Bonjour 町工場社長の地域密着型ブログへようこそ
前回「Part 1」に引き続き、今回は「Part 2」をお届けします。
前回の内容のつづきで、出張から帰ると、知らないうちにアパートの階段室に新しい錠前が設置されていて、廊下に出られず部屋にたどり着けなかったところを同じ階に住む隣人に助けてもらいました。今回はその助けてくれた彼の話です。
写真はイメージです(けど似てる!) |
気の良いアル中? のお兄ちゃん!
そもそもこのマンションは作りが古く、部屋の作りも大きくないので、一人暮らしとか子供の居ない家庭向きでした。独身女性もいたし、先述した子供の居ない夫婦など。場所は駅の目の前だったので絶好の立地でしたが、比較的安く住める場所で、まぁ今思うといろんな人が境遇の人が居たんだなぁと。
自分と同じ階に住む彼は30前後の若者でした。中肉中背、気の優しい穏やかな顔立ちですが、髪の毛はボウボウで何ヶ月も剃っていないひげを顔中蓄え、いつもジャージかスエットを着ていました。そしてよく呑んでいました。天気の良い日は外に面した廊下の隅で一人でおとなしく一杯やっています。この廊下にいた存在のおかげで、自分が廊下に出られないときに、廊下側から錠前を開けて助けてくれました。この頃から彼と会うと言葉を交わすようになりました。
会う度に「一緒に呑もう」と誘われるようになり、最初は理由をつけて断っていたのですが、まぁ助けてくれたし、気のよさそうな若者だったので、一度呑むことにしました。しかし自分の部屋には上げず、向こうの部屋にも上がらず、廊下で呑むことにしました。廊下は我々以外通らないので絶好の専用スペースです!
一番向こうが彼の部屋で、他の部屋は空いていたので、 天気の良い夕方、この廊下でサシで呑んでいました! |
彼はいつも紙パックのワインを持参します。彼がいつも呑んでいる、スーパーで売っている「安くて美味しい」という彼お勧めのワインです。
写真はイメージです |
かたや「へべれけ」で何言っているか分からないフランス人青年、かたやフランス語しゃべない、Ouiばっかりの変な日本人オヤジですが、時々こうやって呑むことがありました。
何度か呑むうちに打ち解けて、彼が悩みを告白します。彼のお父さんはどうやら警察官らしく、だいぶ上のポストで働いている様子。かれも同じ道を目指したようなのですが、お父さんの圧がきつく、道半ばで挫折したようでした。仕事も続かず、悩みを抱えながら呑んだくれているという、多分そんな話でした。家賃の滞納などもあり、「引っ越すかも知れない」といつも言っていました。
自分もワインを持参したり、つまみを持って日本の話をしたりしました。引っ越しが決まり彼と別れるときには日本のつまみを渡して喜んでもらいました。
自分は半年ほどで引っ越してしまったので、その後の彼の様子は知るよしもありませんが、フランスで初めての忘れがたい?隣人の一人となりました。
もう一人の隣人、「こわもてオヤジ」はというと、しばらくは相変わらずだったのが、ある日を境に手のひらを返したように人格が変わりました。自分を見つけると走り寄ってきて両手で私の手を包み、「ご機嫌いかがですか?」といった調子に!どうしちゃったんでしょうか?これはこれで怖いですよね(^_^; 彼の内面的な変化だったのか、はたまた丁度その直前に地元のメディアに取り上げられたので、テレビを見て自分の素性を分かってくれたからなのか?
いかがだったでしょうか?とりとめのない隣人話となりました。すごく特異な例であってこれが普通ではありません。ただし当の本人にとっては初めての外国住まいでこれに遭遇したことで、まぁプラスでは無かったけど、多少の困難は苦にならなくなりました(^_^)
いまは引っ越した先でご近所付き合いにも恵まれて、普通に暮らしています。なんか物足らない気もしますが(笑)
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楽しく読みました。「こわもてオヤジ」さん、なぜだったのでしょうね。
返信削除ランキング、往復応援しました。次回を楽しみにしています。
コメントありがとうございます。もう会いたくないですが、次の住人とは仲良くしてもらいたいですね(^_^;
返信削除面白かった。
返信削除フランス人濃いですが中でも濃い人がアパートの住民で揃いましたね。