2020-01-04

フランス交通事情 vol.2  右側の車両が優先ですよ![Priorité à droite]

Bonjour 町工場社長の地域密着型ブログへようこそ



交通事情の第二弾、これは絶対知っておいて欲しい
フランス交通ルール
前回のVol.1に引き続き、Vol.2 をお届けします。まずはじめに車載カメラの動画で解説します。




3. Priorité à Droiteプリオリテアドワット(右側車両優先)


このルール、日本ではなじみがありません。
自分もこれを知らずして危ない思いをしました。


  1. 標識、停止線のある交差点
  2. 標識の無い交差点



3−1. 標識、停止線のある交差点

フランスは右側通行ですね、あなたは信号のないT字路の交差点を直進するとします。日本ではもちろん直進車が優先ですね。ところが、フランスの場合右から交わる車が右折の場合、そちらが優先となります。直進車は右から来る右折車に進路を譲らなければなりません。
日本の感覚が染みついた自分は減速せず直進してしまったので、危うく右から来た右折車両と接触しそうになりました。そのときは「一時停止しない無謀な車だな!」と腹を立てたもんですが、実は自分はT字路の直進車両ですが、減速して進路を譲らなければならなかったのです。
図を持って詳しく見てみましょう!


①この先の交差点は交差する相手の進路が優先
②交差する路線に対して、自社の進路が優先
標識の説明です。なんとなく図の雰囲気で意味がおわかりいただけると思いますが、説明の通り、図①は相手が優先、図②は自分が優先です。
右側通行の路肩右側に自立して設置されています。




 

図③の場合、標識「X」がある場合、減速して接近し、右側からくる車両がある場合は譲ります。これはわかりやすいと思います。停止線が無くてもこの標識があったら減速して下さい。


次に

3−2.停止線や標識が無い交差点

です。


 図④の場合、
赤「1」の車両は右から来る緑「」が優先となります。赤「2」は「」が自分の右側から来ているため譲ります。緑「」は右から接近車両がないので優先的に進むことができます。



図⑤の場合、赤「」は右から「」が接近するので譲ります。赤「」は左折したいのですが、右から緑「」が接近するので譲らなければなりません。 


自車本線が優先
図⑥の場合、赤「」は標識「X」の指示通り、減速して交差点に近づき、右から来る車両があれば、緑「」に進路を譲らなければなりません。
もし標識が無い場合、緑「」の車線との交差部に白線など敷設されていない場合は赤「」ではなく緑「」が優先となります。標識のある無いにかかわらず、右から交わる道路に白線が無ければ減速しましょう。もし車両が接近してきたら譲ります。自分が緑「」の場合、この場合交差点に停止線がないので右折であれば一時停止無しで進めることになります。日本で慣れていると、停止せず突っ込むのは勇気が要りますね! 
高速道路の合流などはもちろん白線(破線)が敷設されているので直進 赤「」が優先となります。


図⑦の場合
これは前回Vol.1で紹介しました(Rond-Point)「ほんぽあん(英・Runーaboutらんなばうと)」ですが、図中にある白線の停止線標識により円内通行車両が優先となるので、侵入車両は減速して接近し、交差車両が無ければ進入できます。円内周回から出るときは、一時停止の必要はありません。ウィンカーのルールなどありますので、今一度Vol.1を確認してみて下さい。


図⑧の場合、
優先標識および停止線の無いこのようなホンポアンは珍しいですが、小さい町中などは時々見かけます。この場合は右車両優先(Priorité à Droite)が適用されるので、円周周回中でも注意して下さい


   A 黄色優先           B 赤優先(白線あり)
   C 黄色優先           D 赤優先(白線あり)



AやC のように交差道路の視界が悪く、車の有無の判別がしづらい場合があるので注意が必要です。
BやDは交差する道路に白線があるので、黄色は一時停止が必要となります。


国道や高速道路では基本的に標識や白線が整っているので、T字路であっても、Y字合流であっても直線車両が優先のところがほとんどです。しかしながら県道や市内の道路などでは白線の敷設が無い交差点が頻繁にあるので注意して下さい。小さい道で交差点にさしかかったら標識の有無白線をチェックして下さい。この指示が無ければ右側から合流する車両が優先と覚えておけば間違いありません。
出張時など、レンタカーで市内や小さい町などを通過するときは是非注意して下さい。

フランスはパリだけじゃ無いですからね!!地方の田舎も良いですよ。風光明媚なフランス、自分はフランスでの運転が大好きです!
ぜひ安全運転でフランスを堪能して下さい!

