2021-03-19

サンテティエンヌ 炭鉱博物館 Musée de la mine


 Bonjour 町工場社長の地域密着型ブログへようこそ 

さて今回は、地域密着で地元サンテティエンヌの観光名所の紹介です!


炭鉱の町サンテティエンヌ 

フランスの中では中規模の地方都市という位置づけですが、町が栄えた起源に炭鉱があります。13世紀ごろからこの地で採掘が始まり、フランスで最も多くの炭鉱労働者がサン・テティエンヌで暮らしていました。1840年頃には鉄道が開通し掘削が盛んになります。産業革命後には、フランスで生産される石炭の半分がサン・テティエンヌの炭鉱から産出されていました。閉山の1973年まで稼働し続けます。

石炭が取れたことでサンテティエンヌを含む近隣の町も勃興し、労働者が集まり人口が増えました。戦時には燃料となる石炭が取れたことで非常に栄えることになります。燃料が石炭から石油に代わり段々と下火となるわけですが、その次に武器製造に端を発する工業が栄え現地に根付き、今に至ります。

その町の起源を紹介する炭鉱博物館が市内に存在します。1991年創立。保存された実際の炭鉱跡地に整備れた博物館、当時の建屋を利用して常設展示スペースではその歴史や起源に触れることができ、実際の坑道がある地下スペースでは現場でどのように作業が行われていたのかを時代を追って見ることが出来ます。
自分は工業系の仕事なのでこういった博物館はとても興味深く、幾度となく足を運びました。日本にも炭鉱博物館はありますが、また趣の違った博物館となっています。

サンテティエンヌ炭鉱博物館
入り口の門構え 外壁を含め中の建屋もほぼ当時のまま

サンテティエンヌ炭鉱博物館
石炭に支えられた戦争、そして戦没者を奉る銅像

サンテティエンヌ炭鉱博物館
労働者のロッカー代わりの更衣室! シャワールームの前室に当たるこの場所
個別の鍵を使って天井から下がる自分の鎖を引くと作業着、ヘルメットなど天井に吊されている一式が降りてくる仕組み

サンテティエンヌ炭鉱博物館
坑内の見学はヘルメット着用です。坑道に降りるためのエレベーター

サンテティエンヌ炭鉱博物館
坑道内は時代ごとに作業方法や現場の状況が再現される

採掘初期は手掘りが主流で過酷な労働条件で働いており、上半身裸で掘削にいそしんだ。時代が変わり、作業着ヘルメットなど安全面で進歩し、技術の発達と主に空圧工具などが使われはじめた。ストライキ、サボタージュ(破壊、ぞんざい、手抜き、日本語でも使われる「サボる」)という言葉が生まれたのはこの過酷な労働条件が発祥の一つであると案内されます。

サンテティエンヌ炭鉱博物館
馬は重要な運搬作業に欠かせない動力で、坑内で飼育されていた

サンテティエンヌ炭鉱博物館
狭い構内で活躍した運搬トロッコを引く馬

サンテティエンヌ炭鉱博物館
電動化によるモータの発展により、エレベーターで揚重運搬し、線路で搬出していた。最終的に川を使って船で目的地まで運搬するのですが、その船着き場までの運搬に鉄道が敷かれたのが、フランスで最初の鉄道(1827年)となりました。(Saint Etienne と Andrézieux-Bouthéon 15㎞ )イギリスで世界最初の鉄道が開通してから二年後です。

サンテティエンヌ炭鉱博物館
大量の石炭を揚重するためのモーター室 地下700メートルまで掘り下げられ、最盛期には年間90万tonの石炭が採掘、揚重された。

サンテティエンヌ炭鉱博物館
揚重モーターを司る分電板などの制御器機

サンテティエンヌ炭鉱博物館
モーター室にあるメンテナンス用の可動式クレーン

サンテティエンヌ 炭鉱博物館 ランプ管理
地下に降りる前に作業員が装備するランプの管理室。ランプも火をともした時代から電気に移り変わります。ここでランプの数量管理と共に作業員が坑道に残っていないかを管理していた。ピーク時は1500人が働いていました。

サンテティエンヌ炭鉱博物館

現在はコロナの影響で博物館が閉鎖施設の対象となり利用出来ません。いずれ再開すると欧州各国から観光客が押し寄せる人気のスポットです。2023年ワールドカップラグビーフランス大会では世界各国から観戦者が訪れるので、ホットスポットになること間違い無しです!

