Bonjour 町工場社長の地域密着型ブログへようこそ
先日、フランス語の授業で「Voisin」(隣人、ご近所さん)について話がありました。5月に「La fête des voisins」というご近所さんが集まるお祭りがあるというものでした。
Voisin
フランス サンテティエンヌで、単身期間を経て今の家が二軒目なのですが、過去を振り返ると、一軒目の単身時代のアパートの隣人がなかなかキャラが濃くて、今となっては良い思い出なのですが、そんな隣人話をしたいと思います。
スキンヘッドの入れ墨オヤジ
写真はイメージです(けど…) |
左 築100年のアパート |
アパートの一階 入り口 古いタイプの大きな木扉 |
入居時に大家さんから「下階の人が騒音のクレームを言ってくることがあるので何かあったらすぐ連絡を下さい」と言われました。どうやら少々精神を病んでいる方だったらしいのですが、見た目は「こわもてのチンピラ」風で、スキンヘッドに入れ墨、ガタイもしっかりした、渡仏直後の自分にとってはどうみても勝ちめのなさそうな、ハードルの高すぎる隣人です(^_^;
挨拶しても無視されるし、得体が分からないまま時間は過ぎたのですが、ある晩、彼はやってきました。食事を作っていると玄関扉をノックされ、普通に挨拶すると、案の定「おまえの足音がうるさい」というクレームでした。自分の部屋はクッションの効いたフローリングで、しかも靴は脱いで生活しているので響く音は立たないはずなのですが、こればかりは相手の感じ方によるところなので、その場はおとなしく言うことを聞きました。建設会社の勤務時代、こういうクレーム処理をしていたことがあったので、対処の仕方は心得ているつもりでしたが…ここはフランス、相手は不労のメ○○ラ。
室内は完全リフォーム済みの快適な空間 |
そしてまたある日、食事も終わってくつろいでいるときに突然やってきて「○×▽…★φσ.」と文句!足音は絶対無いはずなのに、いちゃもん!言葉が分からないので一応聞くふりはしますが基本無視!
週に2回から3回といった具合に、その頻度と文句のトーンは回を重ねるごとにエスカレートし、もうこうなるとサシで話をするレベルでは無かったので、扉を開けなくなっていましたが、ある日 いきなりやってきて「扉を蹴飛ばす」事態に発展!前触れ無くやってきていきなり蹴飛ばされるので、音と衝撃にこちらも飛び上がるくらいビックリするのですが、このときはさすがに頭にきて怒鳴り散らしたのですが、こんなことが日常的に繰り返されるようになりました。
蹴飛ばされた玄関扉!! |
親父が暴れる→俺が文句言う(日本語)→マルチーズが吠える 怖い奥さんが下階の部屋から怒鳴る!
この収拾のつかないループですが、最後は彼の奥さんの一声「いい加減にしなさい!」てきなありがたい説教で修羅場が終わるパターンでした。
今思うとストレスですが、当時はフランスに来たばかりで気も張っていたし、フランスの全てを受け入れる気構えでいたので、少々のことではへこたれませんでした。大家さんが味方だったのでそこは自分にとって大きな安心材料でした。
家族が移住のための下見に来たときはこの家に数日泊まったのですが、このときもヤツは文句を言いにやってきて、妻と子供が恐れおののく事になってしまい、家族にとっては大きなストレスとなってしまいました。「フランス怖い...」
階段を上った先が共用廊下への出口 |
数ヶ月が過ぎたある日、自分は出張があり、一週間ほど家を空けてから帰宅したのですが、階段を上り、いつものように廊下に出ようとしたら、いつもの扉に新しく錠前が設置されていて、扉を開けられず外に出られませんでした。ようは自分の部屋の入り口がすぐそこなのに、廊下に出られず自分の部屋にたどり着けません。何が理由でそうなったのか分からないのですが、どうやらあいつの仕業のようでした。自分はその鍵をもちろん持っておらず開けられないし、離れたところに住んでいる大家さんに連絡して聞いても「何も聞いてない」と言うことだったので手の施しようがなかったのですが、このとき助けてくれたのが、同じ階に住む「アル中のお兄ちゃん」でした。濃いキャラ二人目の登場です(^_^;
長くなったので今回はこの辺で!
はじめてのフランスの隣人 Part 2 /2
日本の町工場の社長がフランスで挑戦、奮闘するブログです。駐在さん応援隊!
私なら即退去というような感じですね。この後の展開がどうなったか、次回を楽しみにしています。
返信削除ランキング往復応援ポチしました。
コメントありがとうございます。色々経験できたことはプラスでした(笑)
返信削除