日本大使館の交通ルールページを紹介します。


もし本記事で内容の不備やご指摘がありましたらどしどしコメント下さい。
機会を作って動画でも案内したいと思います!

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それでは!
A bientôt.




2020-01-03

フランス あったかい話!

Bonjour 町工場社長の地域密着型ブログへようこそ


Meilleur voeux 2020 !

あけましておめでとうございます。

今年も4回目の新年をフランスで迎えました。日本のおせち料理が恋しいですね。

下の動画は毎年恒例、パリ年越しの凱旋門でのイベントです。現場には行っておりませんが、毎年これをテレビで見るのが恒例になりました。





さて新年早々ですので、ちょっと地元での暖かい体験談をひとつ!

2015年の11月にサンテティエンヌ入りしまして、まずは基盤を作るために単身で乗り込みました。アパートを借りて、単身赴任、一人暮らしの始まりです。



築うん十年、当時住んでいた最寄り駅Chateaucreuxすぐのアパート、立地は絶好、隣人はアル中の優しいお兄さん、下階はスキンヘッドのいちゃもんをつけに来るクレイジーなオッサンでした!海外初心者の自分にはハードルが高かった。今となっては懐かしい。

書類作成など仕事でもプリンターが必要なので、到着早々プリンターを買いに郊外型の大手ショッピングモール内にある「DARTY」という電気屋まで行きました。日本で言うヤマダ電機?みたいなところですね。
まだ車が無かったのでバスの路線を調べていざ出発、しかし路線を間違えたようで、方向はあっているのですが、一向に近付かない気配を感じて急いで降りて徒歩で現地まで行きました。なんとかたどり着き、無事プリンタ購入。店員に正しい「バス停」の場所を聞いたら、駐車場の外れにバス停があるらしい。。。フランス語が全くできなかったので店員の言葉が正しいか判別付かず、でもその言葉を信用してショッピングモールの駐車場を端から端まで歩くもバス停は見当たらず。でかい駐車場なので歩いている人などなかなかおらず、人に聞く勇気もなかなか出ないまま、プリンタを抱えながら駐車場をさまよい歩き、途方に暮れていたら一人のイカツイ感じの中年のオッサンが彼の車のそばに立っていました。



どんな言葉を使ったかは全く覚えていないのですが、バス停の場所を聞くと、「全く分からない」との返事。そりゃそうですよね。郊外型のショッピングモールで自家用車でなきゃ、なかなか来ないような場所なんです。車を持ってしまった今の自分に質問されてもさっぱり分かりませんわ
でそのおっさんが何をしたかというと、「ちょっと待ってろ!」っと。多分そう言ってました(半信半疑!!!)
おもむろに携帯を取りだし、なにやら電話。どうやら奥さんと話をしている様子。で電話終わって「乗れ!」と。
彼は奥さんの買い物終わりを待っているだけなので、時間があるから乗せていってやると!



車で10分程度ですかね。自宅近くまで乗せてくれました。
とにかくお礼も言いたいし、自分が何者かも説明したいのですがなかなか言葉見つからず、英語が通じなかったので助手席で 懸命にフランス語 をしゃべった覚えはあるのですが90%通じてない様子でしたね。
メルシー?くらいは言ったけど、何もお礼もできず、彼は自分を降ろして笑顔で戻っていきました!