一時間半のガイド付き見学が7,5€、ショップは炭鉱にちなんだユニークなお土産が多いので現地ならではの面白グッズが手に入ります。

工業が発展していた時代の起源であるここはサンテティエンヌの原点であり、ここの出身者である「フランソワ・コワニエ」は 日本の炭鉱技術の発展に寄与した知られざる「お雇い外国人技師」であり、日本の兵庫県 生野銀山に銅像がたてられている、そんな両国の関係もあります。(過去記事参照 サンテティエンヌと日本との関わり)

今回紹介したこの博物館と、もう一つサンテティエンヌを象徴する工業を解説する「Musée d'Art et d'Industrie(工業、アート博物館)」はエンジニアだったら訪れたいスポットです。また別の機会に紹介します。

公式サイト Park-Musée de la mine 炭鉱博物館公園

欧州各国の炭鉱博物館(Wikipedia)





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2021-03-11

Savoieサボア地方で出会った世界的ナイフメーカー「OPINEL」   

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opinel.com

「Opinel」

世界的に有名なフランスの折りたたみナイフの老舗メーカーです。日本でもよく知られていると思います。キャンプやアウトドアのショップで見かけたことのあるロゴではないでしょうか?持ち手の柄の部分が木製で、刃が折りたためるのがオーソドックスなOpinelのスタイルです。シンプルでかっこいいです。


opinel オピネル ホンポアン
博物館のある町 St-Jean-de-Maurienne の ホンポアン に飾られた
Opinelのナイフのモチーフ

St-Jean-de-Maurienne

1850年にジョセフ・オピネルによって創業されたOPINELの発祥の地Savoie。

昨年、Savoie県の Saint-Jean-de-Maurienne を訪れたときにホンポアンの中心に飾られたモチーフに出会ったことがきっかけでした。そしてお土産屋さんに入って見かけるナイフの陳列、そうココはスイスにも国境を接するナイフ老舗メーカー発祥の隣接地でした。

Savoie サボア県

wiki.com



自分が訪れたこの町には「Opinel」の博物館とショップがあります。

Opinel.com


オピネルの代表作N°08

1890年 明治23年から採用したN°01〜N°12というデザインが今現在も採用され続け、変わっていないなんて驚きです!
1960年代 にハンドル材が桜からブナに変更されました
1955年 にナイフが閉じた状態でも安全に持ち運べるように「セーフティーリング」が開発され、今に至ります。

オピネル ナイフ No8
自分が現地で購入した「N°8」 サイトでは10€です。安い!
日本のサイトでは2500円でした。


opinel オピネルNo8
ナイフ側面の刻印 INOXとはフランス語で「ステンレス」の意 
詳しくはコチラ


Made in Franceが刻印されています。
個人的にはフランス語がよいなぁ(^_^;



品番が刻印されています Opinelの代表作「N°08」
このリングを廻すとストッパー機能が働き、刃が収納された
刃が開かない構造になっています

自分の職場のフランス人は、昼食の食後に果物やクルミなどを食べる人が多くて、いわゆるデザート代わりなんですが、そのときにそれぞれ自前のナイフで皮をむいたりクルミを割ったりしています。そんな機会を想定して買ったわけですが、日本で30年前に買ったWengerの十徳ナイフを持っていたので、多機能はそちらに任せ、純粋に切る用途として使うためにこれを選びました。

ウェブサイト

たかがナイフなんだけど、ウェブサイトがかっこよくて、用もないのについポチってしまいそうです。国内でも販売サイトが沢山あります。でも日本では買えないセット物とか限定版などは現地ならではですね!料理用とかチーズ用、子供用、牡蠣用、キノコ用など日本では手に入らなさそうなモノも沢山有ります!1998サッカーフランスワールドカップ開催時にはオリジナルモデルなどがあったようなので、今度の2023ラグビーワールドカップフランス大会でも出るでしょうね、期待したいですね!

※配送が世界中可能でした、日本への配送は約2000円〜 詳しい情報は下記サイトにて

製造に関する詳細情報や

歴史、そして

ショップ案内など

とにかく情報が満載でサイト内を散歩するのが楽しいです。
フランス全土に取扱店とオフィシャルショップがあるので、もし近所を通るなら寄ってみても良いですね!

