです
寒川神社ので出店の飲み屋を思い出すわぁ。。焼き鳥とかたこ焼きやったら繁盛するよ(笑)
年越しを家族やカップル、友人たちとパーティー気分ですごし、年始はおおむね2日から仕事開始です!
A bientôt ! ではまた!


2019-12-17

Saint Etienne(サンテ=ティエンヌ) Vol.02

Bonjour 町工場社長ブログへようこそ


以前の記事で、自分が住む町 Saint Etienne(サンテ=ティエンヌ) を行政区画や数値で紹介しました。今回は

サンテティエンヌと日本との関わり合い

についてお話します。

  1. 日本人 人口
  2. 日本食レストラン
  3. 日本酒
  4. その他
  5. 日本に貢献したステファノア(サンテティエンヌ人)





正確に言うと、自分の居住はサンテティエンヌ”近郊”なので住人ではないんです。
住まいは戸塚だけど、生粋の横浜っこでは無い?とかそんな感じです(伝わりにくい(^_^;)


1.日本人 人口

まずはじめに、日本人は何人住んでいるか?
公式なデータではありませんが、人口180000人中、約20人ほどです。0.0001%、こうみ見ると超レアですね。
そのうちの大半を占めるのが日仏カップルです。日仏とはフランス人と日本人のカップルのことです。子育て世代がおおく、文化の違いやバイリンガルへの試みなど皆さん奮闘しています!

日系企業が1社有り、駐在ファミリーが数家族暮らしており、交流を持たせてもらっております。


中心街にあるSaint-Étienne Cathedral

大学がある関係で、日本から体験や期間限定で来仏する日本人学生をしばしば見かけます。
一般大学、工業系(鉱業)、音楽校、etc.
日本の大学がサンテティエンヌへ訪問した機会もあり、地元大学との交流セッションに立ち会ったりもしました。




またサンテティエンヌの重鎮の日本人男性は35年間ここサンテティエンヌで教師として教鞭を振るっておりました。昨年,長年の海外での功績をたたえられ、文部大臣から賞を授与されました。



2.日本食レストラン




市内や近郊では日本食レストランを沢山見かけます。残念ながらべたことはありません。(^_^;  寿司店はメジャーですね。スーパーでは寿司のテイクアウトが売っています。

また欧州でよくあるのがアジアン料理一式のお店。中華、韓流、アジアンに混ざって日本食がビュッフェタイプで食べられるよくある中華系の名前のお店ですね。

これらのほとんどがアジア人経営のレストランで、料理はデフォルメされ、残念ながら本格的レストランはありませんでした。


丁度自分が入国した頃、同じタイミングで入国した日本人シェフのおかげで、現在は本物の日本食レストランをフランスで紹介できるようになりました。
Au vieux KAMI





ことあるごとご厄介になっております!

3.日本酒


じつは日本酒も手に入ります。

本格的にお酒を輸入しているお店がサンテティエンヌ近郊にあり、ネット購入、または店舗で手に入ります。ここは日仏カップル友人夫婦のお店です。のんべぇとしては環境に恵まれて幸せでございます!!
OSAKE.fr









そしてなんとフランスで初の日本酒の蔵元がサンテティエンヌ近郊のPiIat 山麓内に誕生しました。フランス人による日本米による本格日本酒。酒造の技術を日本で習得し、日本からも人的支援を受けながら邁進中です!


Les Larmes du Levant 昇淚酒造
日本酒ブームのトップランナーです。





The New York Times Style Magasin : Japan の記事

 

  4.その他

松井大輔選手
2007シーズン、元日本代表の「松井大輔」選手がフランスサッカーリーグ、リーグアンの古豪 我が町サンテティエンヌに在席していました。しかしチーム側の事情とワールドカップの日本代表の選手選考を優先して1シーズンで移籍してしまいました。
参照 wiki
2007-08シーズン終了後にル・マンとの契約を更新せず、リーグで10度の優勝を誇るASサンテティエンヌへの移籍を決め、2008-09シーズンよりクラブとの3年契約を交わした。シーズン序盤は充分に起用されなかったものの、シーズン途中に監督が交代すると徐々に出場機会を増やしていった。
2009年6月に翌年南アフリカで開催されるワールドカップ出場を目指すため、出場機会を求めてグルノーブル・フット38に移籍した。

神戸市とユネスコデザイン都市
ユネスコに認定された「デザイン都市」としてフランスで唯一の町ですが、デザイン活動における繋がり、および二年に一回開催されるサンテティエンヌ デザインフェスタでは神戸市との繋がりのおかげで日本人アーティストや文化関係者が来仏、します。


有人のウィスキーコレクション!
ときどきスーパーマーケットで買えるのですが、すごく高いです


世界的な建築家 Maki Humihiko事務所が手がけた駅前開発計画の一部

5.日本に貢献したStéphanoisステファノア(サンテティエンヌ人)


Jean François Coignet (ジャン=フランソワ=コワニエ)


彼はサンテティエンヌ出身(1835年 - 1902年)で、サンテティエンヌ工業大学卒業、フランス人技師として1867年に薩摩藩により招聘された、主に日本の鉱業の進歩に尽力した一人です。
兵庫県生野銀山(生野鉱山)の近代化に尽力の傍ら、日本各地の鉱山調査を行ったとのこと。この写真は生野銀山に建てられた銅像です。

写真、引用WIKIPEDIA

鉱業が栄えた町として、現在の工業都市のルーツがある故、自分もこうしてここにいます。彼の存在は自分にとって奇妙な縁を感じます。



日本では知られる機会の少ない土地サンテティエンヌですが、日本とフランスの知られざる親交は昔から多く、見えないところで支えられていることに触れると嬉しいものです。

Saint Etienne vol.3へ続く! 