これまでの自分の経験や現地の人間から聞く話では、とにかく困っている人をみるとすぐに手を差し伸べてくれると言うのがこちらのノリですね。パリや大都市ではあまり経験がありませんが、とにかく細かなことでもこれまで見ず知らずの人に色々助けてもらいました。

もし逆に、自分が困っていそうな人を見つけたら「どうして困っているんだろう?」と日本人ぽく ’ワンテンポ’ 空くところですが、フランス人はダイレクトに手を差し伸べてくれる印象です。

心温まるおっさんオッサンに助けられた」話でした!!!

A bientôt.
ではまた!


2019-12-31

フランスのポジティブ、ネガティブ TOP05!

Bonjour 町工場社長の地域密着型ブログへようこそ 

「地域密着型」という新しい"冠"を載せました。フランス関連のブログを調べてみると、「パリ発」のブログが目立ちます。地域性を持ったものが少ないので、レアな地サンテティエンヌ(Saint Etienne)から"おっさん目線"を意識して発信していこうという主旨の元、あらためてよろしくお願いいたします!

さて2019年も年末を迎えました。
今回は大いに私見を交えた 

"フランスあるある"「ネガティブ、ポジティブ」な点 TOP 5 

をお伝えしようと思った、、、のですが、5つに絞り切れなかったので、思いつくまま順不同でお伝えします。
得てしてこういう事例を並べると、大別して「フランス独自の物()」「欧州一般の物(EU)」「ラテン乗り()」「日本との比較(J)」に落ち着きますね。日本との比較においては、対アジアではなく日本がスペシャル(クレイジー?)な点もあるのでネガなのかポジなのか比較に苦しむものもあります。
カンタンな大別
() (EU) () (J)
を添えてお届けします。数が多いのでそれぞれの解説は別の機会にします。
あくまで私見です。大目に見てやってください!

<Nega>

  1. 行政手続き長い() / 日本では30分、仏では1週間⁈
  2. ストが多い() / 従業員の権利は絶大!
  3. 税金が高い(EU) / 消費税20%
  4. 犬のふん()() / 日本ほぼ「0」、犬天国フランス、 Partout そこら中...!
  5. 郵便物が予定通り届きにくい()  / 届かない荷物が一年に1回あるかな?
  6. レジが遅い() / スーパーのレジみんなのんびり待つ、だれも怒らない優雅さ?
  7. 冬は日が短い(EU) / 気持ちがなえる季節
  8. 担当者が変わると対応が変わる()() / 行政手続き、担当が変わると必要書類も変わる!(;^_^
  9. おおらか(エレベーター締まるボタン無い)() / 締まるまで待つ
  10. お店の接客態度が悪い(場合がある)() / 仕事は"嫌なもの""苦行"という概念
  11. 便座がない(ところが多い)() / "秘技"を開発しましたので次回ご紹介!
  12. バスがバス停に止まらない() / 田舎あるある?通り過ぎて降ろされます。
  13. 床屋()() / 耳のなかまで洗ってくれます。 
  14. トラブル対応遅い() / お湯が出なくても、修理屋さんを待たなければなりません!3日?5日?
  15. 外食高い()() / 牛丼屋があれば!と思うことしばしば!
  16. 観覧車の回転速度が速い() / 観覧?恐怖マシンだと思ふ!
  17. 薬がめっちゃ効く()() / まずは処方の半分の量から始めましょう!
  18. 機械トラブル多い()() / カードの読み取り不良、自販機とかよく金を吸い込まれる!
  19. 日曜日買い物できない() / 昭和40年代は日本もそうだったかな?
  20. 時間にルーズ() / ホームパーティーは遅れて訪問するのが礼儀!
  21. 公共交通機関 綺麗でない() / 高速鉄道TGV外観、いつも汚れている(笑)
  22. ごみ、タバコの投げ捨て多い() / 掃除する人がちゃんといる!