最後に

1890年の創業、家族経営からはじまり、一つのスタイルにこだわり作り続け、その難しさを乗り越え、世界的なメーカーに成長した歴史と息吹に触れるのは感動します。性能だけでなく、そのデザインも評価されて、ここで紹介した「N°08」はニューヨーク近代美術館へも所蔵されました。またその技術と経験、デザインが詰まった製品が安く買えるのは素晴らしいですね。その創業者魂と文化が生き続けていることの価値は計り知れないです。自分も製造に関わる人間としてフランスで働いているわけで、そういう文化や価値を感じながら、仕事に向かいたいと思います!またお目にかかりましょう!


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2021-02-25

「エスニックジョーク」をフランスで感じる!

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皆さんこんにちは。

エスニックジョーク

というのをご存じでしょうか?

参照Wikipedia

各国の国民性や特徴を言い表したジョークなのですが、自分がフランスに住んでみてこのジョークが良く国民性を言い表しているなぁと感じるのと、同じヨーロッパでも国ごとの色は大きく違うんだということを感じます。とはいえ、ステレオタイプの情報なので、あくまでジョークとして聞き流すことが必要です。

色々なジョークがある中で個人的に一番のお気に入りは「沈没船ジョーク」です。色々な説や違うバージョンなども多数存在しますが、一つ紹介します。

沈没船ジョーク

世界各国の人々が乗った客船が沈没しかかっています。脱出ボートの数がたりないので、その船の船長は、乗客を海に飛び込むことを促します。さて、船長が各国の人を飛び込ませるためになんと言えば効果的でしょうか?

アメリカ人に対して・・・「今、飛び込めばヒーローになれますよ」

ロシア人に対して・・・「海にウォッカのビンが流れていますよ」

イタリア人に対して・・・「今飛び込めば後に多くの女性から愛されますよ」

フランス人に対して・・・「決して海には飛び込まないで下さい」

イギリス人に対して・・・「紳士はこういう時に海に飛び込むものです」

ドイツ人に対して・・・「規則ですので海に飛び込んでください」

日本人に対して・・・「みなさんはもう飛び込みましたよ」


「そうそう」なんて共感できる部分はあったでしょうか?  以下は私の個人的な感想ですが…

🇺🇸アメリカ は強い国でなければならない、愛国心が強い、ヒーロー映画多い、と言うイメージが先行しますよね。特に絶対王者に対するファンのリスペクトは絶大だと思います。スーパーマンという絶対強者ヒーローに対して水戸黄門的な助っ人型ヒーローの違いは鮮明ですね。 女子テニス界の女王セリーナウィリアムスが全米オープンの決勝戦で大坂なおみと対戦したときに、負けそうなセリーナを擁護する応援や相手を罵倒するブーィングが多かったのが最近では印象的でした。

🇮🇹イタリア人、ロマンチストで女性を立てますよね。母、奥さん、彼女、色んなシチュエーションの中で女性が輝いている印象さえうけます。情熱を絶やさず生きる姿が目に浮かびます!

🇫🇷フランス人、このジョークのように言われる理由は、自己主張が強い裏返しですね。自己主張が強い分、他人の主張もしっかり認めます。うらでこそこそしたりしません。よく激しくぶつかっているような場面に出くわしますが、ケンカしているのではなく、主張を述べ合っているだけのことが多いです。

🇩🇪ドイツ人、ビジネスを通して感じるのはやはり約束を守るとか期日を守るとか、小さいことでも規律が取れて真面目な印象です。特に自分の場合はフランスと比べてしまうのでなおさらかも知れません(^_^;フランスの対局にあるような感じさえ受けます。

🇯🇵日本人、このジョークから読み取れるのは、主体性が無いと受け取れますが、その分協調性が強いともいえます。組織で動くにはこの一体感は他国にない特別な物に感じます。こう感じるのもフランスで揉まれたからに他なりません(^_^;


ジョークを真面目に解説しちゃいけませんね。でもフランスで暮らしてみて感じる「色々な違い」は未だに日常的にあって、人間関係、仕事、などどうしたらうまくアダプトするのか常に考え、頭の中で自分に言い聞かせている場面が良くあります。そして同時に日本を外から見ることができるので、良い部分と悪い部分を今まで持ち合わせなかった「別のもの差し📏」で見ることが出来るのは海外生活ならではです。

情報が簡単に手に入る世の中ですが、言語が違えばその国の文化も価値観も違う事を改めて気づかされます。自分が国際的な感覚や経験が特別あるわけではなく、フランスの一地方都市に住んでいるだけですが、しかしいつもこの違いが海の向こうではない地続きに存在して、それに興味をそそられるのは楽しいと感じています。

ステレオタイプなんて言い方をしますが、国によって持つイメージが違う部分もあるようで、英語の授業の時に聞いた「フランス人の持つ外国の国民性のステレオタイプ」が面白かったので別の機会に紹介しますね!