ではまた! A bientôt !  あ びあんとぅ!



2019-12-07

フランス 高速道路事情「なんせ130㎞ですから!」



Bonjour 町工場社長ブログへようこそ 

国内移動は電車、バス、近距離航空便と色々な移動手段がありますが、地方都市では車が貴重な移動手段となります。もちろん電車が無いところも多くあります。自分の町もリヨンから約1時間の距離であり、生活に車が欠かせません。その町と町を繋ぐのが高速道路、今回は

フランスの高速道路事情

をお伝えします。

  1. 最高速度
  2. サービスエリア
  3. オービス
  4. 料金所
  5. その他


1.最高速度

こちらは高速といえども無料の路線、制限速度が90、110㎞が多いです。


このマークが見えたらゲートでチケットを取ります。有料区間の始まりです。

悪コンディションの場合には110㎞/hの制限となります
有料区間は最高速度が130㎞/hで長距離移動がストレス無くできるのが良いところの一つです。90、110、130と言う区切りで設定されています。130㎞ です。
なんて素敵なんでしょう!!


2.サービスエリア


「Aire」この文字が見えたらサービスエリアの標識です。
有人と無人のサービスがあります。
イラストの通り、給油や食事のサービスがあります


「P」マークと「公園」のようなイラスト、ここは無人でトイレだけが使えます
この無人スポットはイラストの通り広い芝生や公園があったりと、自然と近い環境にあって場所により楽しめます。




有人スポットは車種ごとに駐車スペースが分かれます。普通車、トラック、キャンピングカーの分類です。キャンピングカーを楽しむ文化が根強いため、キャンピングカーに対するサービスは日本人の自分には新鮮です。

サービス満点
キャンピングカーエリアは長めの駐車スペースが多く確保されています。
一年中バカンスが取れる国ならでは!無料で付帯設備が使えます!




ガソリンスタンドはその場でカード決済できるタイプと、給油後に、支払いカウンターまで行って、申告するタイプがあります。自分が使ったポンプの番号を伝えると決済してくれます。ポンプ番号と表示価格をしっかり記憶しましょう!

給油種別の表示、上二つ(緑色の表示)がガソリン、下二つ(オレンジと黄色)がディーゼル用です。オレンジは軽油のプレミアム仕様ですね。使ったことありません!


欧州は普通車は半分以上がディーゼル車です。レンタカーを借りるときもディーゼルが多いと思います。間違えずに給油して下さい!左二つ(黄色、オレンジ)のノズルがディーゼル用です。

「Gazole」と書かれている場合があります。これがディーゼル用(軽油)です。
黄色のノズルです。

3.オービス

これが見えたらレーダーの速度自動取り締まり区間です。制限速度を数キロオーバーしただけでパシャリとやられるので注意して下さい。

道端にある自立式のこのタイプが一番多いです。二つあるのは各二車線のそれぞの対応用のようです。



市街地は制限速度が下がります。130㎞からほとんどが90㎞、70㎞と制限されます。この制限速度の変化をしっかり守れるかがポイントです。なので車載ナビまたは携帯のGPSアプリがあると便利です。そのせいかどうか分かりませんが、自分の印象ですが、制限速度をしっかり守るドライバーが非常に多いです。とは言っても130㎞で飛ばせれば急いでいてもストレス少ないですよね。



日本で言うねずみ取り、少ないですが時々います。携帯GPSアプリだと情報が拾えます。

覆面パトカーという物はいません。普通車に車載のオービスを積んでいると言うことは聞いたことがありますが、みんなしっかり速度を守っている車が多いので、日本ほど取り締まる意味が無いように思います。なにせ130㎞ですから!




ときどき期間限定、季節限定の据え置き型が設置されます。例年のおおきなイベントなどは事前の表示無しで置かれていることがあるので、注意して下さい。制限速度50㎞の道で自分はこれにやられました。



4.料金所

この標識「Péage」が見えたら料金所です。「自動の通過ゲート(日本語忘れた(^_^;)」、「カード支払い」、「現金支払い」を選び、そのゲートへ向かいます。いずれも無人です。


「自動通過ゲート」のマークです。
一番左がカード支払いのマーク、カードを挿入するだけで決済されます。




1.チケット挿入口、2.カード挿入口。
差し込んだカードが時々認識されないことがあります。機械の読み取りが日本より甘いです。そのときはカードの磁気部分をズボンの太ももの部分にゴシゴシこすりつけてから差し込むと認識されるときがあります。フランス流です!
支払後に3の「Reçu」ボタンを押すと領収書が発行されます。



首都圏を除いて、自動化ゲートの普及率は低いです。圧倒的に搭載車の数か少ないので、需要が低いようです。

5.その他

フランスは圧倒的にマニュアル車が多いです。大型の車以外はレンタカーもマニュアル車が多いので借りるときは注意して下さい!



出張でよく高速を利用するのですが、とにかく車が少なく、走りやすいので疲労やストレスがホントに少ないです。楽に巡航するためにオートクルーズ機能は必須です。
なにせ130㎞ですから!






サービスエリアからの景色


メーター誤差があるので読み値135で丁度130㎞




平地でもキリが多いので注意!





夜九時過ぎの日没





中央分離帯に紅葉の粋は計らい!

フランスの醍醐味はパリなど大都市だけではないのでぜひ地方も楽しんでみて下さい。
故障しない車でご安全に。


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