<Posi>

  1. 食べ物がおいしい() / 世界三大料理の一つ
  2. ワインがおいしい() / この土地で飲むのが最高!安い!無料の試飲会...
  3. 陽気 カラッと涼しい(EU) / 夏は暑いけど不快感はなし
  4. 風光明媚() / アルプス、ピレネー、地中海、肥沃な大地、連なる丘の風景..
  5. 高速道路130㎞/h() / アウトバーンはないけれど、車の移動ストレス「0」
  6. おおらかさ()/ 人のおおらかさに助けられること幾度
  7. Stagiaire(学生研修制度)() / 社会を知る仕組み、体験入社、中学生から
  8. バカンスが多い() / 会社、社会、国がしっかり廻る不思議!
  9. 夏は日が長い(EU) / 夏は大人も子供もハイテンション!花火大会PM11:00~
  10. ライフワークバランス()(EU) / 週35時間労働 "働く"意味を考えさせられる 
  11. 女性の高就業率() / 仕事ができて母親としての負担が少ない仕組み、相互扶助
  12. 育児環境() / 大学卒業まで基本教育費はタダ(無料)
  13. ビズ文化(頬と頬を合わせる挨拶)()() / 人の距離が縮まる
  14. 外国人に寛大() / 移民の国
  15. 交通渋滞が少ない() / 大都市以外はストレスフリー
  16. 補助が多い() / 子供、住宅手当、所得に応じて!進学お祝いい金毎年数万円/人
  17. 親日() / 親日国は多いと言われているけどフランスも例外なく
  18. 欧州諸外国に行ける() / 地理的優位性、欧州の真ん中
  19. 中高年が元気!() / すげー元気!ハツラツ!
  20. お店の挨拶() / マニュアルのあいさつではなく人としての挨拶
  21. 子供にやさしい() / 商業的匂いを感じない見守りの温かさ
  22. 部屋でかい() / 田舎だとなおさら!
  23. 遊戯、アトラクションの時間が長い()() / 日本の倍くらい?
  24. 銀行18h00まで開いてる() / 日本何時までだっけ?
  25. お酒を造れる!() / 地元の酒造では有料でオリジナルビールが作れる!

今回は写真がないのですが、実際に暮らして感じることを列挙してみました。写真がなくても伝わることが多かったのではないでしょうか?
それぞれの項目にそれぞれの"私的ドラマ"があるのですが別の機会に詳しく紹介していきます。

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それでは À bientôt ! (あ びあんとぅ!)

2019-12-20

フランス道路事情 Vol.1 「ほんぽあん」って何?

Bonjour 町工場社長の地域密着型ブログへようこそ 

今回から冠に「地域密着型」と加えました。今回は本文が長いので、与太話は次回に回しますね。
本題です。
今回は、

自動車、交通事情

について話します。
交通ルールに関しては、旅行、出張、もちろん赴任の方は是非知っておいて下さい。
自分もこれを知らずに危ない思いをしました。
大事なところで日本と違う部分があります。
お題は

  1. あると便利な携帯GPS
  2. Rond-Point ホンポアン(ランナバウト)
  3. Priorité à droite(右側車両優先)


長くなってしまったので、[3]については次回 Vol.2 でお話しします。


自動車事情ですが、欧州はディーゼルが一般的なので、フランスも例に漏れず普通車は80%程度がディーセルです。
そしてマニュアルが非常に多いです。欧州の中でもマニュアル率がきわめて高いのではないでしょうか?
中古車を探すときも、オートマ車を探すのは非常に困難です。オートマ希望の方はレンタカーを借りるときも注意してください。オートマ希望でもオートマ車が出払ってしまっているときもありますので、オートマ限定免許の方はしっかりレンタカー会社に伝えて下さい。そもそも受付担当者が「オートマ限定免許」という存在を知らない場合がありますので。


高速道路は最高速度が130㌔です。オートクルーズ機能は必須なので、借りるとき、または購入時には確認してみて下さい。
高速道路事情については以前の投稿で触れたので、そちらを参考にして下さい。

またオービス、こちらでは(レーダー)Raderと呼びますが、数キロオーバーで取り締まりの対象になるので注意して下さい。
このレーダー(ハダー・と発音します)は定位置型と、臨時設置やねずみ取り式の物があるので注意が必要です。