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2021-01-31

はじめてのフランスの隣人 Part 2 /2

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前回「Part 1」に引き続き、今回は「Part 2」をお届けします。


前回の内容のつづきで、出張から帰ると、知らないうちにアパートの階段室に新しい錠前が設置されていて、廊下に出られず部屋にたどり着けなかったところを同じ階に住む隣人に助けてもらいました。今回はその助けてくれた彼の話です。

写真はイメージです(けど似てる!)


気の良いアル中? のお兄ちゃん!

そもそもこのマンションは作りが古く、部屋の作りも大きくないので、一人暮らしとか子供の居ない家庭向きでした。独身女性もいたし、先述した子供の居ない夫婦など。場所は駅の目の前だったので絶好の立地でしたが、比較的安く住める場所で、まぁ今思うといろんな人が境遇の人が居たんだなぁと。

自分と同じ階に住む彼は30前後の若者でした。中肉中背、気の優しい穏やかな顔立ちですが、髪の毛はボウボウで何ヶ月も剃っていないひげを顔中蓄え、いつもジャージかスエットを着ていました。そしてよく呑んでいました。天気の良い日は外に面した廊下の隅で一人でおとなしく一杯やっています。この廊下にいた存在のおかげで、自分が廊下に出られないときに、廊下側から錠前を開けて助けてくれました。この頃から彼と会うと言葉を交わすようになりました。

会う度に「一緒に呑もう」と誘われるようになり、最初は理由をつけて断っていたのですが、まぁ助けてくれたし、気のよさそうな若者だったので、一度呑むことにしました。しかし自分の部屋には上げず、向こうの部屋にも上がらず、廊下で呑むことにしました。廊下は我々以外通らないので絶好の専用スペースです!

一番向こうが彼の部屋で、他の部屋は空いていたので、
天気の良い夕方、この廊下でサシで呑んでいました!


彼はいつも紙パックのワインを持参します。彼がいつも呑んでいる、スーパーで売っている「安くて美味しい」という彼お勧めのワインです。

写真はイメージです


かたや「へべれけ」で何言っているか分からないフランス人青年、かたやフランス語しゃべない、Ouiばっかりの変な日本人オヤジですが、時々こうやって呑むことがありました。

何度か呑むうちに打ち解けて、彼が悩みを告白します。彼のお父さんはどうやら警察官らしく、だいぶ上のポストで働いている様子。かれも同じ道を目指したようなのですが、お父さんの圧がきつく、道半ばで挫折したようでした。仕事も続かず、悩みを抱えながら呑んだくれているという、多分そんな話でした。家賃の滞納などもあり、「引っ越すかも知れない」といつも言っていました。

自分もワインを持参したり、つまみを持って日本の話をしたりしました。引っ越しが決まり彼と別れるときには日本のつまみを渡して喜んでもらいました。

自分は半年ほどで引っ越してしまったので、その後の彼の様子は知るよしもありませんが、フランスで初めての忘れがたい?隣人の一人となりました。

もう一人の隣人、「こわもてオヤジ」はというと、しばらくは相変わらずだったのが、ある日を境に手のひらを返したように人格が変わりました。自分を見つけると走り寄ってきて両手で私の手を包み、「ご機嫌いかがですか?」といった調子に!どうしちゃったんでしょうか?これはこれで怖いですよね(^_^; 彼の内面的な変化だったのか、はたまた丁度その直前に地元のメディアに取り上げられたので、テレビを見て自分の素性を分かってくれたからなのか?