1,あると便利な携帯GPS




GPSアプリ「WASE」


携帯TELのGPSが使える環境であれば、アプリのインストールをお勧めします。
無料で使える中では、【WASE】ウェイズが非常に優秀です。自分も何年もこれを使っています。第三者の投稿によりレーダー位置など臨時の取り締まりも情報をリアルタイムにキャッチできます。こちらでインストールしても、日本語表示、アナウンスに対応しています。

WASE



有料版ではCoyoteなどが有名です。自分は使ったことがないので検索してみて下さい。


2.Rond-Point ホンポアン(ランナバウト)


つづいて欧州では一般的な「ランナバウト(Roundabout)」です。フランス語では「Rond-Point」(ホンポアン)と言われます。なんかおいしそうなお菓子の名前みたいですが!
信号機の設置が不要な交差点機能をもつ道路です。災害時や停電時でも機能するので日本でもこの仕組みを見直されていると聞きました。
日本の左側通行であれば時計回りに進むのですが、右側通行なので反時計回りに進みます。

非常に快適に通行できるシステムですが、初めは日本に無い仕組みなので慣れが必要です。ですが難しくはありません。
中に入っている車が優先なので、ホンポアンに近づいたら減速して、車が旋回している場合は通過するまで待ちます。車が自分の前を行き過ぎた、または途切れ目があれば侵入します。あとは出口を出るだけです。出るのに失敗したら、もう一周まわってから出口を見つければOKです。
田舎の小さなホンポアンから郊外の国道、幹線道路の大きなホンポアンまで様々あります。大きなホンポアンの場合、複数車線のタイプがあります。上記の図解のように、出口が半周以上先にある場合、出口付近までは中心よりを走り、出口に近づいたら一番外側に車線変更して出るのがスムーズです。こうすることにより、侵入待ちの車両の侵入を促進できます。
しかし慣れるまでは一番外側を走れば確実に出口にたどり着けるでしょう。ウインカーを出していないと、待っている車が急に割り込んでくる場合があるので以下を参照ください。

ウィンカーのポイントです。侵入するときは(右に曲がりながら侵入するのですが)ウインカーを出します。侵入してもそのままのウィンカーを保ち、出口に近づいたら右ウインカーに切り替えます。大きなホンポアンの場合、このウィンカーが侵入待ちの車に対して自分は出たいのか、まだ周回し続けるのかの意思表示になります。また中心車線から出口に向かうときも右ウィンカーに切り替えることで後続車への意思表示となるので右後方から来る車との干渉が避けられます。


パリの凱旋門の周りを走るホンポアンは有名で、交差する道路の数も多いいし、円周上の車線も多くあり、その上車線のライン仕切りがないので、一度入ると出るタイミングが難しく、混雑時はクラクションの雨あられとなります!




自分が通過したときの動画です。イケイケどんどんで根性決めて出口に向かわないと一生出られません(笑)
5番目の出口(このホンポアンでは半周以下の比較的入り口から近い出口)を目指すので、侵入時に前もって右側車線へ移動しておきました。内側に侵入してしまうと出るときに大変になってしまうので!それでも出口へ向かうために自分の前を横切る車が沢山いて冷や汗ものです!(路面が石畳を走っているのでカメラが振動でぶれています。)




長くなったので、Vol.1 はこの辺で!
Vol.2 では右側車両優先(Priorité à droite)のお話をします。自分はこれを知らずに危ない思いをしました。日本とはルール基準が全く違うので絶対にお伝えしておきたいです。

実走行を交えて動画でも紹介しています。
次回をお楽しみに!

A bientôt. ではまた!

2019-12-19

クリスマスマーケット(Marchés de Nöel à Saint Etienne)

Bonjour 町工場社長ブログへようこそ

今日は地元

Saint Etienneのクリスマスマーケット

の様子をおとどけします。
あくまでおっさん目線で!