いかがだったでしょうか?とりとめのない隣人話となりました。すごく特異な例であってこれが普通ではありません。ただし当の本人にとっては初めての外国住まいでこれに遭遇したことで、まぁプラスでは無かったけど、多少の困難は苦にならなくなりました(^_^)

いまは引っ越した先でご近所付き合いにも恵まれて、普通に暮らしています。なんか物足らない気もしますが(笑)


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2021-01-30

はじめてのフランスの隣人 Part 1 /2

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先日、フランス語の授業で「Voisin」(隣人、ご近所さん)について話がありました。5月に「La fête des voisins」というご近所さんが集まるお祭りがあるというものでした。

Voisin

フランス サンテティエンヌで、単身期間を経て今の家が二軒目なのですが、過去を振り返ると、一軒目の単身時代のアパートの隣人がなかなかキャラが濃くて、今となっては良い思い出なのですが、そんな隣人話をしたいと思います。

スキンヘッドの入れ墨オヤジ

写真はイメージです(けど…)



左 築100年のアパート

自分はここの三階に住んでいたのですが、下階の自分の部屋の真下に、ある中年の夫婦が住んでいました。子供はいなくて2匹のマルチーズを飼っていました。


アパートの一階 入り口 古いタイプの大きな木扉

入居時に大家さんから「下階の人が騒音のクレームを言ってくることがあるので何かあったらすぐ連絡を下さい」と言われました。どうやら少々精神を病んでいる方だったらしいのですが、見た目は「こわもてのチンピラ」風で、スキンヘッドに入れ墨、ガタイもしっかりした、渡仏直後の自分にとってはどうみても勝ちめのなさそうな、ハードルの高すぎる隣人です(^_^;


挨拶しても無視されるし、得体が分からないまま時間は過ぎたのですが、ある晩、彼はやってきました。食事を作っていると玄関扉をノックされ、普通に挨拶すると、案の定「おまえの足音がうるさい」というクレームでした。自分の部屋はクッションの効いたフローリングで、しかも靴は脱いで生活しているので響く音は立たないはずなのですが、こればかりは相手の感じ方によるところなので、その場はおとなしく言うことを聞きました。建設会社の勤務時代、こういうクレーム処理をしていたことがあったので、対処の仕方は心得ているつもりでしたが…ここはフランス、相手は不労のメ○○ラ。


室内は完全リフォーム済みの快適な空間

そしてまたある日、食事も終わってくつろいでいるときに突然やってきて「○×▽…★φσ.」と文句!足音は絶対無いはずなのに、いちゃもん!言葉が分からないので一応聞くふりはしますが基本無視!

週に2回から3回といった具合に、その頻度と文句のトーンは回を重ねるごとにエスカレートし、もうこうなるとサシで話をするレベルでは無かったので、扉を開けなくなっていましたが、ある日 いきなりやってきて「扉を蹴飛ばす」事態に発展!前触れ無くやってきていきなり蹴飛ばされるので、音と衝撃にこちらも飛び上がるくらいビックリするのですが、このときはさすがに頭にきて怒鳴り散らしたのですが、こんなことが日常的に繰り返されるようになりました。

蹴飛ばされた玄関扉!!

親父が暴れる→俺が文句言う(日本語)→マルチーズが吠える 怖い奥さんが下階の部屋から怒鳴る!

この収拾のつかないループですが、最後は彼の奥さんの一声「いい加減にしなさい!」てきなありがたい説教で修羅場が終わるパターンでした。

今思うとストレスですが、当時はフランスに来たばかりで気も張っていたし、フランスの全てを受け入れる気構えでいたので、少々のことではへこたれませんでした。大家さんが味方だったのでそこは自分にとって大きな安心材料でした。

家族が移住のための下見に来たときはこの家に数日泊まったのですが、このときもヤツは文句を言いにやってきて、妻と子供が恐れおののく事になってしまい、家族にとっては大きなストレスとなってしまいました。「フランス怖い...」

階段を上った先が共用廊下への出口

数ヶ月が過ぎたある日、自分は出張があり、一週間ほど家を空けてから帰宅したのですが、階段を上り、いつものように廊下に出ようとしたら、いつもの扉に新しく錠前が設置されていて、扉を開けられず外に出られませんでした。ようは自分の部屋の入り口がすぐそこなのに、廊下に出られず自分の部屋にたどり着けません。何が理由でそうなったのか分からないのですが、どうやらあいつの仕業のようでした。自分はその鍵をもちろん持っておらず開けられないし、離れたところに住んでいる大家さんに連絡して聞いても「何も聞いてない」と言うことだったので手の施しようがなかったのですが、このとき助けてくれたのが、同じ階に住む「アル中のお兄ちゃん」でした。濃いキャラ二人目の登場です(^_^;

長くなったので今回はこの辺で!

続編へ続く(^_^)


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