クリスマーケットってなんぞや?
クリスマスはフランス(欧州)にとって日本の正月と思っていただければおっさん的に理解が早いかと思います。
日本も正月三が日は家族や親せきとゆっくり過ごすのが一般的ですよね。
フランス人にとっての「正月」、、ということにします、ここでは。
そしてこの「クリスマスマーケット」フランス語で言うと「Marchés de Nöel(マルシェドゥノエル)」は出店(でみせ)が出てクリスマスの雰囲気を味わうところ、置き換えると正月の神社、寺"詣で"みたいなものですwa。"詣で"はしませんけどね。


11月に入ると市庁舎前で臨時観覧車の準備が始まります


11月に入ると出店やアトラクションの準備が始まり、11月月末くらいからでしょうか、出店がオープンし、大晦日の深夜までにぎわいます。地域によりその特色は違いますが、おおむね出店が出て、子供は的屋のブースで遊んで食べて、大人は食べて呑んで雰囲気を楽しみます。
churros(チュロス)の屋台

定番のチュロス、断面が星形の細長いドーナツです、おっさん的に!揚げたての熱々をほおばるのがサイコーです 
この時期は週末は駐車場、市内公共交通機関が無料になるなど、サービス満点です!



フランスあるある観覧車、ゴンドラの"側"がない吹きっさらしのダイナミックさ。日本の観覧車はゆっくり回って一周終わったらおしまい、フランスは高速回転で5周ほどします。最後の一周、乗り降り時は速度が急激に落ちるか停止します。上空で止まられるとそれもスリル満点です。。。大人5€、子供3€ くらい!? ゴンドラによっては真ん中の支柱を中心に、ゴンドラ自体が手動で横回転します!おそろしや。。


観覧車上空からみたマルシェの様子、白い小屋が屋台です!



サンテティエンヌの場合は、一か所ではなく、市庁舎前と県庁前、そしてその他に場所が散らばっています。臨時のスケートリンクもありました。


出店は日本のそれよりバラエティーが豊富です。飲食はもちろんありますが、色々なものが売られています。
子供向けあるある

何でしょう、木工やさん チェスコマなども置いてました


風呂アメニティ

七宝焼き?風のアクセサリー

これは外せない定番のホットワイン2.5€、白、赤、ロゼ、ジュースもあり!
ワインは甘めですが独特のおいしさと、体が温まります。


焼き栗

立ち飲み屋、生ガキと白ワインで一杯、サイコーです
寒川神社ので出店の飲み屋を思い出すわぁ。。焼き鳥とかたこ焼きやったら繁盛するよ(笑)
年越しを家族やカップル、友人たちとパーティー気分ですごし、年始はおおむね2日から仕事開始です!
A bientôt ! ではまた!


2019-12-17

Saint Etienne(サンテ=ティエンヌ) Vol.02

Bonjour 町工場社長ブログへようこそ


以前の記事で、自分が住む町 Saint Etienne(サンテ=ティエンヌ) を行政区画や数値で紹介しました。今回は

サンテティエンヌと日本との関わり合い

についてお話します。

  1. 日本人 人口
  2. 日本食レストラン
  3. 日本酒
  4. その他
  5. 日本に貢献したステファノア(サンテティエンヌ人)





正確に言うと、自分の居住はサンテティエンヌ”近郊”なので住人ではないんです。
住まいは戸塚だけど、生粋の横浜っこでは無い?とかそんな感じです(伝わりにくい(^_^;)


1.日本人 人口

まずはじめに、日本人は何人住んでいるか?
公式なデータではありませんが、人口180000人中、約20人ほどです。0.0001%、こうみ見ると超レアですね。
そのうちの大半を占めるのが日仏カップルです。日仏とはフランス人と日本人のカップルのことです。子育て世代がおおく、文化の違いやバイリンガルへの試みなど皆さん奮闘しています!

日系企業が1社有り、駐在ファミリーが数家族暮らしており、交流を持たせてもらっております。


中心街にあるSaint-Étienne Cathedral

大学がある関係で、日本から体験や期間限定で来仏する日本人学生をしばしば見かけます。
一般大学、工業系(鉱業)、音楽校、etc.
日本の大学がサンテティエンヌへ訪問した機会もあり、地元大学との交流セッションに立ち会ったりもしました。




またサンテティエンヌの重鎮の日本人男性は35年間ここサンテティエンヌで教師として教鞭を振るっておりました。昨年,長年の海外での功績をたたえられ、文部大臣から賞を授与されました。



2.日本食レストラン




市内や近郊では日本食レストランを沢山見かけます。残念ながらべたことはありません。(^_^;  寿司店はメジャーですね。スーパーでは寿司のテイクアウトが売っています。

また欧州でよくあるのがアジアン料理一式のお店。中華、韓流、アジアンに混ざって日本食がビュッフェタイプで食べられるよくある中華系の名前のお店ですね。

これらのほとんどがアジア人経営のレストランで、料理はデフォルメされ、残念ながら本格的レストランはありませんでした。


丁度自分が入国した頃、同じタイミングで入国した日本人シェフのおかげで、現在は本物の日本食レストランをフランスで紹介できるようになりました。
Au vieux KAMI





ことあるごとご厄介になっております!

3.日本酒


じつは日本酒も手に入ります。

本格的にお酒を輸入しているお店がサンテティエンヌ近郊にあり、ネット購入、または店舗で手に入ります。ここは日仏カップル友人夫婦のお店です。のんべぇとしては環境に恵まれて幸せでございます!!
OSAKE.fr









そしてなんとフランスで初の日本酒の蔵元がサンテティエンヌ近郊のPiIat 山麓内に誕生しました。フランス人による日本米による本格日本酒。酒造の技術を日本で習得し、日本からも人的支援を受けながら邁進中です!


Les Larmes du Levant 昇淚酒造
日本酒ブームのトップランナーです。





The New York Times Style Magasin : Japan の記事

 

  4.その他

松井大輔選手
2007シーズン、元日本代表の「松井大輔」選手がフランスサッカーリーグ、リーグアンの古豪 我が町サンテティエンヌに在席していました。しかしチーム側の事情とワールドカップの日本代表の選手選考を優先して1シーズンで移籍してしまいました。
参照 wiki
2007-08シーズン終了後にル・マンとの契約を更新せず、リーグで10度の優勝を誇るASサンテティエンヌへの移籍を決め、2008-09シーズンよりクラブとの3年契約を交わした。シーズン序盤は充分に起用されなかったものの、シーズン途中に監督が交代すると徐々に出場機会を増やしていった。
2009年6月に翌年南アフリカで開催されるワールドカップ出場を目指すため、出場機会を求めてグルノーブル・フット38に移籍した。

神戸市とユネスコデザイン都市
ユネスコに認定された「デザイン都市」としてフランスで唯一の町ですが、デザイン活動における繋がり、および二年に一回開催されるサンテティエンヌ デザインフェスタでは神戸市との繋がりのおかげで日本人アーティストや文化関係者が来仏、します。


有人のウィスキーコレクション!
ときどきスーパーマーケットで買えるのですが、すごく高いです


世界的な建築家 Maki Humihiko事務所が手がけた駅前開発計画の一部

5.日本に貢献したStéphanoisステファノア(サンテティエンヌ人)


Jean François Coignet (ジャン=フランソワ=コワニエ)


彼はサンテティエンヌ出身(1835年 - 1902年)で、サンテティエンヌ工業大学卒業、フランス人技師として1867年に薩摩藩により招聘された、主に日本の鉱業の進歩に尽力した一人です。
兵庫県生野銀山(生野鉱山)の近代化に尽力の傍ら、日本各地の鉱山調査を行ったとのこと。この写真は生野銀山に建てられた銅像です。

写真、引用WIKIPEDIA

鉱業が栄えた町として、現在の工業都市のルーツがある故、自分もこうしてここにいます。彼の存在は自分にとって奇妙な縁を感じます。



日本では知られる機会の少ない土地サンテティエンヌですが、日本とフランスの知られざる親交は昔から多く、見えないところで支えられていることに触れると嬉しいものです。

Saint Etienne vol.3へ続く! 

ではまた! A bientôt !  あ びあんとぅ!